雨の展開を期待するも、結果に活かせず16位に終わる
日付 | 2012年7月15日 |
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天候 | 曇り時々雨 |
気温 | 32℃ |
路面状況 | ドライ&セミウェット |
路面温度 |
7月15日、今にも泣き出しそうな曇天が広がる中、静岡・富士スピードウェイにおいて全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第4戦の決勝レースが行われた。途中、何度も降ったり止んだりを繰り返す天候不順の厳しいレース展開となり、予選12位からスタートしたKONDO RACINGの安田裕信選手は思うような攻めの走りができず、16位でフィニッシュした。
決勝日、午前8時からフリー走行がスタート。雨は止んでいたが、路面は濡れている状態で、コースインした各車が水しぶきを上げて走行を進めていく。その中で前日からクルマのセットアップを進めてきた安田選手は徐々にタイムアップ。セッション終了時は7番手に留まったが、暫定で2番手につけるなど、改善の兆しを見せた。
迎えた決勝を前にさらに天候は不安定な状況へと変化。天気雨を繰り返す状況に、スタートぎりぎりまでタイヤ選択に悩んでいたチームでは、一発逆転を狙ってレインタイヤ装着選択の決断を下す。参戦18台中、唯一レインタイヤでスタートを切った安田選手だったが、なかなか願っている雨が訪れない。パラパラと降るもののタイムが大幅に落ちるほどには至らず、あっという間に最後尾へと順位を落とすことになった。
その後もチーム、そして安田選手はコンディションの好転を願ったが、その思いは届かず、ルーティンワークのピットインが訪れた。結果、チームではスリックタイヤを新たに装着。安田選手も持てる力を振り絞り、挽回を図ったがレースはすでに終盤を迎えており、結果には反映せず。結局、16位でフィニッシュすることになった。
レインタイヤの装着はチームで決めたことです。雨になるタイミングがもう少し早いと読んだんです。そういう状況を味方に付けることができれば、ポジションアップも果たせると考えたのですが、逆に雨にならず、スリックタイヤを装着している他のクルマにとって有利なコンディションになってしまいました。残念です。次のもてぎではまず予選で最終セッションのQ3まで進出するのが目標です。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME | DELAY | BEST TIME | |
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1 | 1 | PETRONAS TEAM TOM'S | アンドレ・ロッテラー | 55 | 1:28'45.190 | 169.455km/h | 1'29.215 | |
2 | 2 | PETRONAS TEAM TOM'S | 中嶋 一貴 | 55 | 1:28'46.280 | 1.090 | 1'29.206 | |
3 | 7 | Team LeMans | 大嶋 和也 | 55 | 1:28'49.774 | 4.584 | 1'29.218 | |
4 | 8 | Team KYGNUS SUNOCO | ロイック・デュバル | 55 | 1:29'15.482 | 30.292 | 1'29.729 | |
5 | 20 | TEAM IMPUL | 松田 次生 | 55 | 1:29'18.904 | 33.714 | 1'29.365 | |
6 | 19 | TEAM IMPUL | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 55 | 1:29'37.892 | 52.702 | 1'29.031 | |
7 | 38 | Project μ/cerumo・INGING | 平手 晃平 | 55 | 1:29'41.734 | 56.544 | 1'29.831 | |
8 | 39 | Project μ/cerumo・INGING | 国本 雄資 | 55 | 1:29'50.858 | 1'05.668 | 1'29.404 | |
9 | 41 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 塚越 広大 | 55 | 1:29'53.389 | 1'08.199 | 1'29.915 | |
10 | 32 | NAKAJIMA RACING | 小暮 卓史 | 55 | 1:29'58.588 | 1'13.398 | 1'29.885 | |
16 | 3 | KONDO RACING | 安田 裕信 | 53 | 1:29'58.688 | 2Laps | 1'36.493 |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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19 | TEAM IMPUL | 1'29.031 (4/55) 184.507km/h |
レース前にパラパラと雨が降っていたし、雨のコンディションのほうがクルマも安定して速いタイムが出ていたので、レース中に雨がひどくなることを期待し、レインタイヤを装着することをチームで決めました。ところが雨がほとんど降らず、後半になって雨が本降りになったときにはすでにタイヤのグリップも落ちていて、レインタイヤのメリットを全く活かすことができませんでした。まったく運がなかったということです。次のもてぎではクルマをまた作り直し、しっかりと力を出せるようにガンバります。