Super GT:第二日決勝

KONDO RACING、初戦は14位でフィニッシュ!

日付 2013年4月14日
天候 曇り
気温 16℃
路面状況 ドライ

決勝レポート

決勝日の朝を迎えた鈴鹿サーキット。青空の中、まず朝のフリー走行が始まった。前日の予選で思うようなタイムアップが果たせなかったKONDO RACINGでは、セッション終了後にミーティングを続け、セットアップを大きく見直していた。このため、まず、フリー走行では軽めの燃料を搭載し、コースイン。安田裕信選手はフィーリングを確かめるように走りはじめ、徐々にペースアップしていった。

その中で安田選手はトップタイムとなる1分40秒298のタイムを刻み、このままセッションを終了。「ユーズドタイヤでも予選時を上回るグリップレベルを得られるようになったクルマに仕上がった」と安田選手は手応えを感じる一方、燃料を満タンにすることで車重が重くなるクルマで決勝のスタートを切ることに触れ、「満タン状態からスタートし、タイヤをいかに持たせるかがレースでの課題」と気を引き締めていた。

迎えた午後2時30分からのレース。薄曇りの天気になったものの、気温18度、路面温度26度と午前中よりも数値は高く、初の300kmレースをいかにマネージメントするかがカギとなる。

16位でオープニングラップを終えた安田選手。序盤は思うようにペースアップできず苦しい展開となる。だが、持ち前の集中力で粘りの周回を続け、好機を伺うことになった。だが、今回、通常の250kmレースから50km距離が増えたことから、大半のドライバーは燃費を意識した走行を続けており、併せて新たに用意されたタイヤをコントロールするという難しい条件でのレース展開となったため、なかなか逆転劇へと持ち込むまでには至らない。

レースは折り返しを前にした20周頃からルーティンのピット作業が始まる中、安田選手のピットインは29周終わりと遅いタイミングでタイヤ交換と給油を済ませてコースへと復帰した。序盤と比べ、タイヤのフィーリングが向上したことからラップタイムも格段に良くなり、ポジションアップにも期待がかかる。しかしながら、攻防戦をするには前方車輌との差もあり、残り周回数を消化してチェッカーを迎えることに。チームは14位で初戦を終えることになったが、次のオートポリスでは、予選から上位につけることができるよう、さらなる飛躍を誓った。

近藤監督のコメント

近藤監督

今日は難しいレースでしたね。後半のペースは悪くなかったようですが、それでもこのクルマでトップ6の争いができるかと言えば、また別の話ですからね。まだまだクルマをいい方向に進めていく必要があります。クルマのセッティング、ドライバーの頑張り、色々なものを総合して戦うことが求められるレースですから、チームとしていいクルマを用意して、安田選手にも強くなってもらいたいという気持ちが大きいですね。今後のスタッフみんなの努力に尽きると思います。

安田選手のコメント

安田裕信選手

スタートして、思った以上にグリップしませんでした。タイヤの内圧が低すぎたということもありますが、グリップが全然なくて、正直走行を続けるのが危ないくらいの状況でした。でも、ルーティンワークのピットインではタイヤを交換し、その時にタイヤの内圧も上げてもらったことと、気温が下がったことが相まって、上位グループのラップタイムとほとんど同じようなタイムを刻むことができました。いいペースで周回を重ねることができただけに、前半の状況がもったいなかったなと思いますね。

ただ、今回はロングランのテストメニューが全然できてなかったので、そのあたりの手薄の部分が結果に影響したのかなとも思います。鈴鹿では厳しい戦いになってしまいましたが、これからは相性がいいサーキットが続くのでこれ以上悪くなることはないと思います。厳しい中でもデータ収集などの引き出しは増えているので、次につなげていきたいですね。

エンジニアのコメント

エンジニア

朝のフリー走行でトップタイムをマークしたのは、周りのクルマが(燃料を搭載し)重い状態で走っている中、ウチはセットを昨日から変更したこともあって、クルマが軽い状態で走っていたためです。昨日よりもドライバーはいいフィーリングを得ていたようですし、それをもとに決勝レースのセットアップに変えました。

前半、思うようにペースを上げることができなかったのですが、これはタイヤの設定なのか、コンディションの影響なのか、その原因を絞り込むことはできないのですが、後半、クルマが軽くなる中でどんどんペースを上げていくことができたので、前半と後半のスティントの差に(改善の)カギがありそうですね。

リザルト

決勝結果

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Pos. No. TEAM DRIVER LAPS TIME DELAY BEST TIME  
1 40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 伊沢 拓也 51 1:28'09.169 201.58km/h 1'41.999  
2 20 Lenovo TEAM IMPUL 松田 次生 51 1:28'11.514 2.345 1'42.086  
3 32 NAKAJIMA RACING 小暮 卓史 51 1:28'11.855 2.686 1'41.665  
4 16 TEAM無限 山本 尚貴 51 1:28'11.920 2.751 1'41.850  
5 1 PETRONAS TEAM TOM'S 中嶋 一貴 51 1:28'15.969 6.800 1'41.791  
6 19 Lenovo TEAM IMPUL ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 51 1:28'17.998 8.829 1'41.880  
7 8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans アンドレア・カルダレッリ 51 1:28'34.787 25.618 1'42.233  
8 7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans 平川 亮 51 1:28'39.351 30.182 1'42.477  
9 10 HP REAL RACING 塚越 広大 51 1:28'41.070 31.901 1'42.143  
10 39 P.MU/CERUMO・INGING 国本 雄資 51 1:28'47.803 38.634 1'42.348  
14 3 KONDO RACING 安田 裕信 51 1:28'56.718 47.549 1'42.266  

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
32 NAKAJIMA RACING 1'41.665 2/51 205.63km/h