激しい雨の降る中、粘りの走りを見せ11位でチェッカー
日付 | 2012年9月23日 |
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天候 | 雨 |
気温 | 21℃ |
路面状況 | ウェット |
9月23日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の決勝レースが行われた。前日とは異なり、決勝日は朝から雨が降るあいにくのコンディション。だが、チームにとっては、ドライ時よりも様々な戦略が立てられるため、恵みの雨になると前向きとらえて戦いに挑むこととなった。
今回はサポートレースのスケジュールの関係上、決勝レースが午後3時にスタート。雨脚が強くなる中、レースはセーフティカーに先導される形で68周にわたる戦いが始まった。レーシングスピードでのレースを再開したのは5周目から。水しぶきをあげてコースを疾走するため、決して良好の視界とは言えない過酷な環境の中でNo.3 安田裕信選手は懸命にドライブ。集中力を切らさない走りに努めた。
しかしながら、不安定な視界ではペースアップもままならない。そこでチームでは予定よりも早めのピットインを遂行し、ライバルたちとタイミングをずらすことでレースペースを確保しようと、安田選手を20周終了時点でピットインさせる。給油を済ませた安田選手だったが、状況は好転せず。それでも粘り強く周回を重ねて終盤には自己ベストタイムをマークする活躍を見せた。
レースはその後、コースアウトした車両の回収のため、58周目の途中から2度目となるセーフティカーランへ。一向に安定しない状況の中、安田選手は引き続き緊張感を堅持させ、11位でフィニッシュ。やや悔しさの残る展開ではあったが、最終戦に向けてさらなる飛躍を誓った。
作戦としては色々と用意していたのですが、もし集団に飲み込まれるようなことになったなら、早めにピットインさせる作戦を立てていました。しかしながら、コースに復帰した時点で最後尾になってしまったので、上位車両からラップダウンされることとなり、厳しい状態になりました。今回、ドライコンディションで何が良くなかったのか、それを追求しきれずに終わってしまったので、最終戦の鈴鹿に向けてまた改めてクルマを準備したいと思います。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME | DELAY | BEST TIME | |
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1 | 40 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 伊沢 拓也 | 68 | 1:42'45.648 | 172.91km/h | 1'22.571 | |
2 | 41 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 塚越 広大 | 68 | 1:42'46.921 | 1.273 | 1'22.548 | |
3 | 8 | Team KYGNUS SUNOCO | ロイック・デュバル | 68 | 1:42'48.003 | 2.355 | 1'22.534 | |
4 | 7 | Team LeMans | 大嶋 和也 | 68 | 1:43'01.778 | 16.130 | 1'23.058 | |
5 | 2 | PETRONAS TEAM TOM'S | 中嶋 一貴 | 68 | 1:43'03.377 | 17.729 | 1'22.887 | |
6 | 19 | TEAM IMPUL | ジョアオ・パオロ・デ・ オリベイラ |
68 | 1:43'05.667 | 20.019 | 1'23.341 | |
7 | 10 | HP REAL RACING | 金石 年弘 | 68 | 1:43'07.876 | 22.228 | 1'23.047 | |
8 | 38 | Project μ/cerumo・INGING | 平手 晃平 | 68 | 1:43'14.965 | 29.317 | 1'23.440 | |
9 | 15 | TEAM 無限 | 佐藤 琢磨 | 68 | 1:43'18.105 | 32.457 | 1'23.009 | |
10 | 1 | PETRONAS TEAM TOM'S | アンドレ・ロッテラー | 67 | 1:43'29.799 | 44.151 | 1'23.284 | |
11 | 3 | KONDO RACING | 安田 裕信 | 67 | 1:42'55.516 | 1 Lap | 1'23.117 |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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8 | Team KYGNUS SUNOCO | 1'22.534(49/68)161.574km/h |
今日のような雨では、スタートして前が全く見えず、結果的にペースを上げることができませんでした。それで状況を変えようと、早めにピットインすることになったのですが、コースに戻ったらブルーフラッグを提示されるなど、自分の思うような走りをすることができない状態でした。これで大きくタイムロスすることになり、とても悔しいです。思うような走りに繋げることができず、結果も残すことができませんでしたが、最終戦に向けて前向きに気持ちを切り替え、鈴鹿でいい走りができるように頑張ります。