RACE REPORT
SUPER GT GT300
第7戦 ツインリンクもてぎ
一日目 予選(11月6日・晴れ/ドライ)
予選レポート
表彰台への期待がかかる予選7位を獲得!
終盤戦を迎えたスーパーGTシリーズ第7戦は、今シーズン2回目の開催となる栃木県・ツインリンクもてぎにて11月6日、7日に行われた。今大会は、規定により全参加車両のサクセスウェイトが半減された為、ランキングトップの61号車BRZを12ポイント差で追いかける56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rも、前戦オートポリスの100Kgから57Kgのウエイトに軽減された。
11月6日土曜日は、気温13度、路面温度22度の気持ちの良い秋晴れのもと、9時25分から11時20分まで約2時間の公式練習が行われた。56号車は、藤波選手、JPオリベイラ選手が交代で乗り込みマシンのセットアップを煮詰めていった。計測5周目に1分47秒200の好タイムをマーク。セッション終了間際にベストタイム更新を狙ったがタイム更新には至らず、トップとのタイム1.2秒差のクラス15番手で予選前のセッションを終えた。
公式予選Q1 は、気温18度、路面温度29度のなか、 14時20分から28台のマシンが2組に分かれて行われた。Q1 B組の56号車は藤波選手が担当し、Q1通過条件の上位8台以内を目指しアタックした。 56号車は、計測4周目にトップタイムとなる1分46秒447をマーク。その後、ライバル勢もベストタイム更新に成功し、結果、4番手となりQ1突破に成功した。続いて予選Q2に、JPオリベイラ選手が乗り込み、4周目に1分46秒738をマーク。さらにアタックは続き、1分46秒423でベストタイム更新に成功し予選7位を獲得した。明日の決勝レースは4列目から優勝を目指して戦うこととなった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志 名取 鉄平 |
1’46.905 | 1’45.654 R | 5 |
2 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 山内 英輝 |
1’46.646 | 1’45.669 R | 75 |
3 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木 真一 佐藤 蓮 |
1’46.237 | 1’46.015 | 45 |
7 | 56 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | 藤波 清斗 J.P.デ・オリベイラ |
1’46.447 | 1’46.423 | 57 |
Q1 A組 開始:14:20’00 終了:14:30’00
Q1 B組 開始:14:38’00 終了:14:48’00
Q2 開始:15:13’00 終了:15:23’00
二日目 決勝(11月7日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
タイヤ無交換が奏功し3位表彰台を獲得!
10月24日は、前日よりも肌寒い気温14度、路面温度は19度の中、13時30分、65周にわたる決勝レースが行われた。
11月7日決勝日もツインリンクもてぎは朝から快晴の天候となり、前日とほぼ同じコンディションの気温19度、路面温度30度のなか、63周におよぶ決勝レースが行われた。前日に行われた予選で7位を獲得した56号車 リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、オートポリス戦同様、藤波選手がスタートドライバーを務め、 13時からフォーメーションラップを経て4列目から好調なスタートを切った。序盤のタイヤの温まりに苦戦し後続車両にパスされ8番手で周回を重ねることになったが、6周目にポールポジションスタートの18号車NSXがマシントラブルでリタイヤしたため、56号車は再び7位に。9周目、65号車メルセデスのコースオフによりフルコースイエロー(FCY)が出され、翌周にFCYが解除。そして、13周目に、GT300クラス同士の接触で再びFCYが導入される慌ただしい序盤の展開となった。
レース周回の1/3を超えた22周目を経過すると各車両が続々とピットインを行っていったが、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rはコース上に留まり、上位勢の動きを見ながら周回を重ねていった。そして61号車BRZがピットインした翌周の32周目、 56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rもピットイン。チームは、ポジションアップを狙いタイヤ無交換作戦を遂行。メカニックによる素早いピットワークで56号車を送り出し、上位を走行していた61号車BRZの前でコース上に戻すことに成功した。JPオリベイラ選手は、無交換のタイヤを上手にマネージメントしながら4輪タイヤ交換を選択したライバル勢と遜色のないペースで周回を重ねた。40周目に全車両がピットインを消化すると想定していた通り3位に浮上。そのままポジションをキープしながら粘り強い走りを見せつけ、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは3位でチェッカーを受け、今季3度目となる表彰台を獲得した。
ポイントランキングは2位のままだが、トップとの差を6ポイントまで詰め、最終戦で逆転2連覇の可能性が一気に高まった。運命の最終戦は、11月27日~28日に、富士スピードウェイで行われる。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 川端 伸太朗 篠原 拓朗 |
1:51’52.316 | 59 | |
2 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木 真一 佐藤 蓮 |
1.850 | 59 | 45 |
3 | 56 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | 藤波 清斗 J.P.デ・オリベイラ |
13.059 | 59 | 57 |
ファステストラップ : 1’48.607 No.55 ARTA NSX GT3/高木 真一
黒白旗提示 No.88 小暮卓史
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
55 | ARTA NSX GT3 | 1’48.607 |