今季初、クルム&佐々木組は予選6番手と躍進
日付 | 2015年8月8日 |
---|---|
天候 | 曇 |
路面状況 | ドライ |
第3戦のタイ戦からおよそ1ヶ月半。日本国内ではおよそ3ヶ月ぶりの戦いを迎えたSUPER GT。第4戦は再び静岡・富士スピードウェイでの一戦となる。今年、No.24 D'station ADVAN GT-Rは、前半戦を佐々木大樹選手とルーカス・オルドネス選手のコンビネーションでチャレンジしてきたが、今大会からミハエル・クルム選手がチームに合流。昨シーズン同様に佐々木選手とのタッグを組むことになった。
富士での戦いを前に、チームはまず宮城・スポーツランドSUGOでの公式テスト、さらに鈴鹿サーキットでのタイヤテストに参加。精力的に走り込みを行い、データ収集はもちろんのこと、クルマのセットアップを進めてきた。
予選日の富士。薄曇りで蒸し暑さが先行するコンディションではあったが、気温、路面温度はともに想定よりも低い数値で推移。そんな中、朝の公式練習では9番手に留まったが、午後からの予選では見事ポジションアップに成功する。
まずQ1でステアリングを握ったのは、佐々木選手。暫定ながらトップタイムを叩き出す力走を見せて3位で突破。Q2のアタックを担当したクルム選手も、今季初の予選アタックながら、ベテランらしい粘りの走りで最後の最後に自己ベストタイム更新する意地を見せた。結果、No.24 D'station ADVAN GT-Rは1分29秒124のタイムで6位を獲得。明日の決勝は、表彰台獲得を視野に入れての戦いになることは言うまでもない。
公式練習の時点ではまだ調子は出ていなかったし、タイヤとクルマのバランスがまだきちんと取り切れていない中でQ1のアタックをすることになりました。それでもタイムとしてはトップに近いものが出せたので良かったと思います。今日のアタックでは気温、路面温度が思った以上に低い状態でしたが、決勝ではまた色々ある中で、前半しっかりと上位についていって、レースをうまく組み立てることができたならば、表彰台も見えてくることと思います。
今回のレースが僕にとっての開幕戦になるわけですが、そこで6番手からレースができるのは、大変嬉しいですね。ただ、Q1で大樹が3番手につけていたので、それを考えるとちょっと悔しさもあります。アタックでは一発のラップタイムでうまくまとめることができず、もう1周アタックすることになりました。しかしすでにタイヤグリップは落ちてくる状況だったので,厳しかったですね。いい走りができずにやはり悔しいですが、決勝では安定したタイムを出せると思うので、いい展開ができればと思います。
今回の二人の仕事ぶりは今季ベストだったと思います。SUGOと鈴鹿でのテストは、復帰戦になるマイケルにとっては、いいトレーニングになったのではないでしょうか。予選の戦略も、確実にQ2を目指すことを意識して、Q1では佐々木選手を投入することにしました。今季初のSUPER GTとなったマイケルは、もう少し走り込む時間があれば良かったのですが、ベテランらしくまとめてくれました。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 38 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路/石浦 宏明 | 1'28.929 | 1'28.579 | 22 |
2 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT | 松浦 孝亮/野尻 智紀 | 1'28.952 | 1'28.733 | 16 |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | 伊藤 大輔/ ジェームス・ロシター |
1'29.036 | 1'28.796 | 28 |
6 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/ ミハエル・クルム |
1'28.963 | 1'29.124 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
まず、今回はQ1で(佐々木)大樹がよくやったと思います。自信をもってアタックに挑み、それに見合う結果を残すことができた。ギリギリまでセットアップに悩み、変更を加えたことが奏功しましたね。一方で、マイケル(・クルム)も久々のSUPER GT参戦となり、大きなプレッシャーもあっただろうし、また酷な状況でのアタックとなりましたが、さすがはベテラン。しっかりタイムアップし、6位の順位を手にしました。
このところ、チームでは小さなトラブルや思わぬハプニングで足下をすくわれる戦いが続いてきました。今回はギャンブルすることなく、ノーミスでしっかりと戦い抜けば自ずと結果がついてくるはずです。決勝レースでは、優勝も視野に入れて表彰台狙いで頑張りたいですね。