蒸し暑さに耐え、13位でフィニッシュ。 次戦につながる力走を披露。
日付 | 2011年7月17日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 34℃ |
路面状況 | ドライ |
路面温度 | 50℃(午後2時現在) |
気温34度、路面温度は50度を超える中、好スタートを切ることに成功した
カルダレッリ選手は混戦をくぐり抜け、12位でオープニングラップを終了。
チームは戦略として3周目を終えた時点で1回目のピット作業を行うことにする。
ところが、このとき、ドライバーとチームスタッフの間で些細な
コミュニケーションミスが出ることになり、予定よりも長いピットインになってしまった。
コースに復帰したカルダレッリ選手は、遅れを取り戻そうと、ライバルたちと
遜色のないタイムを刻み続けることに尽力。2回目のピットインも無給油を敢行し、
ポジションアップを狙ったのだが不運にも前後車両との接近戦を強いられたため、
タイヤに負荷をかける結果を招いてしまう。結果、13位でのフィニッシュとなったが、
カルダレッリ選手にとってはフォーミュラ・ニッポン初完走。タフなシチュエーションで
得た経験値は、今後のシリーズ戦で必ずや生かされることになるだろう。
今日の僕らの戦略ですがまず最初のピットインでコミュニケーションミスが 生じてしまいました。互いに思い違いをしていたのが原因でした。残念です。 その後はいいタイムを刻んで走っていたのですが、なかなか前のクルマを抜くには至らず、 厳しい状態でした。ただ、今回の完走によって、次の戦いではさらにいいコンスタントラップを 刻めるようになると思います。
今回は2回のピットインで給油はしない考えでした。いくつか作戦を立てて、 その中からチョイスしたのですが、今回初完走を果たしたおかげで、たくさんの データを取ることができたのは今後にとても有益になります。一方、ピットインの ときには意思疎通がうまくいかず、作業においてタイムロスが出てしまったことは 残念でした。タイミングを外してピットインし、コース復帰後は前が空いた状態で 周回してもらう作戦だったのですが、結果的に前後が詰まる位置で復帰し、タイヤを 酷使することになりました。富士戦のルールを味方に、ジャンプアップを狙ったの ですが、それが果たせず終わったという感じです。しかし、このようなレースフ ォーマットは今後も何戦が続くようなので、今後に活かしたいですね。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME | DELAY | BEST TIME | |
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1 | 36 | PETRONAS TEAM TOM’S |
アンドレ・ロッテラー |
44 | 1:06'08.906 | 181.835 km/h |
1'27.424 | |
2 | 2 | TEAM IMPUL |
平手 晃平 |
44 | 1:06'11.529 | 0'02.623 | 1'27.488 | |
3 | 37 | PETRONAS TEAM TOM’S |
中嶋 一貴 |
44 | 1:06'18.947 | 0'10.041 | 1'27.532 | |
4 | 1 | TEAM IMPUL |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
44 | 1:06'19.814 | 0'10.908 | 1'27.153 | |
5 | 41 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
塚越 広大 |
44 | 1:06'24.385 | 0'15.479 | 1'28.051 | |
6 | 8 | Team KYGNUS SUNOCO |
石浦 宏明 |
44 | 1:06'33.969 | 0'25.063 | 1'27.952 | |
7 | 32 | NAKAJIMA RACING |
小暮 卓史 |
44 | 1:06'50.172 | 0'41.266 | 1'28.454 | |
8 | 31 | NAKAJIMA RACING |
中嶋 大祐 |
44 | 1:06'54.639 | 0'45.733 | 1'28.449 | |
9 | 16 | TEAM 無限 |
山本 尚貴 |
44 | 1:06'55.500 | 0'46.594 | 1'27.864 | |
10 | 40 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
伊沢 拓也 |
44 | 1:06'58.022 | 0'49.116 | 1'28.550 | |
13 | 3 | KONDO RACING |
アンドレア・カルダレッリ |
44 | 1:07'21.774 | 1'12.868 | 1'28.222 |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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1 | TEAM IMPUL | 1'27.153 |
レース後半は前後とのバトルになったので、バテるんじゃないだろうかと心配でしたが、 そうではなかったですね。競った中でもタフに戦える要素を見せてもらえたと思います。 まずひとつの目標であった完走を果たすことを今回クリアできましたが、ドライバーだけでなく、 彼を支えるチームとしてもさらにレベルアップをしなければ今のフォーミュラ・ニッポンは 通用しないこともわかっています。今後はもっと高いところに目標をおいてがんばらないと。 今回の完走でチームとしての収穫もたくさんありました。今後のことを考えても、 手応えある一戦だったでしょう。