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Race Report - 第5戦 富士スピードウェイ

一日目 予選(10月3日・曇/ドライ)

予選レポート

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響により変則的なスケジュールで行われており、第5戦の舞台は今シーズン3度目の開催となる富士スピードウェイ。政府のイベント規制緩和を受け、今大会よりサーキットに観客を迎えての開催となった。 しかしながら、チームスタッフ全員のPCR検査実施や、PIT内の人数制限を設けるなど、徹底した感染拡大防止策は引き続き行われた。  第4戦もてぎで、 決勝28位スタートから22台抜きの 6位でチェッカーを受けるも、ピット作業違反のペナルティによりポイント獲得を逃した56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、チームスタッフ一同改めて気を引き締め、第5戦富士に挑んだ。また、今大会より、全国の日産販売会社から選抜されたテクニカルスタッフと日産愛知自動車大学校の学生もチームに加わり、気持ちをひとつにトップチェッカーを目指した。  10月3日、午後の公式予選に向けて、午前9時15分より気温22℃、路面温度30℃のコンディションの中、90分間の公式練習が行われた。10時45分からの専有走行までは、56号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が1分37秒447のトップタイムをマークし、予選前に期待を持てる結果を残すことに成功した。  午後2時、空を雲が覆う天候のなか、ノックアウト形式の公式予選がスタートした。GT300クラスA組 予選Q1の56号車は、藤波選手がステアリングを握った。56号車は、午前の好調ぶりをそのままに、 2番手となる1分37秒121のタイムをマークし、Q1を突破。 続いて予選Q2はオリベイラ選手が担当。タイヤを入念に温めた後でアタックラップに入り、ポールポジション獲得を目指した。結果、6番手となる1分36秒965を記録し、翌日の決勝レースで優勝を十分に狙えるスタートポジションを獲得し、予選を終えた。

公式予選記録

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 WH
1 6 ADVICS muta MC86 阪口 良平/小高 一斗 1'37.058 1'36.090 9
2 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀/中山 友貴 1'37.914 1'36.475 15
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥/菅波 冬悟 1'37.246 1'36.803 100
6 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 1'37.121 1'36.965 48

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Q1
No.35 堤優威 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「走路外走行」)

Q2
No.11 平中克幸 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「走路外走行」)

二日目 決勝(10月4日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

 10月4日決勝日、決勝レース直前に20分間のウォームアップ走行が行われ、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、3番手のタイムをマーク。前日に続き好調ぶりをうかがわせた。前日の予選で6位スタートを獲得した56号車は、シーズン折り返しとなる今大会で結果を残し、シリーズタイトル争いに望みを繋げたいたいという強い気持ちで決勝へ挑んだ。  決勝レースは13時30分、気温21℃、路面温度29℃のコンディションの中スタート。56号車は前半スティントを担当した藤波選手が安定したスタートを切った。スタート直後、GT500車両に接触のアクシデントがあった為、すぐさまセーフティーカーが導入され波乱の幕開けに。レースは5周目にリスタートされ、56号車のハンドルを握る藤波選手は上位陣を猛追する走りを見せる。52号車をオーバーテイク。続けて65号車をも捕らえて4位に。更に、9周目には2コーナー手前で61号車をオーバーテイクし3位に浮上。その後も56号車は変わらぬ速さを披露し、GT500車両と混走のなか、2番手の31号車も捕らえて2位に。  そして14周目、56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、GT500との混走を利用し、6号車を捕らえてトップに躍り出た。 56号車はその後も順調に周回を重ねトップを守り続けた。そして29周目、56号車はピットインを遂行。メカニックの素早いタイヤ4輪交換、給油、そしてオリベイラ選手にドライバー交代を行いマシンをコースへと戻しトップを死守した。  ライバル勢もピットインを終えていく中、タイヤ無交換を選択した52号車にトップを譲ることに。しかし、 56号車のオリベイラ選手は、周りが1分39~40秒台で走行を重ねるなか、 1分38秒台で周回を重ね、あっという間にトップのテールを捕らえる。そして47周目、2コーナーで56号車が再びトップに浮上。その後も速く安定したタイムは衰えることなく、2位との差をあっという間に広げていった。  そして15時20分、56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、2位に約23秒の大差をつけて念願の初優勝を飾った。 この結果により、20ポイントを獲得して合計36ポイントとなり、ランキング3位に浮上した。  次戦、スーパーGTシリーズ第6戦は、 10月24~25日に鈴鹿サーキットで開催される。

決勝結果

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS WH
1 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 1:48'14.287 62 48
2 55 ARTA NSX GT3 高木 真一/大湯 都史樹 23.787 62 57
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥/菅波 冬悟 25.076 62 100

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

黒白旗提示 No.5 坂口夏月

No.96 ドライブスルー (SpR.28-5「燃料補給違反」)
No.33 ドライブスルー (SpR.27-3「ピット作業違反」)


Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
360 RUNUP RIVAUX GT-R 1'38.313

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