RACE REPORT

SUPER GT GT300

第7戦 オートポリス

一日目 予選(10月1日・晴れ/ドライ)

予選レポート

予選では最高のパフォーマンスを見せたが、路面温度の影響を受けた

今シーズンの戦いが佳境に入った SUPER GT。第 7戦は九州・大分県のオートポリスが舞台となる。今大会からサクセスウェイトが見直され、KONDO RACING No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R はこれまでの獲得ポイントx1.5kg の 69kg を搭載して大会に臨むこととなった。

予選日から強い日差しが照りつけ、気温も夏日を超える暑さとなった。午前 9 時 20 分からの公式練習時は、気温こそ21 度でのスタートだったが、終盤には 24 度まで上昇。併せて路面温度も 28 度から 39 度まで上昇した。予選、そして決勝に向け、各チームはタイヤ選択に頭を悩ますことになり、タイヤ戦略が勝敗を分けることとなった。

公式練習では 13 番手のタイムに留まり No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R は万全の体制で午後からの予選に臨むこととなる。

気温 25 度、路面温度 42 度というコンディションの下、午後 3 時にスタートしたノックアウト予選 Q1・A 組に出走したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は、1 分 44 秒 319 のタイムをマーク。3 番手という申し分のないポジションで Q2 へバトンを繋ぐ。

Q2 を担当した藤波清斗選手は、渾身のアタックで 1 分 44 秒 073 とさらにタイムアップ。だが、Q1 よりも約 5 度下がった路面温度の影響か、藤波選手のタイムを上回るライバルが増え、最終的に No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は予選 8 番手から決勝を迎えることになった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人
山内英輝
1’44.100 1’42.796 51
2 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹
川合孝汰
1’43.465 1’42.912 26
3 2 muta Racing GR86 GT 加藤寛規
堤優威
1’44.728 1’43.196 37
8 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波清斗
J.P.デ・オリベイラ
1’44.319 1’44.073 69

Q1 A組 開始 : 15:00’00 終了 : 15:10’00
Q1 B組 開始 : 15:18’00 終了 : 15:28’00
Q2 開始 : 15:53’00 終了 : 16:03’00

二日目 決勝(10月2日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

今大会でポイントをさらに計上し、依然としてランキングトップを死守

決勝日もまぶしい日差しに恵まれたオートポリス。澄み渡る青空の下で決勝の 300km レースが行われることになり、8 番手グリッドにつけた No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R には、藤波選手が乗り込んだ。

藤波選手は、オープニングラップで早くも 2 台をオーバーテイク。タイヤが充分に温まる前にポジションアップを見せ、さらに前へ前へと積極的な攻めの走りを披露する。また、12 周目には 3 コーナーで 55 号車を逆転、5 位につけた。レースは 20周目を前に早くもルーティンワークを実施するチームが現われる。そんな中、暫定 2 位の 61 号車 BRZ が 25 周終わりでピットイン。この流れを見て、61 号車を猛追していた No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R も 26 周終わりでピットへ戻り、作業を済ませてオリベイラ選手をコースへと送り出し、逆転を狙った。だが、61号車はオリベイラ選手がコースインする直前にメインストレートを通過。さらにこのアウトラップで背後にいた 2 台から猛追を受け、先行を許してしまう。これにより、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R は実質 6 番手から第 2 スティントの戦いを繰り広げることとなる。

その後は、安定した速さを武器にして順調に周回を重ねていった No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R。51 周目にブリッジ手前で 1 台の車両が停止したことを受けて FCY が導入されたが、6 分ほどでコースは再開。だが、その直後、今度は No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R の目前を走っていた 55 号車 NSX GT3 がアクシデントのためにスロー走行するなど、急に状況が慌ただしくなる。また終盤は、オリベイラ選手が前を走る 88号車 ランボルギーニ GT3 を猛追するも、逆転に持ち込むことはできず。

結果、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R は 5 位でチェッカー。今大会でポイントをさらに計上し、52 点で依然としてランキングトップを死守している。一方で、2 番手以降の順位は僅差での戦いが多く、波乱の展開となっている。サウセスウェイトが撤廃される、ノーウェイトでの一戦となる最終戦もてぎでは、参戦全車がしのぎを削るタフな戦いになる。その中で No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R は、実力をしっかりと発揮して、ドライバーとチームが一丸となり大きな目標であるタイトル奪還を狙っていく。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹
川合孝汰
1:55’43.132 61 26
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人
山内英輝
1 Lap 60 51
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥
篠原拓朗
1 Lap 60 33
5 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波清斗
J.P.デ・オリベイラ
1 Lap 60 69

ファステストラップ : 1’46.001 No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT/井口 卓人

No. TEAM LAPTIME
61 SUBARU BRZ R&D SPORT 1’46.001

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