Super Fomula:第一日目予選

第3戦富士、雨の中で奮闘するも、Q2どまりに

日付 2015年7月18日
天候 小雨
路面状況 ウェット

予選レポート

第3戦を迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ。今回の舞台は静岡・富士スピードウェイ。折しも台風11号が近畿地方を中心に上陸、7月18日の予選日には熱帯低気圧へと変わったものの、その影響を受けてサーキット上空はひろく雨雲が広がり、緩急をつけて雨が降ることとなった。

まず、午前9時15分からのフリー走行。チームではクルマのフィーリングを確かめつつ、ウェットタイヤとの相性を見極めながらセットアップ作業を続けた。その中で、今回の富士が初レースとなるウィリアム・ブラー選手が6番手のタイムをマーク。手応えある走りを見せた。一方、ジェームス・ロシター選手は雨量が少なくなったタイミングでスリックタイヤへ交換するというトライを見せたが、その直後に再び雨脚が強まるという不運に見舞われ、タイムを伸ばせず。結果、18番手でセッションを終えている。

そして迎えた予選。午後2時45分にスタートしたQ1では、ほどなくして本格的な雨へと変貌。先の読みにくいコンディションの中でロシター選手が7番手、そしてブラー選手は10番手のタイムをマーク。今回も2台揃ってQ2への進出を果たすことになった。続くQ2に入り、ロシター選手はQ1の途中で交換したタイヤのまま、またブラー選手は新しいウェットタイヤに交換してアタックを開始する。ロシター選手は雨のコンディションに自信を持って挑んだもののコースインのタイミングに恵まれず、前方のクルマの水煙で十分な視界の確保が難しい中でのアタックを強いられた。結果、タイムを伸ばせず11位どまり。ブラー選手は慣れないコンディションながら奮闘、一時はQ3進出も視野に入ったが、惜しくも9番手でセッションを終了することとなった。

天気予報によると明日は天候も回復、ドライコンディションになる可能性が高いだけに、二人の更なる飛躍に期待が集まる。

ジェームス・ロシター選手のコメント

ジェームス・ロシター選手

ほんと、ビックリの状態でした。今朝のフリー走行では雨のコンディションでしっかりと速さを確認することができていました。Q1は使い古したウェットタイヤでまずコースインし、クルマの状況を確認した後、ニュータイヤに換えてアタックを始めました。7位でQ1を突破してQ2に挑んだのですが…。コースインのタイミングが良くなく、どのアタックラップも渋滞に引っかかる状態でした。雨もしっかり降っていたので前のクルマの水しぶきが酷く、視覚の確保ができないほどだったんです。結果、Q3進出のチャンスを逃すことになり、アンラッキーだったと思います。必ずしもクルマはパーフェクトじゃなかったものの、手応えはありました。明日の決勝に向けて仕切り直します。ウェットのニュータイヤもあるので、明日は雨でも晴れても大丈夫。しっかり戦っていい一日にしたいですね。

ウィリアム・ブラー選手のコメント

ウィリアム・ブラー選手

今日の予選は、前回の岡山に続いてトップ10入りを果たすことができたので、いい一日になったと思います。レース毎に進化することができているのが嬉しいですね。富士で迎える初のレースだったし、天候が不安定で雨のコンディションではあったのですが、まだまだ伸び代があると思う反面、きちんとやるべきことはできたのではないでしょうか。これでトップ6が見えてきました。あとは決勝でもいい走りができれば、と思います。まず明日は決勝でいいスタートを決めたい。そうすれば、いい戦いができると思います。

エンジニアのコメント

確かに、予選中のコースインするタイミングの問題もあったと思います。しかしながら、それ以前にクルマのセットアップの部分でも余裕がなかったかもしれないですね。クルマももう少し、まとめることが必要でしたね。Q3に残るつもりで、タイヤもQ1の途中でニュータイヤに換えて、Q2ではそのままのタイヤでアタックしてもらいました。色々な面でもう少しが足りなかったですね。

一方で、ウィリアムも頑張りましたが、彼の実力を考えるともっと上を狙えたでしょう。ポテンシャルはあるのでもう少し上がるかな、と思ったのですが…。着実にセットアップも進み、タイムも削っていたのですが、やはり難しいコンディションということもあり、難しい予選になってしまいましたね。ただ、見せどころがあったので、それは良かったと思います。明日は天候が回復する方向なので、また朝のフリー走行でしっかり方向性を定めて準備したいと思います。。

リザルト

公式予選記録

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Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3  
1 20 LENOVO TEAM IMPUL SF14 アンドレア・カルダレッリ 1'41.219 1'40.937 1'40.868  
2 19 LENOVO TEAM IMPUL SF14 J.P.デ・オリベイラ 1'42.621 1'41.740 1'41.001  
3 64 NAKAJIMA RACING SF14 中嶋 大祐 1'43.073 1'41.782 1'41.240  
9 4 FUJI×D'station KONDO SF14 ウィリアム・ブラー 1'42.861 1'42.129 -  
11 3 FUJI×D'station KONDO SF14 ジェームス・ロシター 1'42.784 1'42.253 -