RACE REPORT

SUPER GT GT500

第5戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(8月23日・晴れ/ドライ)

予選レポート

シーズン後半戦の初戦。予選4位を獲得

6年ぶりの海外戦、そしてスプリントレースと、昨シーズンとは異なる形で進んできた今シーズンのSUPER GT。ようやく今回の鈴鹿で通常のレーススタイルが復活した。真夏の暑さに見舞われるなか、No.24 リアライズコーポレーションADVAN Zは予選を4位で通過し、翌日の300kmレースに挑むこととなった。

酷暑が続く8月の日本列島。上旬の富士戦を経て迎えた第5戦は、全8戦で争うシリーズ戦としてちょうど後半戦の初戦にあたる。鈴鹿は朝から強い日差しが照りつけるタフなコンディションとなった。なお、今回の鈴鹿戦でSUPER GT参戦200戦目を迎える松田次生選手にとっては、記念すべき一戦であり、是が非でも好結果を狙いたいところだ。

午前10時20分、サポートレースの遅延により10分遅れで公式練習がスタート。気温33度、路面温度40度という厳しいコンディションのなか、まずステアリングを握ったのは名取鉄平選手。まずGT300クラスとの混走で持ち込みセットを確認した。開始から30分ほど経過した頃、1台がコースアウトしてスタック。車両回収のため赤旗が提示され、およそ10分後に再開された。

この中断を境に松田選手が乗り込み、セッティングや持ち込みタイヤの確認作業を続ける。さらにFCYテスト、GT300専有を経て行なわれたGT500専有走行でも走行を重ねた。最終盤にはアタックシミュレーションを行ない、1分48秒034のタイムをマーク。9番手でセッションを終えている。

午後に入るとさらに気温が上昇。公式予選は午後3時15分にスタートし、GT500クラスのQ1は午後3時48分から10分間にわたって行なわれた。

Q1を担当した松田選手は、気温34度、路面温度47度というタフな状況の中でアタック。計測4周目に1分46秒493を記録し、午前中のチームベストタイムを更新。10番手でQ1を通過し、名取選手へとバトンを繋いだ。午後4時26分からのQ2に出走した名取選手は、微調整したクルマでアタックに臨み、計測4周目に1分45秒740をマーク。チームベストを大幅に更新し、4番手を獲得した。これはシーズンセカンドベストのポジションとなり、好位置から翌日の決勝レースを迎えることとなった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM/MACHINE DRIVER Q1 Q2 SW
1 16 ARTA/ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 大津 弘樹
佐藤 蓮
1’45.798 1’45.377
2 23 NISMO/MOTUL AUTECH Z 千代 勝正
高星 明誠
1’45.993 1’45.564 18
3 3 NISMO NDDP/Niterra MOTUL Z 佐々木 大樹
三宅 淳詞
1’46.083 1’45.681 12
4 24 KONDO RACING/リアライズコーポレーションADVAN Z 松田 次生
名取 鉄平
1’46.493 1’45.740 1

Q1: Start: 15:48’00 Finish: 15:58’00
Q2: Start: 16:26’00 Finish: 16:36’00

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

今回の結果ですが、ポールポジションを獲るよりいい仕事をしたと思っています。これは決して負け惜しみではありません。総合的に日産勢がやっと速さを見せられたこともその理由のひとつです。もちろん、シーズン中盤を迎えるなかで他車とのサクセスウェイトなどの違いもありますが、僕らとしてはきちんとZ勢の中に食い込む結果を残すことができました。また、松田選手と名取選手のふたりがいい仕事をしてくれました。Q1こそギリギリ10番手でしたが、しっかりQ2に繋ぎ、松田選手がフィードバックを名取選手にきちんと伝えたことで、4位という結果につながったと思います。そこにチームスタッフが確実に応えてくれましたし、タイヤの働きも大きかった。今はこのチームバランスを一番大事にしたいと思います。まともにアタックに挑んだ結果の4位なので、本当に嬉しいです。決勝でも戦略どおりに運べば、優勝まではいかなくても表彰台は狙えると思っています。

松田次生選手のコメント

松田 次生 PHOTO

今回は走り始めからクルマの状態は悪くなく、公式練習時でもロングランをしっかりと行なうことができたので、フィーリングも悪くないと思っていました。ただ、一発のアタックが出せるかどうかは心配でした。担当したQ1ではクルマが全然曲がららず苦戦しましたが、Q2に向けてそれを見越してセットアップを変更し、名取選手にアタックしてもらいました。そしたらしっかり良いタイムを出してくれました。4番手からのスタートなので、表彰台圏内でレースができるのは嬉しいですし、僕自身、今回の鈴鹿でSUPER GT参戦200戦目を迎えるので、いつも応援してくださる皆さんに熱い走りを届けたいと思います。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

朝の公式練習ではフィーリングは悪くなかったものの、満足できるレベルではなく「もう少し手応えが欲しい」と思っていました。そこでスタッフの皆さんが予選に向けて見直してくれました。 さらに(松田)次生さんのQ1でのフィードバックと路面コンデションの向上が合わさって、クルマがしっかりマッチしたという感じです。アタックでは、セクター2で少し遅れたように思いますが、自分としては満足のいく走りができました。

大駅俊臣エンジニアのコメント

朝の公式練習後に予選へ向けて調整を行ないました。Q1後は、松田選手の仕様から名取選手仕様へ少し変更しましたが、大きな変更はしていません。その結果、いい形につなげることができました。明日の決勝でもしっかりと走って、ポイントを獲りたいと思います。

二日目 決勝(8月24日・晴れ/ドライ))

決勝レポート

序盤のハプニングが響き、好結果を逃す

予選日に続き、強い日差しが照りつけて厳しい暑さとなった鈴鹿サーキット。午後3時30分にスタートした第5戦の決勝は、予選4位から表彰台を狙ったNo.24 リアライズコーポレーションADVAN Zにとって、非常に悔しい結果となった。

前夜からさほど気温が下がらなかったこともあり、朝から蒸し暑さに包まれた鈴鹿。チームドライバーの松田次生選手は、今大会でちょうどSUPER GT参戦200戦目を迎えることになった。地元サーキットで自身のキャリアを祝う記念すべき一戦となり、日本自動車会議所から偉業達成を祝して記念楯が贈られたほか、ピットウォークではKONDO RACINGやNISMO関係者が集い、松田選手を祝福した。

その松田選手がスタートドライバーを担当。気温35度、路面温度51度という酷暑のなか、三重県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップ、続くフォーメーションラップを経ていよいよレースがスタートした。オープニングラップはポジションを守り、前方の3号車Zに迫る展開を見せたが、2周目の130Rでオーバーラン。大きくアウト側にコースを外しながらもなんとか復帰したものの、14番手へと後退を余儀なくされた。その後、4周目には前を走る17号車CIVICの前に出たが、130Rからシケインにかけて2台が並びかけた際に接触。17号車はコースアウトからタイヤバリアに衝突し、セーフティカー(SC)が導入される。松田選手はそのまま走行を続けたものの、この接触によりドライブスルーペナルティが科されることとなった。

SCランは9周終了時に解除され、レースが再開。No.24 リアライズコーポレーションADVAN Zは13周走行時にペナルティを通知され、15周目終わりにピット前を通過。ここで最後尾へと後退した。少しでも状況を好転させようと、チームはピットイン可能となるミニマム周回数を過ぎた19周目終わりで松田選手をピットに呼び戻し、名取鉄平選手へと交代した。

周回を重ねた名取選手は、タイヤが温まるとペースを上げ、26周目にチームベストタイムとなる1分49秒463をマーク。上位争いも可能なポテンシャルを披露した。しかし、前方車両とのギャップは大きく、ポジションを大きく挽回するには至らなかった。レース終盤には、前方の1台がタイヤ交換でピットインに入り、これを受けてひとつポジションを上げたものの、惜しくも入賞には届かず。13位でタフな戦いに終止符を打つこととなった。

表彰台を狙える位置から臨んだ鈴鹿だったが、序盤のミスとペナルティで大きく後退。悔しい結果に終わった。この悔しさを胸に、次のSUGOではウェイトの軽さを活かし、必ずリベンジを果たしたい。

決勝結果

Pos. No. TEAM/MACHINE DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 23 NISMO/MOTUL AUTECH Z 千代 勝正
高星 明誠
1:47’10.646 52 18
2 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE/ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也
福住 仁嶺
5.768 52 67
3 3 NISMO NDDP/Niterra MOTUL Z 佐々木 大樹
三宅 淳詞
16.569 52 12
13 24 KONDO RACING/リアライズコーポレーションADVAN Z 松田 次生
名取 鉄平
1’16.323 52 1

開始:14:18’10 終了:17:19’32.811
ファステストラップ : No.23 Mitsunori Takaboshi / NISMO 1’48.463 (4/52) 192.740km/h

No. TEAM LAPTIME
23 NISMO 1’48.463

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

非常に残念な結果となりました。レース序盤にして、ほぼ勝負が決まってしまった……そんな展開だったので、セカンドドライバーにとっても厳しい戦いになってしまった。もったいなかったですね。一方、クルマを仕上げていくという点においては、エンジニアもメカニックも総力を尽くして準備をしてくれましたし、タイヤもしっかり仕事をしてくれていました。それだけに、今回のミスは痛かった。ドライバーもチームも力がないわけではないので、次のSUGOでは「結果を出したい」ではなく、「結果を出さなければならない」と思っています。

松田次生選手のコメント

松田 次生 PHOTO

決勝では自分のミスで130Rを飛び出してしまい、とても悔しい結果になりました。今回はクルマやタイヤのフィーリングがとても良く、優勝は難しくても上位入賞は狙えると思っていただけに残念ですし、なによりヨコハマタイヤさんやチームの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。クルマの状態が良かっただけに、序盤から前を追いかけていこうという気持ちが大きすぎたのだと思います。なんとか接触せずにコースへ戻ることができたことで、後半の名取選手へとバトンを繋げられました。また、名取選手が装着したタイヤもコンディションに合っていたようです。今回初めて試したいタイヤを使うことができ、しっかりとデータも取れたのは収穫でしたし、今後のレースにも活かせると思います。次のSUGOでは、やるべきことをミスなくしっかりとやり遂げれば必ず結果がついてくると思うので、全力で頑張ります。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

僕がステアリングを握った時点で、残念ながら勝負権はすでに無くなっていました。ただ、今回装着したタイヤはレースウィークで初めて使用するものだったので、どれだけ前とのギャップを縮められるのか、タイヤのポテンシャルを試す意味でも全力でプッシュしました。その結果、レース中にチームベストタイムを記録でき、トップで走る他車と変わらないペースを出せたのは、自分としても手応えがありました。ただ、後半の残り7.8周で前輪に不具合が出てしまい、課題も見つかりました。レースは最後まで何が起こるかわかりませんし、SCなどが導入されればポジションアップの可能性もあります。だからこそ最後まで戦えるようモチベーションを保ち続けました。結果は伴わなかったものの、レースウィークを通して自分のパフォーマンスには満足できました。こうした走りを毎戦続けていけば、必ず結果につながると信じています。

大駅俊臣エンジニアのコメント

序盤の展開がすべてでした。結果を出せる条件が整っていただけに、本当に残念です。次回のSUGOに向けて仕切り直し、しっかりと準備を進めます。

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