KONDO RACING ルーキードライバーのカルダレッリ選手を擁し
2011年シーズンに挑む!
日付 | 2011年5月14日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 24℃ |
路面状況 | ドライ |
路面温度 | 33℃(午後1時30分) |
東日本大震災の影響により、開幕戦が延期されていた全日本選手権フォーミュラ・ニッポン。
この日待ちに待った第1戦が三重県鈴鹿サーキットにて開幕し公式予選が行われた。
開幕に先立ち中止されていた公式テストが5/11-12の2日間実施されたが、あいにく雨に見舞われることが多く僅かな時間でドライコンディションのテストを行うに留まった。
KONDO RACINGは、今シーズン新たなドライバーを採用。
ヨーロッパのフォーミュラレースでキャリアを積んできたイタリア人ドライバー、
若干21歳のアンドレア・カルダレッリ選手を招請しフォーミュラ・ニッポンへ新風を吹き込む。
予選日は青空が広がる快晴。
今回フォーミュラ・ニッポンにチャレンジする為に初来日を果たしたカルダレッリ選手。
当然鈴鹿サーキットも初体験。なんでもゲームを使って鈴鹿をバーチャル走行したそうだが、クルマ、タイヤ、サーキット…すべてにおいて初もの尽くしの中で奮闘することになった。
あまりにも短く限られた時間の中では、本人も実力を存分に発揮することがかなわず、やや戸惑いが先行したようだった。
朝のフリー走行を経て、午後1時30分にはノックアウト方式の予選がスタート。
迎えたQ1。20分間の走行で果敢に攻めたカルダレッリ選手だったが、路面コンディションが午前とは大きく異なったこともあり存分にアタックができずに終了。
結果、15番手となる1分42秒628のタイムで初の公式予選のアタックを終了した。
明日の決勝はタイヤ交換が義務付けされた一戦。
カルダレッリ選手の持ちうる力を最大限引き出せるようチーム一丸となって初戦に挑む。
今日一日は正直あまりいい日じゃなかったね。タフな一日でした。
朝のフリー走行から予選に向けてずっとどうすればさらに良くなるのだろうと考えていたのですが…。
コースコンディションをうまく把握したり、予選のアタックのタイミングなどすべて難しく感じてしまいました。
朝のフリー走行と路面の状況が変わってしまったことが予選でうまくアタックできなかった原因だと思います。
とにかく明日の決勝に向けて頑張るのみです。
ドライコンディションで走ってからまだ2日ですからね。ドライバーの仕事としては短い周回数ながら適応していたと思います。
雨の走行でもクルマを壊さずタイムを詰めることもできたし、徐々に考えながらクルマを走らせていることがわかりました。
タイムを見るとQ2に残ることは難しいと思いましたが本人はトップとのタイム差に少しショックを受けたようです。
ですが、これからドライバーとしての伸びしろがあると思います。
あとはタイヤの使い方、クルマの挙動などのインプレッションなどきちんと把握しているし、フィードバックもできているので明日の決勝でいろんな経験をしてもらえればいいかなと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | |
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1 | 16 | TEAM 無限 | 山本 尚貴 | 1'41.073 | 1'41.273 | 1'40.470 | |
2 | 32 | NAKAJIMA RACING | 小暮 卓史 | 1'41.135 | 1'40.853 | 1'40.827 | |
3 | 41 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 塚越 広大 | 1'41.426 | 1'41.498 | 1'40.876 | |
15 | 3 | KONDO RACING | アンドレア・カルダレッリ | 1'42.628 | - | - |
今日の結果はさほど意味はないと思います。 若いわりに冷静な走りを見せてくれたし、スピンもクラッシュもせず走ってくれました。 自分の速さに対する自信やプライドもあったでしょうが、それをうまくコントロールして仕事をしたと思います。 タイヤの使い方やクルマのことは慣れていけば問題はないでしょう。
ライバルチームからも「若くて見所がありそうないいドライバーをチョイスしたな」と言われました。 僕自身も彼は才能ある若いドライバーだと思いレギュラードライバーに抜擢したので、これからが本当に楽しみです。
レースのキャリアはヨーロッパでしっかりと積んできているわけだし、明日はうまく走りきればいいところにいけるのではないかなと思っています。
レースを通してたくさんのことを勉強してくれるのではないでしょうか。期待しています。 百戦錬磨の選手が多いこのフォーミュラ・ニッポンですが、F1のテストまでやったことのあるドライバーなので自分の力で切り開いていくと信じています。