Super GT:第一日目予選

今シーズン、セカンドベストの4番手を獲得

日付 2014年9月27日
天候 晴れ
気温 22℃
路面状況 ドライ

予選レポート

今シーズンの終盤戦へと突入した全日本選手権スーパーフォーミュラ。みちのく仙台、スポーツランドSUGOへと戦いの舞台を移した第6戦は、秋晴れの広がる中で予選のタイムアタックが行われた。

レースウィーク初日、金曜日に設けられた専有走行では、スーパーフォーミュラでの初走行となるSUGOに若干手を焼いていたチームドライバーのジェームス・ロシター選手。しかしながら、持ち前のドライビングセンスの良さとひと足先にレースを経験したSUEPR GTで得たノウハウを武器に、チームと密なコミュニケーションを重ねながら、順調にセットアップを進めていった。

結果、まず朝のフリー走行を4番手で終了。勢いづいてコースアウトを喫し、赤旗中断を招くドライバーも現れたが、着実にタイムアップを果たし、しっかりと手応えを得ることになったロシター選手は、午後からの予選でもさらに進化したパフォーマンスを披露する。

まず出走全20台から14台へとノックアウトされるQ1では、ラストアタックで3番手を確保、難なくQ2への進出を果たす。さらにQ2では終了まで2分強の時点で赤旗中断というアクシデントが発生。落ち着きのないセッションながら、赤旗直前に5位につけていたロシター選手は、再開後のアタックで2番手となるベストタイムをマーク。勢いある走りをアピールした。そして迎えたQ3。全8台のうち、一番最後にコースイン、刻んだベストタイムは1分06秒096となり、惜しくもトップ3は逃したものの4番手を獲得。トップ争いの狙える位置から明日の決勝レースを迎えることになる。

近藤監督のコメント

近藤監督

欲を言えば、今日は一番上を狙えたんじゃないでしょうか。その可能性は十分にありましたね。でもシーズンはじめだったら、相当上位に着けることができたものの、ここへきてHonda勢の調子が上向きになっているので、そう甘くはなかったですね。でも明日のスタートにかけてますよ。ジェームスはスタートがすごく上手だし。明日のレースが楽しみです。オートポリスでは予選で苦労しましたが、決勝ではいいペースでレースをしてくれたし、そのセットアップを参考にしていいクルマを用意することができたと思います。シーズン残りもわずかなので、このSUGOでなんとかいい結果を手にしたいですね。

選手のコメント

ジェームス・ロシター選手

第3戦富士で予選3番手を獲っているので、今回はセカンド・ベストの結果。いい予選になったよ。朝のフリー走行では勢い余ってスピンしたけれど、クルマはいい状態でした。色んなことを試している最中のスピンだったので、どうしてスピンしちゃったのかな、って感じです(笑)。

Q1で3位、Q2で2位ときたので、Q3では当然ポールポジションを狙っていました。セットアップは何も変えず、ドライバーとして進化したんじゃないかな(笑)。そのぶん予選4番手というのはやっぱり悔しいですよね。でも同じトヨタエンジンを搭載する3番手のアンドレ(ロッテラー)とは僅差だし、いい予選アタックができて良かった! 明日のレースが楽しみだね。

セカンドローからのスタートになるんですが、4位はコースのイン側になるのでクリーンだし、これはラッキーなこと!
イン側スタートは重要なポイントにもなるしね。エンジン特性にもよるでしょうが、明日のスタートでは1台が2台をパスして前に出られるといいな。そのあといいレーシングスピードで周回すれば、ピットストップでスタッフがいい仕事をしてくれるはず。そうなれば表彰台を十分に狙えるよね。SUGOは難コースではあるものの、僕が世界中のサーキットの中でも好きなコースのひとつだし、楽しみです。

エンジニアのコメント

エンジニア

オートポリスでのレース直前まで粘ったデータをもって、クルマのセットアップのベースができたので、それを元に修正しながら持ち込みました。ただ本人は、昨日のテスト走行をもってSUGOでのSF14初走行だったので、走り出しは「よくわからない」なんて言ってましたね。SUPER GTで走ってはいるものの、フォーミュラとはブレーキングポイントも異なるし、色んな面で違ったようです。朝のフリー走行に向けてまたセットを変えたのですが、そこである程度手応えを得たようです。予選中は大きな変更を行わず、タイヤの内圧を調整したくらいでした。いい仕事をしてくれたと思います。明日は得意のロケットスタートを期待しています。レースが楽しみですね。

リザルト

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3  
1 1 TEAM 無限 山本 尚貴 1'06.418 1'06.479 1'05.894  
2 40 DOCOMO DANDELION M40T 野尻 智紀 1'06.815 1'06.309 1'05.986  
3 36 PETRONAS TOM'S アンドレ・ロッテラー 1'06.702 1'06.419 1'06.058  
4 3 KONDO RACING ジェームス・ロシター 1'06.657 1'06.397 1'06.096