着実なアプローチが奏功、予選5位をゲット
日付 | 2015年5月2日 |
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天候 | 晴 |
路面状況 | ドライ |
ゴールデンウィーク真っ只中に迎えたSUPER GT第2戦。その舞台は静岡・富士スピードウェイとなった。予選が行われた土曜日は快晴に恵まれ、爽やかな青空がサーキット一面に広がった。
No.24 D'station ADVAN GT-Rは、まず朝の公式練習でクルマのセッティングやタイヤのコンディションを確認。気温、路面温度が高くなる中、チームでは予選にむけて着実な準備を進めるため、セッション後半のGT500専有走行時でも地道な作業に重点をおくことにした。このため、終盤にニュータイヤを装着してのアタックを行うことはなかったが、前向きな成果を得る形でセッションを終えている。
今回の決勝レースは500kmと通常よりも長く、タフな戦いが予想されることもあり、まずは予選で好位置を狙いたいところ。Q1突破の必須条件をクリアするため、佐々木大樹選手がアタッカーを務めることになった。満を持してアタックを行った佐々木選手。自己ベスト1分28秒849のタイムは6番手となり、Q2進出を実現させる。
このバトンを受け取ったルーカス・オルドネス選手。GT500で迎える初めてのQ2アタックに大きなプレッシャーを抱えてのコースインとなったが、そのアタックラップで刻んだタイムは1分28秒642。順位も6位からひとつ上げて5位という好成績を手に入れることに成功している。
公式練習があまり調子良くなかったんです。でもその中で予選に向けてセッティングを変えたりして、いい走りができました。ただ、もっといけたかなという思いもありますが…。一方で公式練習から考えてみればいきなりジャンプアップするようなリスクは負えないし、段階を踏んで次のルーカスにつなぎたかったんです。彼にきちんとクルマの状況を伝えることで、ちゃんとポジションアップしてくれたし、いい仕上がりになったと思います。
今回は持ち込みの時点でクルマがあまりよくなかったものの、最終的に5番手が獲れたということは流れとしてはまぁいいかなと思います。公式練習では下位でしたが、Q1で6番手、Q2で5番手と上り調子できているので、方向性としてやりたいことはできていると言えますね。
朝の練習では状況的にも厳しいものがあったんですが、最終的にはバランスの取れたいいクルマを用意してもらうことができました。とにかくすばらしい変わりようでした。Q1では大樹が6番手に入ったことで僕のプレッシャーはとてつもなく大きなものになりましたが、頑張りましたよ。
Q2ではしっかりとプッシュし、いいアタックができました。いい走りだったと思います。自分の中でも進歩できているのが確認できたし、今日の予選は充実したものとなりました。5番手という結果は、GT500で2戦目となる僕にとってはポールポジションを獲得したのと変わらないほどの嬉しさです。
まずタイヤコンディションを大樹に見てもらい、予選用のタイヤを選択しました。あとは決勝でのライフを確認したのですが、GT500の専有走行時間はニュータイヤでのアタックをせず、中古タイヤでライフを稼ぎました。サファリ中も予選に向けての準備を進めたのですが、結果として予選Q1を大樹が突破し,GT500でQ2初のルーカスもある意味、嬉しいい誤算。グッドジョブでしたね。レースは5位からスタートしますが、予選と決勝は別物。なので長丁場の中、状況判断をしっかりして戦いたいと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ ロニー・クインタレッリ |
R1'28.022 | R1'27.552 | |
2 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信/ J.P.デ・オリベイラ |
R1'28.148 | R1'27.877 | 8 |
3 | 38 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路/石浦 宏明 | 1'28.845 | R1'28.312 | 22 |
5 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/ ルーカス・オルドネス |
1'28.849 | R1'28.642 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
R:コースレコード(従来のレコード 1'19.404)
朝の練習ではクルマのセットアップに苦しんだのですが、ミーティングで予選に向けて変えられるものは変えて行こう、という話でセットも変更しました。結果、いい方向に進みました。Q1の大樹はもちろんのこと、Q2初アタックのルーカスも大きなプレッシャーをはねのけて頑張ってくれたと思います。
長丁場のレースは僕らにとって俄然有利です。ロングでのタイムが安定しているし、ミスなくコンスタントにレースを運ぶことができれば表彰台はいけると信じています。予選での2人はほんといい仕事をしてくれました。ドライバーとエンジニアのコミュニケーションがうまくいって、いいクルマを作ることができたのだと思います。