Race Report - 第4戦 オートポリス
一日目 予選(7月14日/晴れ/ドライ)
今回のレポートはKONDO RacingとSUPER耐久シリーズにおいて共同プロジェクトを行っている日産自動車大学校の参加学生が作成したレポートをお届けさせていただきます。
日産自動車大学校の参加学生が作成したレポートはこちら
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予選レポート
7 月 14 日(土)、強烈な暑さに見舞われるハードなコンディションの中予選が行われた。
チームの作戦としては、木曜日、金曜日の 2 日間でジェントルマンドライバーの内田選手
に合わせたレースセッティングを見つけ、藤井選手、平峰選手がそのセッティングに合わ
せたドライビングする方法を取った。その結果、A ドライバーの内田選手はグループの中で
唯一の 1 分 49 秒台に突入し 1 分 49 秒 717 を記録。B ドライバーの藤井選手の 1 分 49 秒 116
との合算で開幕戦以来となるポールポジションを獲得した。
公式予選記録
ST-Xクラス
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME | DELAY |
---|---|---|---|---|---|
1 | 24 | スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R | 内田優大/藤井誠暢 | 3'38.833 | - |
2 | 3 | ENDLESS GT-R | YUKE TANIGUCHI/山内英輝 | 3'39.014 | 0.181 |
3 | 83 | Phoenix racing Asia R8 | Lim Keong Wee/川端伸太郎 | 3'39.280 | 0.447 |
二日目 決勝(7月15日/晴れ/ドライ)
決勝レポート
スタートドライバーの藤井選手が好スタートを見せ、序盤は後続との差を広げていった。
しかし、Audi R8(#81)に徐々に追い上げられ、25 周目に 1 位を譲ってしまう。徐々に離
されていき、最大 21 秒差がついてしまう。
38 周目に、PIT IN をして平峰選手に交代。素早いピット作業を見せた直後の 43 周目に#
81 のピット作業の間に抜き返すことに成功。18.7 秒差を付け再び1位に返り咲き、まさに
作戦通りの展開であった。
その後は、平峰選手が安定した走りでリードを保ち、79 周目の PIT IN で内田選手に交代。
この PIT 作業でも抜群のチームワークを見せ、27.8 秒と更に差を広げた。
予選から絶好調の内田選手はそこからも差を広げ、約 1 分 20 秒の余裕を持ち 116 周目に再
びラストドライバーの平峰選手に交代。タイヤ、ガソリンのマネジメントをしっかり行い、
後続との差も保ち危なげなく素晴らしい走りを見せた。今年から 5 時間になった長丁場の
激闘の末、今シーズン初優勝、そして、活動開始から 7 年目にしてオートポリス戦念願の
初優勝を飾った。
決勝結果
ST-Xクラス
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME |
---|---|---|---|---|---|
1 | 24 | スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R | 内田優大/藤井誠暢/平峰一貴 | 156 | 5:01'47.378 |
2 | 99 | Y's distraction GTNET GT-R | 浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗 | 156 | 5:03'17.450 |
3 | 82 | Phoenix Racing Asia R8 | Alex Au/Shaun Thong/Alex Yoong | 156 | 5:03'20.972 |
藤井 誠暢選手のコメント
今シーズン初優勝を"POLE to WIN"という最高の形で達成でき本当に嬉しく思います。この勝利は、内田選手や平峰選手の速くて安定した走り、KONDO RACING&日産自動車大学校チームの全スタッフの完璧な仕事、そして、何より学生スタッフの頑張りによって引き寄せた優勝だと思います。担当校の日産自動車大学校・愛媛校にとっての初優勝達成も嬉しいです。先日の水害で、愛媛が被害に見舞われてしまい、複雑な想いを抱えながら、今回のレースをサポートしてくれた愛媛校の学生スタッフと一緒に勝利を得られた事に意味があると思います。富士24時間をスキップした事でチャンピオン争いは苦しい展開になりましたが、今回の優勝によりランキング6位から2位まで浮上しました。残り2戦もこの流れを維持して、最終戦まで#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」の強さ・チーム力を証明し続けれらるよう、引き続き頑張って参ります。沢山のご声援をありがとうご
ざいました
内田 優大選手のコメント
第4戦九州オートポリス戦は大変タフな戦いの中優勝することが出来ました。 連日の灼熱の太陽に照らされたサーキットでの予選、決勝は暑さに苦しめられました。
土曜日の予選はタイヤの垂れが早く、ほぼ一発勝負でしたが力まず落ち着いて走れた事でタイムもまとまり、藤井選手との合算で今季2度目のポールポジションを獲得。迎えた決勝も容赦ない日差しの中、藤井選手、平峰選手と共に自分もほぼミスなく走り、日産自動車大学校愛媛校の学生を中心とした完璧なチームワークで勝つことが出来ました。
今回藤井選手やチームが自分に合ったセットを出してくれ、予選、決勝共に思い切った走りをすることが出来、チームに貢献できた事はとても良かったと安堵しています。
チームスタッフ全員に感謝したいと思います。あと2戦。シリーズとしては厳しいですが、最後の最後まで諦めず頑張ります。
平峰 一貴選手のコメント
今大会も沢山の応援に感謝です!
僕らにとって非常に大事なレース。
シリーズランキングを考えても、必ず優勝したい大会でした。
結果は見事に優勝!日産自動車大学校・愛媛校も初の優勝を手にすることが出来ました!
今回は特に暑い週末で、気温は40°を超える事もありました。
そんな中でも、愛媛校の皆はテキパキ仕事をこなし、完璧な仕事をやり通しました。
本間にみんなプロフェッショナルな動きと目つき。とてもいい刺激を頂いております。
今回、優勝出来た事でシリーズは2位に浮上。トップとはかなりのポイント差がついていますが、最後まで内田選手、藤井選手、チームそして学生のみんなと、最後まで気を抜かず全力でやります。次戦も応援よろしくお願いします!