セッティングの異変により、予選は13位に甘んじる
日付 | 2012年5月26日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 21℃ |
路面状況 | ドライ |
路面温度 | 29℃ |
爽やかな天候に恵まれた5月26日、大分・オートポリスにおいて全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の予選が行われ、KONDO RACINGのNo.3 安田裕信選手が13番手グリッドを獲得。決勝に向けて粘りある走りに期待を寄せる結果となった。
やや薄曇りの天気ではあったが、前日の雨から好転したオートポリス。午前中のフリー走行では路面が若干汚れており、滑りやすい状態だったが周回を重ねていくごとに改善され、それに合わせるかのように、セッティング調整の作業を進めて行くことになった。気温20度、路面温度30度という絶好のコンディションの中、徐々に感触をつかみ始めた安田選手はセット変更を重ねるも、ニュータイヤ投入は見送ることを選択。午後からのノックアウト方式の予選に備えることにした。
午後2時、Q1のセッションがスタート。全17台からQ2へと進出できるのは13台。気温、路面温度とも午前のフリー走行と比較すると、気温は変わらないものの路面温度は2、3度低いコンディション。その中で10番手前後のタイムを刻んでいた安田選手は、一発の速さを追求して懸命のアタックを行った。しかし、調子の良かった午前のセッションとクルマのフィーリングが大きく変わってしまったクルマでのタイムアップは難しく、刻んだタイム、1'30.384はオートポリスのコースレコードを更新するものではあったが、ポジションは14位。Q2進出まであと一歩及ばず、予選セッションを終了した。なお、全セッション終了後、上位車両に車両規則違反が判明。タイムを抹消されたため、安田選手は13位へとポジションアップしている。
朝のフリー走行でしっかりと走れていたので、セットアップに時間をかけてユーズドタイヤでしっかりと走り込みをしていました。この調子ならニュータイヤを装着してアタックすれば、いい結果が出せると思って予選に挑んだんですが、アタックし始めてたら、クルマが全然変わってしまって、フィーリングがまったく別物になっていました。タイヤもグリップせず、アタックできない状態になったことが何よりもショックでした。気持ちとしてもいい走りができる、乗れているという思いがあっただけに、とても残念な予選でした。
午前と午後とでクルマが全く異なるものになってしまったんです。セッティングを変更したわけでもなかったので、どうしてこのような状況になってしまったのか、今、原因を探しているところです。午前のフリー走行の調子が良く、勢いがあっただけに、このような予選結果に終わってしまい、残念です。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | |
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1 | 41 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 塚越 広大 | 1'28.692 | 1'28.856 | 1'28.523 | |
2 | 20 | TEAM IMPUL | 塚越 広大 | 1'29.327 | 1'29.574 | 1'29.017 | |
3 | 7 | Team LeMans | 大嶋 和也 | 1'29.693 | 1'29.643 | 1'29.182 | |
13 | 3 | KONDO RACING | 安田 裕信 | 1'30.384 |
わけのわからない予選の内容でした。肝心のアタックのときにクルマの状態が変わってしまったということですが、その変化の仕方がまるでクルマが壊れてしまったようだったと聞き、ドライバーには申し訳ないことをしたと思っています。朝の練習走行で見せてくれた速さが予選でキチンと披露できれば、いいポジションからレースができたと思いますね。アップダウンの多いオートポリスなので、後方から追い上げて逆転するのはなかなか難しいでしょうが、しっかりと粘りある走りを見せてほしいと思います。