第4戦もてぎ、車両トラブルなどで実力発揮ならず
日付 | 2015年8月22日 |
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天候 | 曇 |
路面状況 | ドライ |
全日本選手権スーパーフォーミュラは、シーズン折り返しとなる第4戦を栃木・ツインリンクもてぎにて迎えた。お盆を過ぎ、照り返しの強い日差しからは幾分開放された感はあったが、サーキット内は湿度が高く、蒸し蒸しとした厳しいコンディションの下での予選を迎えることとなった。
まず、午前8時30分に1時間のフリー走行がスタート。ウィリアム・ブラー選手にとってはこのセッションが初のSF14ドライブとなるだけに、なんとしてもいいリズムをつかみたいところ。個人的には好きなコースレイアウトだと走行後に第一印象を語った一方、クルマのバランスをうまく取れずに苦戦したと厳しい状況だったことを明かした。また、ここのところ、流れをうまく作ることができずにいるジェームス・ロシター選手は、セットアップの作業を進めながら11番手につけ、予選に向けての手応えをつかんでいた。
迎えた予選。午後1時15分からQ1がスタートし、Q2進出となる上位14台を目指してアタックが行われた。早めのタイミングでアタックを始めたブラー選手。インターバルを使って大幅にセット変更を敢行したが、うまく作動せず苦戦。自身の狙いとは裏腹にタイムを伸ばすことができず、16番手となる。一方で果敢なアタックに期待がかかったロシター選手は、まずユーズドタイヤで手応えを確認し、いよいよニュータイヤでのアタックへと挑んだのだが…。なんとアタックラップの周にギアボックストラブルが発生。この時点でなす術なく、十分な計測もできぬままセッションを終えることに。結果、明日は最下位19番手からの追い上げにすべてを賭ける。
思うようにタイムアップできず、とっても残念だし、がっかりしています。僕自身、もう少しいい結果を期待して予選に挑んだのですが、その通りにはなりませんでした。それほど今日の予選は厳しいものでした。もてぎは予選でいい結果を出さなければ、抜きどころが少ない分、決勝でも厳しい戦いを強いられることになります。とにかく、気になるクルマのバランスを見直し、明日の決勝で強く走れるよう、準備したいと思います。
ジェームスはアタック直前にクルマの不具合が出てしまいました。まずギアのシフトダウンができなくなって、最後にはスタックしてしまったんです。アタックラップに入って出たトラブルなのでどうしようもないですね。予選を楽しみにしていたようなのですが、こればかりは…。明日はまた仕切り直しで頑張ります。
一方、ウィリアムのほうは、初のもてぎで色々と難しいことがあったと思いますが、その中で朝のフリー走行でクルマのバランスが取れていないということだったので、予選に向けて大きくセッティングを変更しました。ところが、Q1でその変更点が想定よりも少しズレてしまったことが判明しました。うまく合わせ込めず残念でした。明日の決勝に向け、またセットを見直します。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | |
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1 | 38 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | 石浦 宏明 | 1'33.537 | 1'33.063 | 1'32.657 | |
2 | 40 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 | 野尻 智紀 | 1'33.523 | 1'33.242 | 1'32.677 | |
3 | 8 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 | 小林 可夢偉 | 1'33.247 | 1'33.244 | 1'32.935 | |
17 | 4 | FUJI×D'station KONDO SF14 | ウィリアム・ブラー | 1'34.762 | - | - | |
19 | 3 | FUJI×D'station KONDO SF14 | ジェームス・ロシター | 1'35.083 | - | - |
自信を持ってQ1に出たのですが、ニュータイヤに換えてアタックラップに入った途端、ギアボックスにトラブルが出たんです。5速に入ったままでスタックしてしまいました。もうあとは為す術なくて…。これで予選が終わったというわけです。
クルマのセットアップには手応えを感じていたし、いい予選ができると意気込んでいたんです。でもギアボックストラブルなのでどうしようもないですからね。Q3までいい走りができると思っていただけに、本当に残念。明日の決勝ではちょっとでもいいバトルができるよう、スタッフと一緒に策を練りたいと思います。