RACE REPORT

SUPER GT GT500

第1戦 岡山国際サーキット

一日目 予選(4月11日・晴れ/ドライ)

予選レポート

新コンビで迎えた開幕戦は、9番手発進!

4月11日、2026年SUPER GTシリーズが開幕戦を迎えた。舞台は岡山国際サーキット。前日は時折強風を伴う雨模様の天気になったが、予選日は徐々に気温も上昇して恵まれたレース日和に。そのなかで、新コンビとなった名取鉄平、三宅淳詞両選手がドライブするNo.24 リアライズコーポレーションZは、ノックアウト予選で9番手を獲得。決勝での躍進に期待がかかる。

今シーズン、3台体制で臨むことになったニッサン陣営。そのうちの1台となるKONDO RACINGでは、名取選手のパートナーとして新たに三宅選手を迎え入れた。また、クルマの足下はSUPER GT参戦以来装着していたアドバンからブリヂストンへとスイッチ。これに併せ、昨シーズンまで三宅選手と同じチームで戦ってきた島田次郎氏がチームエンジニアに就任することとなった。

オフシーズンから精力的にテストを行ない、開幕戦に臨んだNo.24 リアライズコーポレーションZ。まず、朝一番の公式練習では終盤のGT500クラス専有時に名取選手が7番手となる1分19秒336のチームベストタイムをマーク。午後からのノックアウト予選に向けて調整すべきポイントを確認した。

午前のセッションでは気温が18度から23度、路面温度は24度から31度へと推移。この間も日差しが照り続けていたことから、午後の予選ではさらに気温・路面温度が上昇するなかでのアタック合戦になることが予想された。

ひと足先に始まったGT300クラスのQ1で赤旗が提示され、GT500クラスのQ1スタートが7分遅れの午後2時40分にスタート。気温25度、路面温度37度のコンディションでのアタックとなる。名取選手がコースインし、10分間のセッションが進むなか、残り時間30秒の時点で1台の車両がマイクナイトコーナーでクラッシュ。激しくタイヤバリアに衝突し、セッションは赤旗中断となってしまった。

およそ10分後に残り時間4分で再開されたアタックを前に、名取選手は5番手につけており、なんとかこのポジションをキープしたいところ。だが、午後3時に残り4分間でセッションが再開すると、再び激しいポジション争いが繰り広げられ、三宅選手も奮闘して1分18秒336へとタイムアップした。ところが他車がこのタイムを上回ったために、Q1突破は果たしたものの、No.24 リアライズコーポレーションZは9番手でQ1の走行を終えることになった。

決勝のスターティンググリッドを決めるQ2は午後3時32分にスタート。今度は三宅選手がステアリングを握り、真っ先にコースインを果たした。他車よりも早いタイミングでアタックを始め、終盤に向けてタイムを削り始める。1分18秒289とチームベストを刻んで暫定4番手につけたが、その後から他車もタイム更新を果たしたため、No.24 リアライズコーポレーションZは9番手でシーズン最初の予選を終了している。

翌日の決勝では、名取、三宅両選手が組んでの初レースを迎えることになるが、粘り強く戦い、ひとつでも上のポジションでチェッカーを受けるべく戦っていきたい。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 大湯都 史樹
小林 利徠斗
1’18.059 1’17.352
2 36 TGR TEAM au TOM’S 坪井 翔
山下 健太
1’17.660 1’17.417
3 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 福住 仁嶺
大嶋 和也
1’18.497 1’17.481
9 24 KONDO RACING 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’18.336 1’18.289

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

今回の予選順位は、ニッサン勢が後方に固まってしまう結果でしたね。実のところ、朝の公式練習からリヤのグリップを存分に得られていなかったようで、名取、三宅両選手のコメントが同じでした。改善を続け、予選に向けて大きくセットを変えたのですが変化はなかったですね。ダブルヘアピンでタイムを削ることができませんでした。一方で、明日の決勝ではいい戦いをしてくれるという期待を持っています。ブリヂストンタイヤでの初めての決勝なので、楽しみです。若いふたりには『チャンピオンの年にするぞ!』と気合いを入れました。がんばってもらいたいですね。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

新しい体制での予選でしたが、思ったより苦戦しました。今はまだクルマが定まっていないですね。課題が残っていて、それが直らないままここまで来てしまったという感じです。方向性はある程度決まっているのですが、まだ今は寄り道をしているというところですかね。とはいえ、決勝では最低限ポイントを獲れると思っているので、追い上げる戦いがしたいですね。クルマとしてのポテンシャルは去年よりも高くなっているので、引き続きがんばります。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

チームとしては、今年からブリヂストンタイヤを装着することになりますが、去年、3号車で一緒に仕事をした島田さんがエンジニアリングを担当してくれていますので、タイヤの持ち込みなども状況がわかりますし、僕らなりにおおよそのことは掴めているので、大きな問題はなかったと思います。ただ、カーバランス的に改善したいところがあったのですが、そこがなかなか思うように進みませんでした。予選のペースに対しては、ライバルより少し足りない感じでしたね。決勝に向けての見直しを進め、レースに挑みたいと思います。

島田次郎エンジニアのコメント

シーズン前の合同テストまでがすごく寒いなかでのセッションでしたので、今日の朝に装着したタイヤでは、コンディションとしても暑くなったと感じました。結果としてだいぶバランスが違うなという感じでしたし、リヤの安定感がないということだったのでそれを直す方向でいろんなことをやりました。

二日目 決勝(4月12日・晴れ・曇り/ウェット・ドライ)

決勝レポート

タフな展開を凌ぎ、9位入賞を果たす

4月12日、2026年SUPER GTシリーズの初戦、岡山国際サーキットで行なわれた第1戦で、9番手スタートを切ったNo.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)は、タフなコンディションのなか粘りある戦いを続けて9位でフィニッシュ。初戦で入賞を果たしている。

予選に向けては、上昇した温度に合うようなタイヤを装着して臨みましたが、朝の公式練習で少し足りなかった部分がまだ予選でも残ることになってしまいました。決勝に向けて、不安定な部分が改善できるよう引き続き検討を重ねたいと思います。

予選日に続いて穏やかな天候になった岡山。午前中に気温は20度を超え、日差しにも恵まれて路面温度が37度まで上昇した。決勝レースに先立ち行なわれたピットウォークには多くの来場者が訪れ、賑わいを見せた。

決勝を前に、最後の調整のチャンスであるウォームアップ走行が午前11時50分にスタート。チームはまず三宅選手をスタートドライバーとして送り出す。

午後1時20分、気温24度、路面温度39度のなか、岡山県警によるパレードラップを経てレースがスタート。三宅選手はポジションキープで周回を重ねていき、チャンスがあれば逆転を狙いたいところ。だが、タイトなコース上にGT300クラス車両も絡むという岡山ならではのタフなコンディションに現状維持の状態が続く。ときに、前方車両との差が縮まってチャンス到来かと期待することもあったが、依然としてセットアップがまだ定まっておらず、加えて突発的なマシントラブルものあり、後方車両の猛追に遭うことも。そのなかで三宅選手はポジションアップこそ叶わなかったが、高い集中力をもってバトルに挑み、ノーミスで自身のスティントを全うした。

29周終わりでにGT500クラス勢として初のピット作業が始まると、No.24 リアライズコーポレーションZは32周でピットイン。バトンを受け取った名取選手がコースへと向かった。コース復帰直後は11番手で走行していたが、GT500車両全車のドライバー交代が終わると、再び9番手からレースを続けることになった。

レース終盤、今年デビューしたHRC PRELUDE-GTに挟まれるような形で周回していたNo.24 リアライズコーポレーションZ。長く膠着状態だったポジション争いに動きが出始めるなか、またしても瞬間的なメカニカルトラブルにより失速し、マイクナイトコーナーから最終コーナーにかけて後方車両に先行を許してしまった。だが、クルマが再びスピードを取り戻すと名取選手は一気に反撃の機会を伺う。そして最終盤の79周目には、ヘアピンで鮮やかに逆転を決める。結果、82周にわたった名取、三宅両選手によるシーズン初の戦いは、9位入賞で幕を下ろすことになった。

新体制で挑んだ岡山戦。さらに上昇気流に乗るために、ブラッシュアップに取り組む必要があると感じているのは言わずもがな。次戦の富士はシーズン初の3時間レースであり、長丁場の戦いゆえに信頼度の高いクルマ作りが重要になってくる。また、予選での一発の速さをアピールする必要もある。限られた時間のなかでどこまでコミットできるのか、岡山の戦いで得たデータをもとに準備を進めていく。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 36 TGR TEAM au TOM’S 坪井 翔
山下 健太
1:54’38.677 82
2 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 大湯都 史樹
小林 利徠斗
19.602 82
3 12 TEAM IMPUL 平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
22.013 82
9 24 KONDO RACING 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’22.315 82

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

ブリヂストンタイヤでの初レースとなりましたが、他のニッサン勢と比べてタイムの落ち込みが大きかったように感じました。一方で、決勝でやれることは全部できたとも思います。ドライバーからは、タイヤのピックアップが結構出たようなコメントをもらいました。また、一瞬車両トラブルもあったと聞いています。今後は車体とのマッチングをこれからさらに煮詰めていくことが必要だと思います。 また、ピット作業でのロスも見受けられたので、ここも課題だと思いました。リザルトを見る限り、予選、決勝ともに9番手となり、成績としては今ひとつでしたが、初戦の内容としては決して悪いものではなかったと思っています。今後の展開が見えたと感じましたし、将来は明るいと確信しました。これまでとは異なるアプローチができると思うし、まず初戦のレースできちんとチェッカーを受けてくれたので良かったです。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

今回は、持ち込みの段階で周りと比べて遅れを取っているように感じました。いろいろ調整を加えましたが、最後までその差を縮めることは難しかったです。一方、決勝ではレベル不足の部分はありましたが、自分としてやるべきことは最大限できたと思っています。今シーズンからブリヂストンタイヤでの戦いになりましたが、その点に関しての不安もなく、もうフィーリングとしてもだいぶ掴めているので問題はありません。次は3時間レースになるのおで、持ち込みの時点からレベルを上げていけたらと思っています。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞 PHOTO

予選の状況を踏まえ、決勝のクルマを準備しましたが、クルマ自体のバランスはだいぶ良くなったとドライバーからフィードバックはありました。レースではルーティンのピットワーク後に、先にコース復帰したクルマに引っかかることとなり、多少タイムロスしてしまった感じはあったのですが、ピットインのタイミングそのものは無難に行なうことができました。今回がチームでの初仕事になりましたが、さらに上を目指していかないといけませんね。次の富士戦が3時間の戦いになりますが、やるべき課題はたくさんあると思います。まずクルマのバランスですね。持ち込みの時点で高い次元にしておかなければ、と思います。

島田次郎エンジニアのコメント

予選で足りなかった部分を調整してもらう方向性で決勝に挑みましたが、やはりロングランでも一発の速さが足りないと感じました。シーズンを戦っていくには、そこをなんとか改善しなければならないと思います。 もちろん、レースでは僕自身もそうですが、スタッフもノーミスで作業をやってくれました。ですが、そもそものポテンシャルが足りないと感じました。今日のレースでは同じニッサン勢が3位に入ったので、僕らのパフォーマンスを上げていかなければと思います。確かに、予選時よりは良くなりましたが、まだ感覚としては足りないなと思いました。そういう点も含め、次の戦いは富士での3時間レースなのでもっと難しいはず。なので、そういうところをしっかりと合わせ込んでいけたらと思います。

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