自己最高位の8番手をゲット!
日付 | 2012年8月4日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 33℃ |
路面状況 | ドライ |
早いもので、今シーズンの後半戦に突入した全日本選手権フォーミュラ・ニッポン。今季2度目となる栃木・ツインリンクもてぎを舞台に行われた土曜日の予選において、KONDOO RACINGの安田裕信選手が8番手を獲得。着実なアプローチが実を結び、明日の決勝に向けていい弾みをつける結果を得ることになった。
真夏の暑さに包まれたもてぎ上空。朝8時35分から始まったフリー走行ながら、すでに気温は30度超、路面温度も40度と厳しいコンディションとなった。その中でクルマのバランス調整を繰り返した安田選手。思いの外、時間がかかり、最終的にニュータイヤ装着時のバランスチェックを行うまでには至らず、セッションを終えた。
だが、午後からの予選までのインターバルでスタッフが懸命にクルマのセットアップを進め、Q1に挑んだ安田選手は6番手のタイムをたたき出す。今回はノックアウト方式の予選システムだったため、全18台中、まずは上位13台に残ることが必須だったが、それをラクラク突破。Q2に駒を進めた。
続くQ2はわずか7分間のセッション。13台から8台へと絞り込まれる。ほとんどのクルマがワンラップアタックのために、最初の5分間はコースインすることなく、様子見の状態。満を持してコースへと向かった安田選手はタイヤが思うように温まらず、やや苦戦。だが8番手のタイムを刻み、Q2をクリア! 自身初めてとなる最後のセッション、Q3に挑戦した。
迎えたQ3。こちらも与えられた時間は7分。Q2同様、様子見のあと、コースインし、アタックを開始した安田選手。懸命のアタックの気負いが裏目に出たのか、最終コーナーでミスを喫し、タイムロス。しかしそれを最小限に抑え、1分35秒266をマーク。明日の決勝を自己最高位の8位からスタートを切ることになった。
フリー走行ではクルマのバランスが崩れていていたんです。今季2度目のもてぎなので自信をもって挑んだんですが、意外と路面温度とうまく合っておらず、すごく苦戦しました。結果、朝のフリー走行ではニュータイヤを装着しませんでした。 Q1までにチームがすごくガンバってくれて6番手まで持っていくことができました。Q2ではちょっと前に引っかかっただけでなく、タイヤの温まりがよくなくてQ3からQ2にかけて、クルマのセットを変えるというリスクを負いたくなかったので、そのまま行ったんですが、クルマとしては5、6番手に入るポテンシャルがあったと思われるのに、最終コーナーでのミスもあったし、まだ自分の技量が足らなくて、トップ5には及ばない状況でした。ただ初めてQ3に進出できたことで、チームもみんなすごく喜んでくれましたし、Q3直前、監督に「コンマ2秒でポールだ!」と言われて力んでしまった、ということはありますが(笑)、これで僕の力不足もはっきりしたし、課題も見つかったし、明日から自分自身のレースができると思います。
初のQ3進出となったわけですが、それこそが今回の目標だったので、ギリギリではあるものの、それを果たすことができて良かったです。タイム的にはまだ6番手まで届かない感じですが、流れ、いい要素はしっかりと見えてきたと思います。また、ノックアウトの予選では、路面の変化に自分自身をうまく合わせ込むという難しさはあったとは思いますが、あとは実践を積んでいってもらいたいですね。レースのロングディスタンスをうまくどのようにコンスタントに走らせるか、という課題もあります。これから決勝用のセットに大幅変更して、決勝に強いクルマを用意して、明日に挑んでもらいたいですね。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | |
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1 | 19 | TEAM IMPUL | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 1'35.045 | 1'34.908 | 1'34.588 | |
2 | 20 | TEAM IMPUL | 松田 次生 | 1'35.178 | 1'35.155 | 1'34.592 | |
3 | 2 | PETRONAS TEAM TOM'S | 中嶋 一貴 | 1'34.929 | 1'34.974 | 1'34.600 | |
8 | 3 | KONDO RACING | 安田 裕信 | 1'35.150 | 1'35.235 | 1'35.266 |
今日はQ3まで行ってくれて、安田も自信がついたと思います。朝のフリー走行の様子を見ると、Q2までかと正直思いましたが、ガンバってQ3まで行ってくれました。フォーミュラ・ニッポンはちょっと調子が良くても簡単にいい結果が残るような甘いものじゃありません。小さな積み重ねが結果につながっていくので、ドライバーそしてスタッフの共同作業でここまで進むことができたと思います。トップ2チームまで追い付くには、まだ時間が必要ですが、トップ5に入るためにはあと少しの努力でチャンスが巡ってくると思います。その力もみんな持っていると思うので、しっかりと明日もいい戦いをしてくれればいいですね。僕はいいプレッシャーを安田にかけたいと思います(笑)。