第6戦SUGO、まさかの展開に
日付 | 2015年10月17日 |
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天候 | 晴 |
路面状況 | ドライ |
いよいよ2015年シーズンの戦いも大詰めを迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ。第6戦の舞台は杜の都・仙台の郊外に位置するスポーツランドSUGO。秋も深まる中、予選日は終日青空が広がるレース日和に恵まれた。
まず午前10時にフリー走行がスタート。またしてもSUGO初走行となるウィリアム・ブラー選手にとってはコースの慣熟を第一目標に、しっかりと走り込みたいところ。しかしリアブレーキに少し不安があったようで、スムーズなセットアップを進めるということは難しかった模様。一方のジェームス・ロシター選手は、このコースを得意とするところだったが、勢いあまりスピンを喫するなど、やや不安を残してセッションを終えることになった。
ノックアウト方式の予選は午後1時45分にスタート。ニュータイヤを装着し、アタックに挑んだロシター選手だったが、S字カーブ2つ目で痛恨のスピンオフ。不運にもエンジンがストールしたため、万事休す。赤旗の原因となり、この時点で予選アタックを終えることになった。また、ブラー選手は自身のアタックラップをうまく刻むチャンスを作り上げることができず、アタックを終了。結果、KONDO Racingの2台は、ブラー選手が18番手、ロシター選手が19番手から決勝スタートを迎えることになった。
今日の予選アタックは見てのとおりです。コースインしてタイヤを温めて、アタックラップに入ったS字2つ目でスピンオフし、エンジンがストールしてしまいました。これでおしまい、です。このSUGOは好きなコースで得意とするサーキットなのですが、今回はツキがなかったですね。多少クルマはオーバーステア気味でしたが、いずれにせよすべては僕のミスというひと言に尽きます。チームにも申し訳なく思っています。オーバーテイクの難しいコースではあるけれど、明日の決勝ではベストを尽くし、チームやファンの皆さんにも喜んでもらえるような戦いをします。
初のSUGOでの予選は難しかったです。朝のフリー走行から色々とやってみましたが、とにかくハードな一日となりました。準備して挑んだ一方で、クルマにはブレーキトラブルもあり、決して万全とは行かなかったですね。コースそのものは攻め甲斐もあるし、すばらしいレイアウトなのでとても気に入りました。確かにそのぶん難しさもあるのですが、朝のフリー走行を終えた時点でかなり自信を持つこともできました。それだけに決勝ではトラブルフリーでしっかりと走れたらいいなと思います。
ジェームスの朝のフリー走行でのスピンはちょっと勢い余って…というものだったようですが、Q1でのスピンは、彼なりにかなりショックが大きかったようですね。「クルマをスピンさせちゃって、エンジンも止まっちゃった…」とトーンダウンしていました。明日は最後尾からのスタートになってしまうわけですが、決勝で何ができるか、策を考えたいと思います。仕切り直して頑張ります。
ウィリアムは朝から結構手こずっているような感じはありました。ただクルマとしては、そんなに悪くはないという話だったのですが、彼なりに頑張ろうという気持ちが前に出過ぎたのかもしれないですね。クルマに慣れる、コースに慣れるということを重視し、朝のフリー走行から予選に向けて、セットもほぼ変えずにアタックしてもらいました。レベルの高いアタックセッションの中で、彼にとってみれば時間も少なくてハードだったと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | |
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1 | 2 | PETRONAS TOM’S SF14 | アンドレ・ロッテラー | 1'05.658 R | 1'05.225 R | 1'05.005 R | |
2 | 8 | PETRONAS TOM’S SF14 | 中嶋 一貴 | 1'05.878 | 1'05.589 R | 1'05.177 R | |
3 | 38 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | 石浦 宏明 | 1'05.793 R | 1'05.280 R | 1'05.246 R | |
18 | 4 | FUJI×D'station KONDO SF14 | ウィリアム・ブラー | 1'07.912 | - | - | |
- | 3 | FUJI×D'station KONDO SF14 | ジェームス・ロシター | 1'19.426 | - | - |
今回、少し手応えをもってアタックに挑むのではないかなという期待を持っていたんです。エンジニアとセッティングを行い、タイヤの内圧調整などいつも以上にいい流れだったようですが…。(予選で上位に)行けるのではないかという願いもあったのですが、Q1でニュータイヤを着けて送り出したら、無線でエンジンストール! と声が入ってきて…。ここではこういうミスが命取りになるので、どうしようもないですね。少し欲張った部分があったかもしれません。厳しい展開でしょうが、明日は1ポイントでもたくさん取れるチャンスを作って欲しいですね。
ウィリアムはここで初のアタックですからね…。なにせ上位陣でも厳しい競り合いなので、彼にとってはとても厳しいものになることはわかります。今年はとにかく各サーキットで勉強あるのみ、ステップ・バイ・ステップでやるしかない、ということだと朝も話をしていました。これだけレベルが高い中で走るわけなので決して楽ではないでしょうが、決勝でもしっかりと走ってデータを取ることで、最終戦の鈴鹿につなげることができればと思います。