アタック中の不運により、不本意な予選結果に
日付 | 2014年5月17日 |
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天候 | 晴 |
気温 | 23℃ |
路面状況 | ドライ |
シリーズ第2戦を迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ。戦いの舞台はメインストレートが1,475mと世界屈指の長さを誇る富士スピードウェイ。予選が行われた土曜日は、爽やかな五月晴れに恵まれた。
朝のフリー走行を6番手で終えたジェームス・ロシター選手。開幕戦の鈴鹿で2位表彰台へ上がっていることもあり、富士でも同様の好成績を狙っているのは言うまでもない。また、2レース制となる今大会では、そのスタート順位としてQ1(レース1のグリッド)およびQ3(レース2のグリッド)の結果が適用されるため、いつも以上に緊張感あふれる中でのセッションとなった。
迎えた午後からの予選。まずユーズドタイヤでクルマの確認を行ったNo.3 フジ・コーポレーション KONDO SF14。チェックを済ませると、ニュータイヤでのアタックのタイミングを待ってコースへと向った。ロシター選手はワンラップアタックでの勝負に出ると、1分24秒235の自己ベストタイムをマーク。だが、惜しくもトップ争いには絡めず、10番手に留まった。
続くQ2はQ3進出をかけてのアタックセッション。全14台から上位8台がQ3へと駒を進めることができる。Q1からの微調整を済ませたロシター選手は、セッション終盤のアタックラップに賭けるため、まずはライバルたちがコースインするのを見守った。ほぼ1周遅れのタイミングでコースへ向ったロシター選手。タイヤに熱を入れて、アタックへの準備を進めていたのだが…。先にアタックをしていた1台の車両がプリウスコーナーでスピンし、コースアウト。これにより、セッションが赤旗中断となる。
一方、まだアタックラップに入っていないNo.3 フジ・コーポレーション KONDO SF14にとってはまさに万事休す。セッション再開後、残された時間は僅か2分50秒と、満足のいくアタックをするには難しい状況。それでもなおチームは最後まで諦めることなくアタックに挑み、ロシター選手は1分23秒882のタイムをマークした。だが結果としてQ3進出に0.069秒足りず、10番手に。よって翌日の決勝においてレース1、レース2とも10位からスタートを切ることとなる。
午前中からセット自体は大きく変えていないのですが、Q1での一発目にタイヤがグリップしない状態だったんです。タイヤの内圧のセッティングに問題があったものと思われます。Q2では再度見直しを行い、送り出す予定だったのですが、不運にもコースイン直後に赤旗が出てセッションが中断したので、存分なアタックができませんでした。ただ、午前のフリー走行で決勝用のいいセットが出ているので、明日は距離が短い2レース制ですが、チャンスもそれなりにあると思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | DELAY | |
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1 | 19 | Lenovo TEAM IMPUL SF14 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 1'23.108 | 197.656km/h | |
2 | 8 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 | ロイック・デュバル | 1'23.211 | 0.103 | |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S SF14 | アンドレ・ロッテラー | 1'23.325 | 0.217 | |
10 | 3 | フジ・コーポレーション KONDO SF14 | ジェームス・ロシター | 1'24.235 | 1.127 |
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | 36 | PETRONAS TOM'S SF14 | アンドレ・ロッテラー | 1'23.325 | 1'23.314 | R1'22.572 |
2 | 19 | Lenovo TEAM IMPUL SF14 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 1'23.108 | 1'23.075 | R1'22.706 |
3 | 37 | PETRONAS TOM'S SF14 | 中嶋 一貴 | 1'23.512 | 1'23.189 | 1'22.741 |
10 | 3 | フジ・コーポレーション KONDO SF14 | ジェームス・ロシター | 1'24.235 | 1'23.882 |
今日はQ1の時点でちょっとおかしなトラブルが出てしまったんです。最初の走り出しのときにフィーリング的になにか違う、という感じでした。それでピットインし、セット変更したんですが、残念ながら十分なアタックをする時間がなかったんですね。クルマ的にはQ2のほうが良かったですが、赤旗という不運もあってノーチャンスでした。ただ、結果としてニュータイヤを1セットキープすることができたので、明日のレースではそれを有利に使えたらいいなと思います。