RACE REPORT

SUPER GT GT300

第4戦 富士スピードウェイ

一日目 予選(8月3日・晴れ/ドライ)

予選レポート

朝の走行から好調も、予選は僅差で6 番手に

SUPER GT シリーズ第4 戦が静岡・富士スピーウェイにおいて開催され、初日の予選では、僅差でのポジション争いが繰り広げられた。その中で、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、予選6 番手を獲得した。

およそ2 ヶ月のインターバルを経て第4 戦を迎えたSUPER GT。この間、サーキットでのテスト走行はじめ、シーズン後半戦の戦いに向けての準備を進めてきた。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R としては、タフな戦いを強いられていることもあり、搭載するサクセスウェイトも例年よりは軽い状態。ならば、この富士でライバルを上回るパフォーマンスを見せようと意気込んだ。

朝に行われた公式練習では、オリベイラ選手がトップタイムをマーク。ニュータイヤとクルマのバランスが良いとコメントしていたが、レースに向けてはユーズドタイヤでのセットアップを改善したいとも。予選に向けてピットでの作業にも熱が入った。/p>

一方、予選が近付くなか、サポートレースでのアクシデントの影響を受けて、予選の開始時間が5 分遅れの午後2時30 分となる。加えて、予選システムが変更される事に。コース上に漏れたオイルの処理をした為、先にアタックするQ1・B 組と後のA 組では路面コンディションの公平性を欠くという判断が下ったことにより、結果、Q1 の両組においては、ウエット宣言時と同様のフォーマットで行なわれ、Q1 の結果はQ2 での組み分けに用いるのみとし、決勝グリッドを確定するタイム順位は、Q2 の結果のみを採用する事になった。

No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R はB 組、つまり最初のグループでの出走となり、オリベイラ選手がアタックを担った。気温33 度、路面温度54 度のなか、オリベイラ選手は1 分38 秒591 の3 番手タイムをマーク、Q2 上位組へと駒を進めた。続くQ2 のグループ1 にはQ1 各組の上位合計16 台が出走。ここで刻んだ各ドライバーのベストタイムがそのまま決勝のスタート順位となる。重責を負った佐々木選手は、チェッカーが振られるなか1 分38 秒133 を刻んで4 番手に。惜しくも後方でアタックをしていた2 台がこのタイムを上回ったため、予選6 番手でセッションを終えた。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
1’38.271 1’37.764 42
2 87 METALIVE S Lamborghini GT3 松浦 孝亮
坂口 夏月
1’38.654 1’37.815 14
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝
片岡 龍也
1’38.837 1’38.093 24
6 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹
J.P.デ・オリベイラ
1’38.591 1’38.133 32

Q1 A Gr:Start Time 14:30’00 Finish Time 14:40’00
Q1 B Gr:Start Time 14:48’00 Finish Time 14:58’00
Q2 Gr 1:Start Time 15:41’00 Finish Time 15:51’00
Q2 Gr 2:Start Time 15:23’00 Finish Time 15:33’00

二日目 決勝(8月4日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

タフな決戦を粘り強く戦い、シーズン2 度目の表彰台獲得!

迎えた決勝日はさらに暑さが厳しくなり、時折強い日差しが差し込む一日となった。決勝直前のウォームアップセッションでは、気温35 度、路面温度56 度というレースウィークで最も暑くなる。

午後2 時30 分、気温、路面温度は一向に下がることなく過酷なコンディションの中、350km、77 周のレースがスタート。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R には佐々木選手が乗り込み、まずはポジションキープでオープニングラップを終える。後方ではGT300 車両同士の接触も見られたが、この時点では影響もなく、佐々木選手は前方車両との差を詰めるべく周回を重ねた。

そんな中、24 周目を走行中だったGT300 車両がトラブルでスローダウン。車両回収のためにFCY(フルコースイエロー)が導入される。クラストップの車両はこれを好機と捉えてルーティンのピットインを実施。しかし、2 位以下の上位車両にはそのタイミングはなく、各々異なる周回数でピット作業に取り掛かると、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は34 周目にピットへと帰還する。インラップ、アウトラップの一連の作業、そしてペースが良かったこともあり、コース復帰したオリベイラ選手はレース前半で前方にいた87 号車ランボルギーニ、777 号車アストンマーチンを逆転し、全車がピット作業を終えると3 番手から後半の戦いに臨んだ。

終盤に近付くなか、オリベイラ選手は2 番手を走る4 号車メルセデスにぐんぐん迫り、逆転のチャンスを伺う。ベテランドライバーふたりがコース上で見せる攻防戦はクリーンかつ見どころたっぷりのものとなり、スタンドを沸かせる。最後まで諦めることなく猛攻を続けたが、惜しくも逆転までには至らず。クルマのコンディション含め、持ちうる力を出し切る走りを続けた結果、3 位をもぎ取ってシーズン2 度目となる表彰台を獲得することとなった。

第2 戦に続き、再び富士での戦いで表彰台に立ったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。シリーズランキングでは6 番手に。続く第5 戦鈴鹿では、ランキング上位7 位までがサクセスウェイトの上限50kg を搭載しての戦いを迎える。例年以上に多くのライバルとのタフな戦いが待ち受けるが、確実な戦いを重ねていくことで、ランキング浮上のチャンスを狙っていく。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
2:01’50.865 71 42
2 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝
片岡 龍也
31.647 71 24
3 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木大樹
J.P.デ・オリベイラ
1 Lap 70 32

Start Time:14:37’04 Finish Time:16:37’47.329
FCY導入時刻:15:19’40(27Lap)〜15:22’54(29Lap)
Black and white flag
CarNo.6 Yoshiaki Katayama (SpR13-1.a.「他車への衝突」)(14:44) / CarNo.360 Takuya Otaki (SpR13-1.a.「他車への衝突」)(14:58)
CarNo.22 (SpR13-1.a.「走路外走行複数回」)(15:36) / CarNo.62 Kohei Hirate (SpR13-1.a.「走行マナー」)(15:41)
CarNo.5 Kiyoto Fujinami (SpR13-1.a.「走行マナー」)(15:41) / CarNo.7 Niklas Krutten (SpR13-1.a.「他車への衝突」)(15:53)
CarNo.6 Roberto Merhi Muntan (SpR13-1.a.「走行マナー」)(15:57) / CarNo.5 Kiyoto Fujinami (SpR13-1.a.「他車への衝突」)(16:15)

No. TEAM LAPTIME
65 LEON PYRAMID AMG 1’39.245(43/71)

PHOTOギャラリー

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