次なる一歩に続くレースを終える
日付 | 2013年7月14日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 31℃ |
路面状況 | ドライ |
強い日差しはさほどないものの、蒸し暑さがサーキット上空を包み込む中、全日本スーパーフォーミュラシリーズ第3戦の決勝日を迎えた富士スピードウェイ。55周の戦いは、暑さだけでなくレースをどうコントロールするか、チームとしての総合力が問われる一戦となった。
決勝前のウォームアップ走行前に、スターターのギアが壊れるというまさかのハプニングに見舞われたNo.3 KONDO RACING。しかしチームは冷静かつ迅速な作業をメカニック一同が全力で行い、無事に安田裕信選手を決勝直前のダミーグリッドへと送り出すことに成功した。そして迎えた55周の決勝レース。難なくクリアスタートを切った安田選手は、順調に周回を重ねていくが、前の車輌との差が詰まるもなかなか逆転には持ち込めず。それを見たチームは、予定を早めてピットインする計画へとスイッチした。
安田選手は20周を終えた時点でピットイン。スタッフがスムーズに作業を終えて送り出すと、再び粘りの走りに集中し、ポジションアップのチャンスを狙った。だが、惜しくも終盤はひとり旅状態となり、バトルの見せ場を作ることもなく12位でフィニッシュ。タフな戦いを終えることになった。しかしながら、今回の予選、決勝を通じて得た「戦うレース」のフィーリングを、今後の戦いでさらにステップアップさせてくれることだろう。
7号車とのバトルになり、向こうはストレートが速くてなかなか抜けない状態が続いたので、ピットインのタイミングを早めました。そんな中、今年はまともにレースをする形になかなかならなかったのですが、今回はそれができて良かったと思います。速いクルマとのバトルをすることで、モチベーションも上がりましたし、その流れを次のもてぎでもしっかりと活かしたいです。今後はスピードと強さを極めていきたいと思います。
スタート前チェックで、スターターのギアが壊れました。修理して出しましたが、結果としてドタバタすることになり、戦略も限られた中で遂行することになりました。ピットインのタイミングは前のクルマとの駆け引きやトラフィックもあったので、早めに入れました。作業はミスなく済ませて送り出すことはできました。次のもてぎはまた違った戦略で挑みますが、去年がいい結果だっただけに、さらに上を目指していかないといけませんね。しっかり準備して挑みたいと思います。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME | DELAY | BEST TIME | |
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1 | 2 | PETRONAS TEAM TOM'S | アンドレ・ロッテラー | 55 | 1:27'08.817 | 172.578km/h | 1'26.478 | |
2 | 38 | P.MU/CERUMO·INGING | 平手 晃平 | 55 | 1:27'38.266 | 29.449 | 1'27.321 | |
3 | 16 | TEAM無限 | 山本 尚貴 | 55 | 1:27'41.363 | 32.546 | 1'27.511 | |
4 | 8 | KYGNUS SUNOCO Team LeMans | ロイック・デュバル | 55 | 1:27'42.965 | 34.148 | 1'26.787 | |
5 | 40 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 伊沢 拓也 | 55 | 1:27'50.158 | 41.341 | 1'27.536 | |
6 | 19 | Lenovo TEAM IMPUL | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 55 | 1:27'51.578 | 42.761 | 1'27.083 | |
7 | 39 | P.MU/CERUMO・INGING | 国本 雄資 | 55 | 1:27'53.742 | 44.925 | 1'27.522 | |
8 | 1 | PETRONAS TEAM TOM'S | 中嶋 一貴 | 55 | 1:27'57.869 | 49.052 | 1'27.902 | |
9 | 10 | HP REAL RACING | 塚越 広大 | 55 | 1:28'01.274 | 52.457 | 1'27.899 | |
10 | 31 | NAKAJIMA RACING | 中嶋 大祐 | 55 | 1:28'03.003 | 54.186 | 1'27.653 | |
12 | 3 | KONDO RACING | 安田 裕信 | 55 | 1:28'11.205 | 1'02.388 | 1'28.161 |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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2 | PETRONAS TEAM TOM'S | 1'26.478 |
結果ではペナルティなどで2、3位に日本人選手が入ったけれど、前回のオートポリス同様、今回も外国人ドライバーが強くて速いレース展開になりましたね。総体的なこともありますが、チームとしてももうちょっとスピードあるレースがしたいなと改めて思いました。今回の戦いでは、安田もエンジニアもチームみんなが努力して速くはなりましたが、まだそれを100%活かし切れてなかったかなと思います。もっともっといい戦いを見せて欲しい、という監督としての欲が出てきました。課題も残りましたが、その解決策を見つけてさらに強くなって欲しいですね。