果敢なアタックが実を結び、5番手発進!
日付 | 2015年9月19日 |
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天候 | 晴 |
路面状況 | ドライ |
初秋を迎えたみちのく仙台で迎えたSUPER GT第6戦。しかしながらその舞台となったスポーツランドSUGOは、日中強い日差しが照りつける季節外れの暑さが先行する天候となった。
朝の公式練習では前夜に降った雨の影響でウェットコンディションでのスタートとなったがみるみるうちに路面はドライコンディションへ。No.24 D'station ADVAN GT-Rは、まずセッション中に装着するタイヤの選択、そして予選に向けてセッティングの確認作業に入ることとなった。
GT300クラスとの混走の中、佐々木大樹選手が1分12秒394のタイムをマーク。予選に向けての手応えを得る好タイムとなり、その後もスムーズに作業を進める流れを作った。GT500の専有走行となっても、24号車のベストタイムは好位置をキープ、3番手でセッションを終えている。
迎えた午後からの予選。Q1のステアリングを握ったのは佐々木選手。着実なアタックを見せてセッション終了1分半を切った時点で1分11秒913というタイムをマーク。0.014秒という僅差でQ1のトップタイムを飾ることに成功した。そしてQ2では、その勢いを受け継いだミハエル・クルム選手が果敢な攻めを見せる。しかしその思いが走りを上回り、ミスが出てしまう。結果、1分12秒218のタイムとなり、5番手でセッションを終えた。
ポジションこそ5番手だったが、チームでは安定した速さと決勝での走りに強いタイヤを武器として第4戦富士に続く好成績獲得を目指す。
Q1で8位までに入る、というのが絶対条件だったのでQ1でのトップタイムを狙っている一方で、ミスを最小限に走れるよう、キチンと通過タイムをマークしようと思いました。結果、トップタイムだったのでそのことに関してはすごく嬉しいですね。
路面温度が低かったことも僕たちに味方してくれました。いい流れがあるし、(優勝した)富士と似たような展開なので、このままいい形でレースにつなげていきたいですね。
第4戦富士と似た感じでしたね。僕自身はトップを狙いたいという気持ちが走りを上回ってしまい、オーバードライブしちゃいました。気持ちが入り過ぎましたね。頭の中で(トップタイムを上回る)1分11秒5を狙っていたからだと思います。
でも自分としては最後のセクターでうまくまとめられたので良かったです。クルマの状況もよく把握できているし、決勝ではまずノーミスの戦いをしたいですね。
タイヤ選択でまず悩みました。ピックアップがあると予想はしていたのですが、実際、路面温度の上昇は読めなかったですね。朝のセッション中もセットアップを変えてチェックしました。最終的にはクルマが曲がるセットを選択し、微調整で予選に向いました。
予選では、最後の最後、(佐々木)大樹が絞り出してくれました。頑張ってくれましたね。結果トップタイムですからね。一方で、マイケル(クルム)はちょっとしたミスはありましたが、そのセクター以外は大樹と遜色ないタイムで走っていたので、クルマの仕上がりはいいと思います。菅生の戦いは荒れるといいますが、その中でトラブルなしにミスなしに戦っていいポジションを手にしたいですね。まずは6位以内、表彰台も可能かと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲/柳田 真孝 | R1'12.096 | R1'11.607 | 60 |
2 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴/伊沢 拓也 | R1'11.927 | R1'11.819 | 58 |
3 | 64 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋 大祐/ ベルトラン・バゲット |
R1'12.146 | R1'12.049 | 6 |
5 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/ ミハエル・クルム |
R1'11.913 | R1'12.218 | 40 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
R:コースレコード
予想していたものとまったく同じ展開になった予選でした。実のところ、まず(佐々木)大樹が一発のアタックで一等賞(トップタイム)を獲って、そのまま(ミハエル・)クルムで5番手かな、なんていう話をミーティングでしていたんです。クルム曰く、4番手よりも5番手がいい。スタートグリッドがイン側になるから、だそうです。もちろん、クルムもめいっぱいアタックし、それがちょっと行き過ぎたという状況だったんですね。でもミーティングの時には“(優勝した第4戦)富士の再来だ”と言ってたんですよ。5位からクルムがスタートして、いいタイミングで大樹に代わろうと。GT300との接触やイエロー提示等指示には気をつけよう、という話になりました。いい流れを味方につけることができるなら、優勝も夢じゃないと思います。前回1000kmでいい戦いができなかった分、ここでいいレースをお見せします。