Race Report - 第6戦 岡山国際サーキット
一日目 予選(11月3日/晴れ/ドライ)
今回のレポートはKONDO RacingとSUPER耐久シリーズにおいて共同プロジェクトを行っている日産自動車大学校の参加学生が作成したレポートをお届けさせていただきます。
日産自動車大学校の参加学生が作成したレポート(完全版)はこちら
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予選レポート
今年の岡山国際サーキットでのビッグレースは天候がすぐれないことが多かったが、スーパー耐久では爽やかな秋晴れの下に予選が行われた。ポイントでは既に99号車「Y’s distraction GTNET GT-R」がシリーズチャンピオンに決定しているが2~5位の差は僅かで、この最終戦はグリッド順が勝敗を決する重要な場面であった。
最初はAドライバーの走行。ハンドルを握るのはジェントルマンドライバーの内田選手。10分間の走行の中で1/100秒差でトップに躍り出た。
続いてBドライバーの藤井選手が走行。ベストラップ1’29”671を叩き出すが、トップとは僅かな差で4位に。1位は1’29”130とその差は僅かにコンマ5秒と大接戦であった。
最後のCドライバーの平峰選手はGr.1全クラスとの混走。下位カテゴリの車両を追い抜きながらベストラップ1’31”697を記録。しかしこちらもトップ勢との大接戦となりコンマ8秒差で6位となった。
最終の公式予選結果は総合4位となった。このときトップとの差はコンマ4秒という結果であった。
公式予選記録
ST-Xクラス
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME | DELAY |
---|---|---|---|---|---|
1 | 83 | Phoenix Racing Asia R8 | Keong Wee Lim/Mathias Beche | 2'59.955 | - |
2 | 999 | CARGUY HURACAN GT3 | 木村武史/Kei Cozzolino | 3'00.194 | 0.239 |
3 | 81 | J-Fly Racing R8 | Jeffrey Lee/Andre Couto | 3'00.326 | 0.371 | 4 | 24 | スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R | 内田優大/藤井誠暢 | 3'00.451 | 0.496 |
二日目 決勝(11月4日/晴れ/ドライ)
決勝レポート
3時間の耐久レース、ST-Xクラスは24号車スリーボンド日産大学校GT-Rの優勝で終わった。
4番グリッドからスタートした24号車は、リヤにエンジンが有るミッドシップマシンが強い岡山国際サーキットでは厳しい戦いになると言われていた。
スタート直後のペナルティーなどにアシストされ、2番手まで順位を上げることに成功する。しかしながら1位を走る#999CARGUY HURACAN GT3の前に簡単には出ることができない。
この均衡が崩れたのは、1回目のピットのタイミングだった。ライバルに1周遅れてピットインした24号車のピット作業は圧倒的な速さを見せつけ、ピットアウトの時点でトップに立った。この時、ピット内には日産自動車・星野専務と伊藤常務の姿があった。素早いピットアウトに2人も拍手を送った。そして、アウトラップと呼ばれるペースの上がらない1周を1位で帰ってくる24号車、モニターの一番上の所に#24が表示される。これを見た藤井選手は平峰選手に声をかける“あとは任せた”。
厳しい戦いだったはずの3時間に「勝利」の二文字が見えた瞬間だ。
レースはそのまま順調に内田選手、平峰選手が2位以下を寄せ付けない快走、今期はトラブルに泣くこともあった中で最後に気まぐれな勝利の女神は24号車にほほ笑んだ。
決勝結果
ST-Xクラス
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME |
---|---|---|---|---|---|
1 | 24 | スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R | 内田優大/藤井誠暢/平峰一貴 | 115 | 3:01'04.569 |
2 | 99 | Y's distraction GTNET GT-R | 浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗 | 115 | 3:01'36.862 |
3 | 83 | Phoenix Racing Asia R8 | KeongWeeLim/MathiasBeche/MelvinMoh/川端伸太郎 | 115 | 3:01'53.411 |
藤井 誠暢選手のコメント
先ずは、2012年から7年間このKONDO RACING&日産自動車大学校のスーパー耐久共同プロジェクトへドライバーとして関わらせて頂けた事に心から感謝をしております。
学生と共に毎戦・毎シーズン、成長を重ねてこれたお蔭で、計10勝、表彰台25回、シリーズチャンピオン1回。組織としてのこのプロジェクトの総合力がリザルトにも証明されていると思います。
延べ1万人もの学生と関わる事ができ、私にとっても大変貴重な経験になりました。そして、このプロジェクトにとって最後のスーパー耐久レース。ある意味「卒業式」。この重要な節目のレースを、プロジェクトの集大成として全ての方々の力が一つになり優勝で終えられ本当に嬉しく思います。これ以上にない最高の「有終の美」だと思います。そして、SUPER GTへと新たな挑戦を開始する、このプロジェクトの将来の展望もとても楽しみです。
全ての皆様に心から感謝をしております。本当にありがとうございました。
学生と共に毎戦・毎シーズン、成長を重ねてこれたお蔭で、計10勝、表彰台25回、シリーズチャンピオン1回。組織としてのこのプロジェクトの総合力がリザルトにも証明されていると思います。
延べ1万人もの学生と関わる事ができ、私にとっても大変貴重な経験になりました。そして、このプロジェクトにとって最後のスーパー耐久レース。ある意味「卒業式」。この重要な節目のレースを、プロジェクトの集大成として全ての方々の力が一つになり優勝で終えられ本当に嬉しく思います。これ以上にない最高の「有終の美」だと思います。そして、SUPER GTへと新たな挑戦を開始する、このプロジェクトの将来の展望もとても楽しみです。
全ての皆様に心から感謝をしております。本当にありがとうございました。
内田 優大選手のコメント
今シーズン最終戦はKONDOレーシングのスーパー耐久レースプロジェクト最後のレースとなりました。
このレースに自分も並々ならぬ覚悟と準備をして絶対に優勝するという強い気持ちで岡山入りしました。
公式練習をしてみるとアウディ勢やランボルギーニがトラクション性能を生かし、GT-R勢に比べてはるかに早く予選、決勝では厳しい戦いを覚悟しました。 予選は予想通りアウディ、ランボルギーニに先行され合算で4位でしたが、決勝は藤井選手、平峰選手、内田もミスの無い走りをし、メカさんも最高のピットワーク、そして隙の無いチーム戦略と日産自動車大学校全員の勝ちたいと言う気持ちが一つになり、優勝という最高の結果で有終の美を飾ることが出来ました。 内田はこのプロジェクトからは卒業しますが、日産自動車大学校とKONDOレーシングのプロジェクトの更なる飛躍を期待しています。
3年間沢山の応援を頂きありがとうございました。
このレースに自分も並々ならぬ覚悟と準備をして絶対に優勝するという強い気持ちで岡山入りしました。
公式練習をしてみるとアウディ勢やランボルギーニがトラクション性能を生かし、GT-R勢に比べてはるかに早く予選、決勝では厳しい戦いを覚悟しました。 予選は予想通りアウディ、ランボルギーニに先行され合算で4位でしたが、決勝は藤井選手、平峰選手、内田もミスの無い走りをし、メカさんも最高のピットワーク、そして隙の無いチーム戦略と日産自動車大学校全員の勝ちたいと言う気持ちが一つになり、優勝という最高の結果で有終の美を飾ることが出来ました。 内田はこのプロジェクトからは卒業しますが、日産自動車大学校とKONDOレーシングのプロジェクトの更なる飛躍を期待しています。
3年間沢山の応援を頂きありがとうございました。
平峰 一貴選手のコメント
今大会で最後となるレースで優勝出来、皆様に心から感謝とお礼を申し上げます。
サーキットに入る前から、最後までベストを尽くすという気持ちを強く持って準備を進めてきました。
色々な思いがあって挑んだこのレースを優勝して締めくくれたのは、非常に良かったと思っています。
2016年から、この様な貴重なチャンスを頂き、3年間沢山の経験をして色々な事を学ばせて頂きました。
また、日産自動車大学校の学生の皆さんとも一緒に成長し学べたことは、自身にとっても貴重な経験でした。
更に、今大会で日産自動車大学校の全校が優勝を持ち帰れた事になり、学生の皆さんや先生方と喜びを分かち合い、涙する学生の皆さんを目にした時に一生懸命やってきて良かったと実感しました。
これからもベストを尽くす事を忘れずに、自身の精度を一生懸命磨いていきます。今シーズンも、有難う御座いました!
サーキットに入る前から、最後までベストを尽くすという気持ちを強く持って準備を進めてきました。
色々な思いがあって挑んだこのレースを優勝して締めくくれたのは、非常に良かったと思っています。
2016年から、この様な貴重なチャンスを頂き、3年間沢山の経験をして色々な事を学ばせて頂きました。
また、日産自動車大学校の学生の皆さんとも一緒に成長し学べたことは、自身にとっても貴重な経験でした。
更に、今大会で日産自動車大学校の全校が優勝を持ち帰れた事になり、学生の皆さんや先生方と喜びを分かち合い、涙する学生の皆さんを目にした時に一生懸命やってきて良かったと実感しました。
これからもベストを尽くす事を忘れずに、自身の精度を一生懸命磨いていきます。今シーズンも、有難う御座いました!