RACE REPORT

SUPER GT GT500

第4戦 富士スピードウェイ

Race1(8月2日・曇り雨/ドライ)

Race1レポート

思わぬ雨に、惜しくも今季初の入賞を逃す

今シーズン2度目の開催となった静岡・富士スピードウェイ。中盤戦にあたる第4戦は、SUPER GT史上初となる2日間にわたるスプリントレースとして実施された。初日のRace1では、松田次生選手がNo.24 リアライズコーポレーションADVAN Zをドライブ。予選6位からスタートし、今季初入賞を目指したが、惜しくも12位でチェッカーを受けることとなった。

第2戦富士では300kmの決勝レースだったが、今回は土曜・日曜にそれぞれスプリントレースを実施。各日ひとりのドライバーが一日で予選から決勝までを戦うスタイルでの開催となる。

初日となった土曜日はRace1として行われ、午前8時30分から公式練習がスタート。なお、今大会はノーウェイトでのレースとなり、給油やタイヤ交換といったピット作業、ドライバー交代も行なわれない。普段のSUPER GTとは大きく異なるレースフォーマットであり、スタートしたらゴールを目指すだけのシンプルな戦いだ。松田選手は公式練習終盤のGT500専有走行時に1分28秒672のタイムをマークし、10番手につけた。

正午からの予選は、10分間の計時方式。公式練習後から気温・路面温度が急上昇し、気温34度、路面温度59度の厳しいコンディションとなる。残り5分を切ったタイミングで大半のクルマがアタックを始めると、松田選手は1分28秒711をマーク。路面温度の上昇が影響してか、午前中のタイムを上回る車両は少なかったが、24号車は6番手グリッド獲得の躍進を見せた。

予選終了から約3時間後、GT300クラスとの混走で行なわれる決勝レースが35周で争われる。スタート直前まで強い夏の日差しが照りつけていたが、直前になるとにわかに薄い雲が広がり始めた。気温34度、路面温度56度のなか、午後3時15分にレースがスタート。装着するタイヤの違いもあり、大きくポジション変動が見られ、24号車はオープニングラップを9番手で通過。一方、1台の車両がスピンしてタイヤバリアにクラッシュする事態が発生。1周終了時点でセーフティカー(SC)が導入され、5周終了後にリスタートを迎えた。

松田選手は9番手をキープしたまま懸命に前方車両を追い続けたが、20周目付近からパラパラと雨が降り始め、ワイパーを動かす場面も見られた。幸い、大きくコンディションが変わることはなかったが、24号車にとってはこの雨の影響を受けて、ペースダウン。ひとつ、またひとつとポジションを落とす展開となってしまう。

終盤、なんとか入賞圏内入りを目指して奮闘を続けた松田選手だったが、惜しくもあと一歩届かず。しかしながら、最後まで攻防戦を展開し、12位で戦いを終えた。

Race1予選結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS BESTLAP SW
1 19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 阪口 晴南 5 1’28.167
2 1 TGR TEAM au TOM’S 坪井 翔 0.053 4 1’28.220
3 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 大湯 都史樹 0.289 5 1’28.456
6 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 松田 次生 0.544 4 1’28.711

Race1決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS BESTLAP SW
1 1 TGR TEAM au TOM’S 坪井 翔 57’40.012 35 1’28.826
2 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 大湯 都史樹 2.529 35 1’29.015
3 37 TGR TEAM Deloitte TOM’S 笹原 右京 23.453 35 1’29.618
12 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 松田 次生 53.428 35 1’29.932

開始:15:22’09 終了:16:19’49.012
ファステストラップ : 1’28.826 (9/35) No.1 au TOM’S GR Supra

No. TEAM LAPTIME
1 S.Tsuboi / au TOM’S GR Supra 1’28.826

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

突然の雨でちょっとスピードが落ちてしまい、後続車に先行を許すことになりました。今回、同じヨコハマタイヤを装着する19号車がセパン戦に続いてポールポジションを獲得したのですが、同じヨコハマであっても車両が異なるため、思ったとおりにはいかず残念な結果になりました。入賞まであと一歩だったんですが……。とはいえ、そのなかでも松田選手はしっかりと粘ってくれました。明日(日曜日)はGT500クラスだけのレースなので、さらにスプリントレースの要素が大きくなります。そのなかだとより一層タイヤの特性が出ると思いますが、うまくアプローチして予選でいいポジションを獲りたいですね。楽しみにしています。

松田次生選手のコメント

松田 次生 PHOTO

公式練習からのセットアップはとても良いものでした。予選アタックもあともうちょっといけるかなと思ったんですが、まずまずだったと思います。決勝での展開を楽しみにスタートを切ったのですが、しっかりと踏ん張れたのは中盤まで。このタイミングで雨が降ってきたことによってポジションをキープすることが難しくなってしまいました。ポジションこそ落としてしまいましたが、レースとしては攻防戦も繰り広げたし、自分としては久々にバトルをしながらレースができたと感じました。明日は、今日の戦いで得たものをフィードバックし、名取(鉄平)選手にしっかり頑張って欲しいと思います。

大駅俊臣エンジニアのコメント

セットアップを進めながら、予選ではしっかりとアタックしてくれたので6番手からのスタートを切ることができました。一方、レースではSCも導入され、その後は激しいポジション争いもあり、思い描いたレース展開にはなりませんでした。入賞の可能性があっただけに、残念な結果となりました。

Race2(8月3日・曇り/ドライ)

Race2レポート

攻めの走りに徹し、今シーズン初入賞を達成!

SUPER GT第4戦「FUJI GT SPRINT RACE 夏休みスペシャル」の2日目は、朝から強い日差しが照りつけるなかで幕を開けた。Race2に出走した名取鉄平選手は、予選8番手からアグレッシブな走りを展開し、最終的に10位を獲得。ついに待望のシーズン初入賞を果たした。

前日、Race1を担当した松田次生選手からのフィードバックを受けて挑んだ名取選手。まず、午前8時30分からの公式練習では、1分28秒215のタイムをマークし、9番手につけた。そして、気温33度、路面温度49度という厳しいコンディションのなか、午前11時30分から始まった10分間の計時予選では、公式練習での自己ベストタイムを上回る1分28秒186を刻み、再び9番手に。加えてホワイトラインカットのペナルティを受けた車両があったため、No.24 リアライズコーポレーションADVAN Zは8番手から決勝に臨むことになった。

前日と異なり日曜日のRace2では、GT500・GT300がそれぞれ単独でレースを行うレースフォーマットとなり、周回数ではなく50分の時間制レースで実施。一方、ピットでの給油やタイヤ交換義務がない点は前日と同様だが、GT500クラスのみの出走となることで、よりシンプルなレース展開が求められた。

午後4時50分のスタート時には、薄い雲が空を覆い、気温29度・路面温度28度と、普段のレースと比べても低いコンディションとなった。2周のフォーメーションラップを経てレースがスタート。名取選手は無事にスタートを切ったものの、タイヤの温まりが影響したのか序盤で9番手にポジションを落としてしまった。

しかし、タイヤが温まり始めると、その後はペースアップ。8周目の最終コーナーで1台を逆転し8番手に浮上。さらに12周目にもう1台をかわし、18周目にはメインストレートから1コーナーにかけて攻防戦を披露して6番手へとポジションアップした。

着実にポジションを上げた名取選手。レース後半に入ると、今度は後方から追い上げを見せる車両と緊迫のポジション争いへ。残り約10分を前に後続車とのバトルが激化するなかで、コカ・コーラコーナーにおいてイン側のラインを取った際に、相手車両と接触。これにより、No.24 リアライズコーポレーションADVAN Zにはタイムペナルティ(5秒加算)が科されることとなった。

結果、名取選手はポジションキープをやり遂げて6番手で戦いを終えたものの、ペナルティにより正式順位は10位に。しかしながらシーズン初の入賞となり、待望の初ポイント獲得を実現させた。

続く第5戦は8月末、鈴鹿サーキットが舞台となる。依然として厳しい暑さのなかでの戦いが予想されるが、今回のスプリントレースで得たデータをしっかりと活用し、「速さ」と「強さ」を引き出せるような戦いを目指していきたい。

Race2予選結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS BESTLAP SW
1 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 福住 仁嶺 5 1’27.477
2 1 TGR TEAM au TOM’S 山下 健太 0.198 5 1’27.675
3 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 石浦 宏明 0.461 4 1’27.938
8 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 名取 鉄平 0.709 5 1’28.186

Race2決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS BESTLAP SW
1 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 福住 仁嶺 50’22.936 34 1’28.441
2 1 TGR TEAM au TOM’S 山下 健太 0.728 34 1’28.541
3 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 石浦 宏明 20.508 34 1’29.041
10 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 名取 鉄平 53.765 34 1’29.194

開始:16:55’22 終了:17:45’44.936
ファステストラップ : 1’28.441 (3/34) No.14 ENEOS X PRIME GR Supra

No. TEAM LAPTIME
14 N.Fukuzumi / ENEOS X PRIME GR Supra 1’28.441 (3/34)

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

未知の戦いでしたが、名取(鉄平)選手には「もうマネージメントせず、行くだけ行ってこい」と伝えました。思うように戦えるのは、今回のようなスプリントレースだけですからね。それが結果になったと思います。残念ながらタイムペナルティの対象になってしまったのですが、レースの中身としてはとてもいいものだったと思います。最後までしっかりと攻めのパフォーマンスを続けて欲しかったので、走行中の名取選手にはペナルティのことを伝えず、そのまま走り切ってもらうことを決めました。チームとしていい戦いができたと思います。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

前日にレースをした(松田)次生さんからいろいろとフィードバックをいただいて、それをうまく参考にして自分好みのセッティングで予選に臨むことができました。それがうまくいったので、次生さんには感謝しています。決勝では、タイヤの内圧の問題もあって、スタート直後に少しポジションを下げたのですが、内圧が安定するといいペースで追い上げることができました。今シーズンは厳しい戦いがずっと続いていたので、今回の結果をきっかけに流れを変えることができればいいなと思います。最終的にはペナルティでポジションを落としましたが、気分的には優勝したときの気分と同じです。しっかりとバトルができて良かったです。これからもチームと一緒にしっかりと頑張っていきたいですね。

大駅俊臣エンジニアのコメント

前日のRace1で松田(次生)選手がうまくタイヤ選択をしてくれたことで、今日のRace2では、名取鉄平選手がコンディションに見合ったタイヤを装着することができました。そのおかげで、しっかりと戦えたと思います。レース中のタイヤパフォーマンスを見る限り、まだちょっとした課題は残っていると感じましたが、それでもいい戦いができて良かったです。

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