RACE REPORT

SUPER GT GT300

第3戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(8月21日・曇/ドライ)

予選レポート

2021年スーパーGT 第3戦鈴鹿大会は、本来ならば5月下旬に開催される予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、8月21日、22日に延期され、今大会もチームスタッフ全員のPCR検査や入場者の人数制限など厳しい感染症対策が施されるなか開催された。

予選日の21日土曜日は、時折小雨が降る不安定な天候となった。早朝はコース上がところどころ濡れていたが、フリー走行が始まる9時頃にはドライコンディションとなったが、路面温度は28度と、真夏の鈴鹿としては低い路面温度となった。

前回の第4戦もてぎで、痛恨の接触により戦線離脱を余儀なくされた56号車 リアライズ日産自動車大学校GT-R。今回も、ウエイトハンディ72Kgのウエイトを載せ、シーズン終盤のタイトル争いに向けて、ポイントを少しでも獲得をすべく上位入賞を目指した。

9時より、90 分間の公式練習が行われ、56号車には、藤波選手、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が交代で乗り込み、午後の予選に向けて、マシンのセットアップを煮詰めていった。56号車は1分58秒436と3番手のタイムをマークし、午後の予選を前にマシンの好調ぶりを見せた。

定刻の午後2時30分、ノックアウト方式の公式予選Q1がスタートした。今大会もGT300クラスは2組に分かれ予選が行われ、A組の56号車は、藤波選手が乗り込み、Q1通過条件のトップ8を目指した。56号車の藤波選手は、Q1終了の間際でアタックラップに入り、1分57秒640をマークしたが、惜しくも9番手となり。Q1を通過することは叶わなかった。明日の決勝レースは、18番手から追い上げを狙い表彰台を目指すこととなった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
1’58.205 1’57.322 48
2 5 マッハ車検 GTNET MC86
マッハ号
平木 湧也
平木 玲次
1’59.132 1’57.821
3 244 たかのこの湯 GR Supra GT 三宅 淳詞
堤 優威
1’57.567 1’57.875 42
18 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
1’59.205 72

Q1 A組 開始:14:30’00 終了:14:40’00
Q1 B組 開始:14:48’00 終了:14:58’00
Q2 開始:15:23’00 終了:15:33’00

二日目 決勝(8月22日・曇/ドライ)

決勝レポート

8月22日決勝日の朝の鈴鹿サーキット上空は、前日に続き曇り空がひろがる天候となったが、昼頃に向かって次第に天候は回復していき、決勝レース前には気温31度、路面温度43度まで上昇した。

午後2時、52周 300Kmレースの火蓋が切って落とされた。18番手スタートとなった56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、藤波選手がスタートドライバーを務め、スタート直後の混戦もクリアし順調な滑り出しを見せたと思ったが、ヘアピンコーナーで300クラスのGT-Rと接触。その反動でピットロードスイッチに触れてしまい、強制的にスローダウンすることに。この間に、後続車に抜かれ最後尾までポジションダウンする事となったが、藤波選手の猛追により次々とポジションアップに成功。6周目には23番手までポジションアップした。5周目に、GT500クラスのNSXがクラッシュしたことにより、フルコースイエローが出され、その2分後にセーフティーカーが導入。火災も発生したため修復に時間がかかり、レースは12周目から再開された。

56号車は、2回ピットインする作戦に変更し、最初のピットインは給油のみを済ませて再びコースインをした。レース中盤、ライバル勢がピットインを終えていく中、56号車はコースに留まり順調にポジションアップをしていった。そして、レース終盤に差し掛かるころ、56号車はルーティンワークの為、ピットインを遂行。メカニックによる迅速なタイヤ交換、ドライバー交代を終えコースへと車両を送り出す。19位までポジションダウンを喫することになったが、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は、上位陣を次々とオーバーテイクする熱い走りを披露し、次々とポジションアップ。ラスト10周となる43周目には13位まで浮上した。そして、ファイナルラップには、一気に2台を交わし、8位までポジションアップし8位でチェッカーを受けた。後半のシリーズ戦を前に貴重なポイントを獲得する事に成功した。次戦、スーパーGTシリーズ第5戦は、 9月11~12日にスポーツランド菅生で開催される。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 244 たかのこの湯 GR Supra GT 三宅 淳詞
堤 優威
1:51’32.468 49 42
2 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史
元嶋 佑弥
6.670 49 21
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝
片岡 龍也
13.288 49 27
8 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
38.097 49 72

ファステストラップ : 2’01.217 No.244 たかのこの湯 GR Supra GT/三宅 淳詞

No. TEAM LAPTIME
244 たかのこの湯 GR Supra GT 2’01.217

PHOTOギャラリー

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