もてぎはテストがすごく良かった分、今日は絶対起きてはいけないこと、つまり雨が降ってしまったことがまさかの結果になりました。まさに雨に翻弄されたという感じです。ただドライバー二人はテストでの手応えがあったので、さほど落ち込まずに前向きに結果をとらえていますね。確かに以前のタイヤとは違い、僕らがライバルについていける状況になっています。確実な進化が見てとれます。全体的にタイヤのパフォーマンスが上がっているので、もし雨が残ってもいい戦いができるだろうし、一方で晴れなら晴れでいい走りができるタイヤもあります。なのでしっかりと戦略ミーティングを行ない、明日に備えたいですね。最終戦なので表彰台に上がって1年を締めたいですね。

タイヤとしてはすごく向上しているのですが、アタックのタイミングが良くなかったですね。今回のピット位置が最終コーナーよりということもあり、コースインするタイミングがライバルよりも後になってしまいました。その影響もあると思います。明日、もし雨になっても僕たちのタイヤは持ちがすごく良さそうなんです。これまでなら勝負するのがキツいと思われたことも、今回なら希望を持って戦えるはず。逆にドライになればなったでもっとチャンスは増えるので、すごく楽しみにしています。ポジションこそ11番手ですが、今日はヘタすれば14番手になってもおかしくなかったので、落ち込んでいません。決勝では、ライバルを先行する走りができればいいと思います。

今朝の公式練習でもあまり乗っておらず、サーキットサファリでクルマの仕上がり具合を確認することになりました。残念ながらアタックのタイミングが合わず、Q2への進出も果たせなかったのですが、今回はウェットタイヤの進化をしっかりと感じることができています。ライバルとの差も縮まっているし、この新しいウェットタイヤが出来て良かったと思います。いい方向へのステップアップができているので、さらに上を目指すことができるし、明日の決勝が雨になったとしてもライバルたちといい戦いができるのではないでしょうか。これまでは、雨量が減ると厳しい状態でしたが、今日はコンスタントにいいタイムで走ることもできているし、しっかりと変化を感じ取っています。11位からの追い上げは大変ですが、なんとか前に出られるよう、いいレースがしたいですね。

シーズン序盤から比較しても、今回持ち込まれたレインタイヤはこのコンディションに合っていたし、それに見合うタイムだったと思います。あとはどのタイミングでコースインしたか、アタックできたか、ですね。雨量が少ないときにタイムを出さなきゃいけない、タイムを出せるようにタイヤの調整をしておかなきゃいけない、そういう細かなものがうまく合ったかどうかでしょう。戦える要素は整っていると思いたいし、決勝ではたくさん出来た引き出しからこれというものを見つけて送り出せればと思います。たとえいきなりのドライコンディションでレースになったとしても、テストで見つかっているデータを元に戦えると思います。