RACE REPORT
SUPER GT GT300
第5戦 鈴鹿サーキット
一日目 予選(8月23日・晴れ/ドライ)
予選レポート
悔しい予選結果、決勝での巻き返しを誓う
今回の鈴鹿戦からシーズン後半戦に突入したSUPER GT。昨年までは年2度の開催だったが、今年から海外戦が復活したことにより、鈴鹿でのレースは1戦のみとなった。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手と平手晃平選手のコンビで真夏のタフな戦いに挑み、まずは予選を20番手で終えた。
梅雨明け以降、日本列島は厳しい暑さに見舞われており、レースウィーク中の鈴鹿も強い日差しが照りつける酷暑に。そんななか、まず午前中に行なわれた公式練習は、オリベイラ選手と平手選手がピットイン毎に交代してほぼ同周を走行。その中でオリベイラ選手が序盤に記録した1分59秒167がチームベストタイムとなり、GT300クラス4番手の好位置につけた。
迎えた午後のノックアウト予選。Q1・A組に出走したのは平手選手。気温34度、路面温度48度と公式練習時の終盤とほぼ同じ条件下で10分間のタイムアタックが始まった。アウトラップを経てじっくりとタイヤに熱を入れた平手選手は、計測2周目に1分59秒台中盤をマークして暫定8番手。残り1分を切ってラストアタックに挑み、さらにタイムを削って1分59秒390を記録する。しかし結果は10番手にとどまり、惜しくもQ2進出を逃した。9番手との差はわずか0.003秒。日常生活では感じ取れない一瞬が、レースの世界では明暗を分ける厳しい結果となった。
続くQ1・B組の結果を受け、各組上位9台、計18台がQ2へと進出。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは20番手から決勝をスタートすることとなった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM/MACHINE | DRIVER | Q1(ベストタイム) | Q2(ベストタイム) | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | R&D SPORT/SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 山内 英輝 |
1’57.787 | 1’56.869 | 46 |
2 | 7 | CARGUY MKS RACING/CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン 小林 利徠斗 |
1’58.413 | 1’57.179 | 39 |
3 | 5 | TEAM MACH/マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 | 塩津 佑介 木村 偉織 |
1’58.551 | 1’57.328 | 34 |
20 | 56 | KONDO RACING/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 平手 晃平 |
1’59.390 | 73 |
Q1AGr: Start: 15:15’00 Finish: 15:25’00 / Q1BGr: Start: 15:33’00 Finish: 15:43’00Q2: Start: 16:08’00 Finish: 16:18’00
二日目 決勝(8月24日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
ベテランふたりの奮闘実り、8位入賞を果たす
前日の予選で上位グリッドを狙うも、あと一歩届かずQ2進出を逃したNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。その悔しさをバネに、決勝では果敢な攻めの走りを披露し8位入賞。ベテラン二人が意地を見せた戦いとなった。
決勝日も鈴鹿サーキットは厳しい暑さに包まれたが、延べ4万8000人のファンが来場し、炎天下のなか熱戦を見届けた。
決勝前のウォームアップ走行時には気温35度超、路面温度52度という予選日以上に厳しいコンディション。しかし時間の経過とともに気温・路面温度は徐々に下降していった。そんな中、20番手スタートという不利な位置から、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは、緻密な戦略とキャリア豊富なドライバーの粘り強い走りで挑んだ。
スタートドライバーを務めたのは平手選手。タイヤと燃費を巧みにコントロールしながらも、現状維持に甘んじることなく、好機を逃さず前方車両を仕留めにかかった。4周目、GT500車両のクラッシュでセーフティカー(SC)が導入されると、チームはこれを好機と捉え、7周終了時に給油を敢行。速やかにコースへと送り出した。レースは9周終了時にリスタート。その後、他チームが順次ピット作業を行う中、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは19周終了時にドライバー交代・タイヤ交換・給油を済ませ、オリベイラ選手に託した。
前日は、予選Q2でのアタックの機会を逃したオリベイラ選手。ニュータイヤを生かし、緩急をつけた走りで2分00秒340のチームベストタイムをマーク。さらに隙あらば1台、また1台と前車を攻略し、途中のフルコースイエロー(FCY)も味方につけてポジションを上げていく。加えて上位を走行していた2台がトラブルにより後退し、45周目には10位へ浮上。そのままチェッカーを受けた。そしてレース後、他車の車両規定違反やFCY中の減速違反によるペナルティが科され、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは繰り上がりで8位入賞を果たした。開幕戦から全戦に出場する平手選手は、さらにポイントを積み重ねることとなった。
いよいよ残り3戦となる今シーズンのSUPER GT。次戦の舞台はスポーツランドSUGO。コンパクトなコースゆえ荒れた展開になることも多い。あらゆる条件を味方につけ、上位フィニッシュを狙いたい。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | CARGUY MKS RACING/CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン 小林 利徠斗 |
1:48’25.177 | 49 | 39 |
2 | 61 | R&D SPORT/SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 山内 英輝 |
17.452 | 49 | 46 |
3 | 5 | TEAM MACH/マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 | 塩津 佑介 木村 偉織 |
23.254 | 49 | 34 |
8 | 56 | KONDO RACING/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 平手 晃平 |
41.375 | 49 | 73 |
開始:15:37’36 終了:17:24’46
ファステストラップ : No.7 Rikuto Kobayashi / CARGUY MKS RACING 1’59.717 (38/49) 174.622km/h
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
7 | CARGUY MKS RACING | 1’59.717 (38/49) |