RACE REPORT

SUPER GT GT300

第6戦 スポーツランドSUGO

一日目 予選(9月21日・雨/ウェット)

予選レポート

雨で予選は中止。公式練習の結果で12 番手スタートに

第5 戦鈴鹿が台風10 号接近の影響を受けて延期となったSUPER GT。今回、宮城・スポーツランドSUGO での一戦は第6 戦として開催される。厳しい残暑からそろそろ秋の訪れを期待してのレースだったが、天候はあいにくの雨模様。しかも熱帯低気圧に刺激された秋雨前線が北陸から東北地方に張り出し、終日傘が手放せない本格的な雨に見舞われた。

まさに天候に翻弄されるレースウィークとなるなか、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は決勝に向けて12 番手のグリッドを手にした。

この日、朝から雨が降っていたSUGO。雨量によっては公式予選の実施が危ぶまれたが、前日の時点で、天候悪化で予選が実施されない場合は公式練習で記録された各車ベストラップタイムをもって決勝のスターティンググリッドを決定する申し合わせがあったため、どのチームも、公式練習がスタートするや否や精力的に周回する姿が見られた。/p>

しかしながら、降り続く雨にコース上には”川”も発生。足をすくわれやすい状態となっており、セッション中はコースアウトやクラッシュが発生するなど、極めて不安定なコンディションでもあった。最終的に、合計6 回に及ぶ赤旗が提示され、最終的には全セッションを消化することなく途中終了となった。そのなかで、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R の佐々木大樹選手とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手はそれぞれ10~15 周を走り、最終的には、雨量が比較的少なかったタイミングで佐々木選手がマークした1 分32 秒301 のタイムがチームのベストラップとなった

午後からの予選も天候回復を見越して開始時刻を遅らせるなどの”対策”が行なわれたが、一向に雨は止まず。これ以上好転することは難しいという判断のもと、予選中止が決定する。よって、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は12 番手の決勝スターティンググリッドを手にすることになった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER DIFF LAP SW
1 20 シェイドレーシング GR86 GT 平中 克幸
清水 英志郎
25
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
0.567 22 6
3 777 D’station Vantage GT3 藤井 誠暢
C.ファグ
0.764 18 50
12 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹
J.P.デ・オリベイラ
2.912 26 50

Start Time 9:15’00 Finish Time 11:00’46(赤旗提示をもって終了)
RED FLAG (9:21〜9:37) (9:44〜9:53) (10:09〜10:16) (10:31〜10:45) (10:47〜10:55)

二日目 決勝(9月22日・雨・晴れ/ウェット・ドライ)

決勝レポート

雨に翻弄されたSUGO、11 位チェッカー

決勝日を迎えてなおも雨模様のSUGO。しかも雨量が増えており、午前中に行われたサポートレースは万全の状況で進行することは難しく、結局は赤旗終了という形が取られた。

気温も20 度を下回っており、レース開催にはタフなコンディションではあったが、状況改善を意識し、当初の予定よりも進行をおよそ1 時間遅らせて天候回復を待つことに。正午ごろには激しい雨に見舞われるも、その後は次第に雨が少なくなり、午後1 時からに延期されたフリー走行では時折上空から薄日が差すほどまで回復する。

午後1 時45 分、ピットロード出口がオープンし、各車がメインストレートのダミーグリッドへ。冷たい雨のなか、待望のレース開始を心待ちにしていた観客からは温かい拍手が起こり、ドライバーやチームスタッフは何よりも大きな応援を味方にして戦いに挑むことになった。

当初の予定よりおよそ1 時間遅い、午後2 時22 分、フォーメーションラップがスタート。依然として不安定な路面コンディションを考慮し、2 周のフォーメーションラップに加え、セーフティカー(SC)ランスタートで戦いの幕が上がった。

SC ランは3 周で終了。いよいよ4 周目からの戦いとなる。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R のスタートドライバーはオリベイラ選手。滑りやすい路面をものともせずに果敢な走りを見せ、着実にポジションアップしていく。途中、24 周走行中にはクラッシュ車両回収のためにSC が導入され、コース上では各クラス別の整列作業が実施される。すると、オリベイラ選手はこのあとのリスタートを味方にして、6 番手までポジションアップを果たした。

ルーティンのピットインは39 周終了時。すると、復帰後ほどなくしてコースアウトからクラッシュした車両がレインボーコーナーでストップ。これを見てピットインを行ったライバル勢がその後に導入されたFCY とSC をさらに味方につける形になってしまう。その後、レース再開以降、ペースアップしポジションアップを狙って力走を続けた佐々木選手だが、ライバルたちとの激しい攻防戦を繰り返すもなかなか好機は訪れず。入賞の10 位まであと一歩に迫まるも、わずか0.157 秒差の11 位でチェッカー、⾧くタフな戦いを終えている。

続く第7 戦オートポリスは、第5 戦鈴鹿が延期されたことを受け、フルウェイトでの戦いとなる。好敵手が多い今シーズンは、思うようにパフォーマンスを披露することが難しいが、最後まで粘り強く戦うことで再び上昇気流に乗りたいところ。シーズン終盤に向けて、さらにチームの士気を高めて戦いに挑む。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥
篠原 拓朗
2:11’59.248 79 50
2 45 PONOS FERRARI 296 K.コッツォリーノ
リル・ワドゥ
4.032 79 14
3 777 D’station Vantage GT3 藤井 誠暢
C.ファグ
24.722 79 50
11 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹
J.P.デ・オリベイラ
1 Lap 78 50

Fastest Lap : No.31 Kazuto Kotaka 1’21.567 60/40Lap (158.292km/h)
Start Time : 14:22’00 Finish Time : 16:33’57

No. TEAM LAPTIME
31 apr LC500h GT 1’21.567 60/40Lap

PHOTOギャラリー

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