不運なアクシデントが響き、11位で戦いを終える
日付 | 2015年5月3日 |
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天候 | 晴 |
路面状況 | ドライ |
決勝日も爽やかな五月晴れに恵まれた第2戦の舞台、富士スピードウェイ。朝から多くのレースファンがサーキットへと足を運び、この日、5万8千人がGTレースならではの迫力戦を楽しんだ。
前日、佐々木大樹、ルーカス・オルドネス両選手の奮闘により、今季チームベストとなる5位という予選結果を手にしていたNo.24 D'station ADVAN GT-R。決勝は500kmの長距離レースを味方に、さらなる上位を目指したいと決勝スタートを切った。
スタートドライバーを務めたのは、佐々木選手。パレードラップを経てレースが始まると、早速激しいポジション争いを繰り広げる。序盤はタイヤをセーブしつつ、安定したタイムを刻む戦略をもって挑んでいたが、レースは10周を過ぎた時点でアクシデントが発生。セーフティカーがコースイン、15周終了までセーフティカーランとなった。そして再スタートとなった16周目、チームにまさかのハプニングが降りかかる。
なんとNo.24 D'station ADVAN GT-Rの後方にいた6号車 RC Fが1コーナーで24号車をプッシュ。これで挙動が乱れた佐々木は選手たまらずスピン。ポジションを大きく落としてしまった。しかしハプニングはこれだけでは終わらない。衝突によりリアの空力パーツに大きなダメージを受けることになってしまったのだ。なんとか緊急ピットインを避けることはできたが、精密なレーシングカーゆえにバランスが一旦崩れてしまうと、本来の躍動感ある走りは不可能となる。そんな中、佐々木選手は我慢の走行を39周続け、ルーティンワークのピットインを行った。
無駄のないピット作業を済ませたチームクルーは、オルドネス選手をコースへと送り出し、その戦いを見守る。周回を重ねることで次第に路面コンディションが悪化する中、オルドネス選手はGT500で自身初となるタフな戦いに尽力。手負いの状態ながら、緩急をつけた走りで役目を完遂する。
2度目のピットインは、82周終了時。再度佐々木選手がステアリングを握り、フィニッシュを目指した。路面温度が下がり、またクルマのバランスも一層悪化する中、佐々木選手は神経を集中させてクルマをコントロール。最後の最後まで諦めない姿勢を貫く粘りを見せ、11位でチェッカーを受けた。
開幕戦からあと一歩、いい流れを掴み切れないNo.24 D'station ADVAN GT-R。悔しい戦いが続くが、第3戦の舞台は昨年2位表彰台を獲得したタイ・ブリラムでの一戦だけに、好成績獲得の期待が高まる。
予選でバランスのいいクルマを手にすることができたのに、決勝での追突によってすべてが大きく変わってしまいました。あとはすべてがうまくいきませんでした。パワーがない中、とにかくベストを尽くすのみ。今回は、トップ5以上の結果を十分狙える位置にいたので、本当に残念。僕は次のタイがチームでの最後の戦いとなる予定なので、とにかくいいレースをしてベストな結果を残したいと思っています。
追突によって、右リアの空力パーツを損傷しました。これでダウンフォースがなくなり、高速コーナーでのトラクションがかからなくなりました。ペースアップもできず、タイヤカスが付くことになり、クルマにも変な振動が加わってしまいましたね。長いレースなので、なにかあればそれをチャンスに…という展開を期待していたのですが、今回はすべて悪い方向に転がってしまった、という感じです。できることもなく、ひたすら我慢のレースでした。タイではチームの総合力を一層高めて挑む必要があると思います。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAP | WH |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | 2:56'20.204 | 110 | |
2 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ | 11.559 | 110 | 8 |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | 伊藤 大輔/ジェームス・ロシター | 49.317 | 110 | |
4 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT | 塚越 広大/武藤 英紀 | 1'31.149 | 110 | |
5 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | 平手 晃平/ヘイキ・コバライネン | 1Lap | 109 | 12 |
6 | 37 | KeePer TOM'S RC F | A.カルダレッリ/平川 亮 | 1'08.923 | 1Lap | 40 |
7 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 脇阪 寿一/関口 雄飛 | 1Lap | 109 | 2 |
8 | 15 | ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT | 小暮 卓史/オリバー・ターベイ | 1Lap | 109 | 10 |
9 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F | 大嶋 和也/国本 雄資 | 2Laps | 108 | 4 |
10 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲/柳田 真孝 | 2Laps | 108 | 6 |
11 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/ルーカス・オルドネス | 2Laps | 108 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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36 | PETRONAS TOM'S RC F | 1'29.776 |
レースアクシデントではありますが、単に後方から追突されたということです。今日のレースはこれにつきます。結果的にクルマが壊れてしまったので、ダウンフォースも効かなくなり、レース戦略を活かすことができませんでした。どうしようもない状態でしたが、とにかく完走を目指しました。