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Race Report - 第4戦 ツインリンクもてぎ

一日目 予選(9月12日・曇/ウェット)

予選レポート

シーズン折り返しとなるスーパーGTシリーズ第4戦は、栃木県のツインリンクもてぎに舞台を移し開催された。今回も無観客での開催となり、スタッフの人数を制限するなど徹底した新型コロナウイルス感染拡大防止策を採りながら開催された。
第3戦 鈴鹿で、56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、レース終盤のアクシデントによりポジションダウンを強いられ9位となったが、今回はウエイトハンデの影響が少ないメリットを活かし、シーズン初の表彰台を目指した。
公式予選が行われる9月12日土曜日のツインリンクもてぎは、朝から厚い雲がサーキット上空を覆い、雨が降ったり止んだりの不安定な天候となった。
午前10時、気温27度、路面温度30度のコンディションの中、公式練習のセッションがスタート。開始直後、コース全体に雨が降り始めたため、56号車はウェットタイヤを履いてマシンのセットアップを確かめた。セッション開始50分が経過すると、コース上が渇き始め、スリックタイヤに履き替えてセットアップを煮詰め、藤波選手がクラス13番手となる1分49秒474をマークし、まずますの滑り出しを見せた。
14時48分、GT300公式予選 Q1のBグループに区分された56号車は、霧雨のような細かい雨が降るコンディションの中、藤波選手がQ1突破の上位8台を目指しアタックする事となった。開始直後に2号車がコースアウトしたことにより赤旗中断。再開後、 タイヤ選択が難しいコース状況の中、 56号車はウェットタイヤを選択してコースイン。しかし、ドライタイヤを選択したマシン勢が優勢となり、56号車のタイム1分58秒890は14位。Q2進出は叶わなかった。Aグループと合わせた予選結果は28位となり、明日の決勝は後方からのスタートとなった。

公式予選記録

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 WH
1 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木 孝行/柴田 優作 1'48.304 1'48.546
2 25 HOPPY Porsche 松井 孝允/佐藤 公哉 1'48.253 1'49.448
3 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀/中山 友貴 1’47.838 1'50.065 15
28 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 1'58.890 48

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Q1
A組  開始 : 14:30'00 終了 : 14:40'00
B組  開始 : 14:48'00 終了 : 15:06'00
赤旗:14:50-14:58

Q2
開始 : 15:31'00 終了 : 15:41'00

No.2 柳田真孝 予選タイム抹消(SpR.29-5「赤旗の原因」)

エンジニアのコメント

予選開始時に雨が降り出しコースコンディションの判断が難しい状況でドライバー(藤波)に自信をもってドライタイヤで走らせることができず、ウェットタイヤを選択したことが今回の予選の敗因です。
2号車のコースアウトで中断された予選時間の中で、Q1を突破できずチームを良い流れにもっていけなかったです。

二日目 決勝(9月13日・曇/ドライ)

決勝レポート

決勝日のツインリンクもてぎの朝は快晴だったものの、次第に雲に覆われ11時過ぎには曇り空となった。11時40分から20分間のウォーミングアップ走行が行われ、56号車は2番手のタイムをマーク。決勝直前にマシンの好調ぶりを見せた。
決勝スタートの13時、28番手スタートとなった56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、藤波選手がスタートドライバーを務め、追い上げを狙ってスタートを切った。藤波選手は、スタート直後から果敢な走りを披露し、8周目には22位までポジションアップ。9周目には、GT300車両とGT500車両とのクラッシュによりセーフティーカーが導入された。この瞬間、56号車は通常ではとらない2ピットストップでの戦略をチームで選択し、ピットレーンオープンが出された13周目、タイヤ交換と給油のみの1回目のピットインを遂行した。その後も、56号車の藤波選手は着実にポジションアップを重ねていった。56号車は、ピットインを消化した33周目には、一時トップに浮上した。38周目に、レース後半の更なるポジションアップを狙うため2回目のピットストップを決行し、J.P.オリベイラ選手に交代。アウトラップ翌周の39周目には12番手までポジションアップに成功。さらに、43周目に2度目のセーフティーカーが導入され上位陣との差はリセットとなりチャンスを迎える。47周目にリスタートとなり、オリベイラ選手は粘り強い走りを披露し、28
位スタートから22台抜きの 6位でチェッカーを受けた。しかし、1回目のピットストップの際の作業違反の判断が下されたことにより、30秒加算のペナルティが科せられ、正式結果で20位まで順位を落とすこととなった。 スーパーGT第5戦は、10月3日~4日に富士スピードウェイで開催される。56号車は、チームスタッフ一同気を引き締め、トップチェッカーを目指す。

決勝結果

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS WH
1 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥/菅波 冬悟 2:03'26.633 59 57
2 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史/元嶋 佑弥 2.272 59
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人/山内 英輝 5.633 59 69
20 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 40.246 59 42

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
開始 : 13:03'44 終了 : 15:09'05
SC : 1) 13:20(9Laps) - 13:34(14Laps) 2) 14:30(45Laps) - 14:44(49Laps)

No.7 山口智英 ドライブスルー (Spr.13-1「危険なドライブ行為」)
No.10 星野一樹 ドライブスルー (付則-3 SC運用規定「SC中のコースアウト」)
No.52 罰金50,000円 (SpR.27-4「ピット作業違反」)
No.7 山口智英 罰金100,000円及びピットストップ90秒 (付則-3 SC運用規定「SC中の追突」) (リタイアにつき留保)
No.87 高橋翼 ドライブスルー (Spr.13-1「危険なドライブ行為」) (リタイアにつき留保)
No.56 決勝結果に30秒加算 (SpR.27-3「ピット作業違反」)


Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
360 RUNUP RIVAUX GT-R 1'49.979

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手のコメント

1回目のSCが入った早い段階で我々チームはレース戦略を変更しました。
藤波選手は30周~40周にかけてトラフィックなく速いタイムで走ることができ私は良いバトンを受け取ることができました。
バトンを受けてから、4号車と争い、55号車、25号車のオーバーテークチャンスがあったけれど21号車はストレートスピードが速くて抜けませんでした。
全体としては良いレースだったし、戦略も良かったと思います。次の富士も頑張ります。

エンジニアのコメント

予選は28番手という後方スタートになってしまいましたが、クルマは順調でした。
決勝レースはレース序盤でセーフティーカーが入り、後方スタートの為、失うものは何もないという気持ちで変則の2ストップを判断しました。
第1ドライバーの藤波選手はタイヤ交換、ガソリン給油のみのピット作業で、LAPタイムも良く着実にポジションアップしていきました。
2回目のピットストップでオリベイラ選手に交代後も、JP(オリベイラ選手)はフレッシュタイヤで気持ちよく走れたと思います。
ただアウディはストレートスピードが速くパスできず、6位でチェッカーを受けることができましたがレース後の判定により、ピット作業違反で30秒加算のペナルティを受け20位となってしまい残念です。
次戦第5戦富士に向けてはクルマもチームスタッフも、今回のレースウィークを検証して改善すべきところにはしっかり対応して表彰台を目指したいと思います。

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