Super GT:第二日決勝

チームでベストレースを果たし、4位入賞を果たす。

日付 2014年9月28日
天候
気温 25℃
路面状況 ドライ

決勝レポート

連日、秋晴れの好天気に恵まれた宮城・スポーツランドSUGO。決勝レースは、この安定した天候とは裏腹に行方の読めない荒れた一戦となった。そんな中、予選4位スタートを切ったKONDO RACINGのジェームス・ロシター選手は混乱のスタートを、上手なポジション取りで2位へとポジションアップする。

レースはオープニングラップ、スタート直後の2コーナーで起こった多重クラッシュにより、セーフティカーランが導入される。好スタートを決めて1コーナー進入の時点で2番手までポジションアップしていたロシター選手は、レース再開後も安定した速さで周回を重ねていく。しかし、レース16周目に2度目のSCランとなり、そのタイミングでピットインを決めたチームでは17周を終えてピットイン、ガソリン補給とタイヤ交換を行った。この作業によって6番手に後退するも、その後も揺るぎないレーシングペースを刻み続け、逆転のチャンスを伺った。

しかし、レースはその後、大きな波乱もなく、縦一列の攻防戦になるものの、逆転には至らず。一方でレース終盤、ギリギリまでピットインせずに走行を続けていたトップ2台が補給のためにピットに戻ったのを機にロシター選手は4位へ浮上。そのままチェッカーを受けることになった。

優勝を視野に入れて挑んだSUGO戦。惜しくもその目標達成には至らなかったが、この勢いをもって最終戦に挑み、表彰台、優勝を狙って行く。

近藤監督のコメント

近藤監督

チームではセーフティカーが出たらピットインして、タイヤを4本換えるって戦略として最初に決めていました。ピット作業はなんのミスもなく、時間も早かったんですよ。ただ結果を見れば、あのタイヤ交換がすべてでしたね。タイヤが最後の68周まで持つとは思わなかったですね。持たせるチームがあったのはスゴいことでしょう。

ジェームスのスタートは素晴らしいものでした。トップはともかくも、2位という結果は見えていたんですがね…。もったいないレースを落としてしまったと思います。チームとして彼をもっとうまくマネージメントできるようにならないといけないですね。ただ、安定したレースが出来ているので、最終戦の鈴鹿は表彰台で有終の美を飾りますよ!

選手のコメント

ジェームス・ロシター選手

まぁ悔しいけれど、4位でレースを終えたわけだから、決してこの世の終わりってわけではないですよ。一方で、表彰台に上がる絶好のチャンスがあったのに、それを獲り逃してしまいました。それに関しては、とっても悲しく思います。ただ、次の鈴鹿に向けてのいい流れはできたので、次こそ表彰台に上がりますよ!

スタートそのものは、良かったですね。クリーンな右側のラインを取って進みました。うまく2番手まで浮上して走れたんですが、唯一の問題はピットワークでしたね。僕らの戦略は給油と4本のタイヤ交換だったんです。一方で、(中嶋)一貴とロイック(・デュバル)はタイヤ無交換でしたよね!? だから2つ下げて4位になった、というわけです。ピットワークもその戦略においても、今日の僕らのレース運びはなんら問題はなかったですよ。でも、タイヤ無交換のチームには勝てないですよね。タイヤを交換しないという考えはチームの中ではなかったですね。

チームは今回、実に良い仕事をしてくれました。どのセッションでもトップ4入りすることができたし、これはチーム全体にとってすごく自信につながります。最終戦では表彰台はもちろんのこと、その真ん中を狙っていいレースをしたいですね。

エンジニアのコメント

エンジニア

今回はチーム戦略の違いが結果の差となりました。当初から戦略として、セーフティカーが入ったタイミングでピットインを行い、ガソリン補給とタイヤを4本交換することを決めていたんです。無交換という考えは正直なかったですね。ジェームスはペースも良かったし、また、ピットワークの作業時間も早く、なにも問題はなかったんです。でもタイヤ無交換のチームがあれば、仕方ないですよね。ただ、今回からいい流れができたので、最終戦の鈴鹿ではさらにいい仕事ができると思います。

リザルト

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME DELAY BEST TIME
1 40 DOCOMO DANDELION M40T 野尻 智紀 68 1:25'21.590 177.055km/h 1'07.419  
2 37 PETRONAS TOM'S 中嶋 一貴 68 1:25'23.460 1.870 1'07.715  
3 8 Team KYGNUS SUNOCO ロイック・デュバル 68 1:25'27.096 5.506 1'07.917  
4 3 KONDO RACING ジェームス・ロシター 68 1:25'37.665 16.075 1'08.181  
5 31 NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐 68 1:25'38.374 16.784 1'08.286  
6 38 P.MU/CERUMO・INGING 石浦 宏明 68 1:25'39.103 17.513 1'08.090  
7 1 TEAM 無限 山本 尚貴 68 1:25'39.248 17.658 1'07.964  
8 7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO 平川 亮 68 1:25'41.667 20.077 1'07.602  
9 39 P.MU/CERUMO・INGING 国本 雄資 68 1:25'46.045 24.455 1'07.385  
10 32 NAKAJIMA RACING 小暮 卓史 68 1:25'58.522 25.097 1'07.828  

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
18 KCMG Elyse 1'06.743 67/68 199.801km/h