RACE REPORT

SUPER GT GT500

第6戦 スポーツランドSUGO

一日目 予選(9月19日・曇り/ドライ)

予選レポート

思わぬ試練。厳しい予選結果に

9月19日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、SUPER GT第6戦が開幕した。シーズン後半戦に突入するなか、上位入賞を狙って予選に挑んだNo.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)だったが、事前の公式練習から思わぬ試練に見舞われ、予選はタイム抹消の14番手に甘んじている。

発達しながら北上する台風25号の進路によっては本格的な雨になる可能性もあったSUGO周辺。だが、予選日の早朝に弱い雨が降ったものの、その後は極わずかな雨が時折降るだけに留まった。

午前10時30分にスタートした公式練習はウェット宣言下で幕を開ける。だが、路面はほぼドライ状態。気温22度、路面温度23度というコンディションで走行が始まった。

No.24 リアライズコーポレーションZでは、まず三宅淳詞選手からコースイン。路面状況を確かめつつ、セッション開始20分を過ぎて1分10秒970をマークして一旦トップに立った。その後も微調整を続けながら周回を重ね、午前11時過ぎにピットイン。名取鉄平選手へと交代する。

どんよりとした灰色の雲が上空を覆い、気温、路面温度ともほぼ変わらず。そんななか、GT300クラスとの専有走行の時間が残り10分を切った頃、名取選手がS字コーナーでまさかのクラッシュ。ほぼこのタイミングで霧雨が降り始めており、コースコンディションは不安定な状況でもあった。

なお、このクラッシュを受けてセッションは赤旗中断に。幸い、名取選手は怪我もなく大事なかったが、クルマはタイヤバリアに直進したことで見た目以上の損傷を負う。クルマは右フロント周りを中心にダメージを受けており、すぐさま修復が必要な状態だった。

なお、コースではクラッシュの影響でタイヤバリアも修復作業を行なっており、セッション中断がおよそ15分ほど続く。その一方で、ピットへと戻ってきた車両はダメージの確認が行われることに。ライバルたちが午後からの予選に向けてセッティングの微調整を重ねるなか、No.24 リアライズコーポレーションZはその予選に出走するための修復作業に尽力することとなった。

このあと再開したセッションでは雨足が少し強まり、ワイパーを動かしながら走行するクルマが増えていたが、その状況はGT300クラス専有走行になっても変わらず。ウェットタイヤで走行を始める車両も増えた。しかし、GT500クラス専有走行に入ると雨も上がり、路面も乾き始める。これを受けて、GT500クラスでは専有走行で各車がペースアップに成功。アタックシミュレーションの機会を逸したNo.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)は最後尾となる14位に終わった。

その後、チームでは午後3時3分からの公式予選Q1への出走をターゲットにして懸命に作業を継続。その甲斐あって、修復を完了して出走を実現させる。だが、限りある作業時間ゆえにアライメントまで着手するには至らず。Q1に出走させるだけで精一杯の状態だった。

結果、名取選手がアタックを担当するも、当然ながら満足のいくアタックはできずに11番手に。Q2への進出は叶わなかった。さらに、その後、スキッドブロックの残厚不足が判明。残念ながら予選で刻んだタイムが抹消扱いとなり、翌日の決勝は最後尾の14番手から追い上げを目指すことになった。今シーズンで一番タフな条件での戦いとなるが、なんとしても1ポイントでも多くの加点を目指していきたい。

公式予選記録

Pos. No. MACHINE DRIVER Q1 Q2 SW
1 64 Modulo HRC PRELUDE-GT 大草 りき
イゴール・オオムラ・フラガ
1’09.617 1’09.050 0
2 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越 広大
野村 勇斗
1’09.617 1’09.368 50
3 19 WedsSport BANDOH GR Supra 国本 雄資
阪口 晴南
1’10.166 1’09.437 4
14 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’10.256 22

Q1: Start Time: 15:03:00
Finish Time: 15:13:00 Q2: Start Time: 15:41:00 Finish Time: 15:51:00

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

朝のクラッシュを受け、メカニックたちは懸命に作業を続けてなんとか予選に出走できるまでに仕上げてくれました。ですが、時間に限りもあり、最終的な車高まで確認することができなかったようです。”タラレバ”になってしまいますが、残念なクラッシュでした。そのなかで、Q1を務めた名取も目一杯がんばってくれましたが、加えて今回は日産勢としてスピードが足りなかったとも思います。決勝は天気含めてどういう展開になるのか予測が難しいですね。最後尾スタートであることを逆手にとっていきたいですね。慌ただしい展開のほうがチャンスが増えると思うので、1ポイントでも多く獲得できる戦いを目指します。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

公式練習ではいつもどおりクルマの確認作業をしていたのですが、走行中に雨が降りはじめました。マシンバランスを見るためにそれほど攻めずに走っていたのですが、雨で濡れていた縁石で滑ってしまいました。なんとか予選には間に合うよう修復していただき、予選自体、全然ミスなく結構いいアタックができました。ただ、日産勢としては厳しい流れにあって、厳しい状況になっている感じです。決勝では気持ちを切り替えてしっかりと戦いたいと思います。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

朝の走行では、車高、フロントの足回り等でいろいろ試してみました。加えて、予選に向けてやったほうがいいようなものもあったので、それをやってみようと取り組んでいました。ただ、その後にクラッシュがあったので、それ以上はできませんでした。ただ、ギリギリまでメカニックさんも作業を続けてくれて修復していただきました。そこは感謝ですね。残念ながら予選ではしっかり結果に繋げることができなかったですが、SUGOのレースはいつも荒れると言われているので、しぶとく戦い抜いて結果が出せればと思います。

島田次郎エンジニアのコメント

公式練習でクラッシュがありました。思った以上に損傷が大きく、足回り含めて多くの箇所を修復することになりましたが、メカニックたちが懸命に作業をしてなんとか予選に間に合わせることができました。一方、クルマの復元だけで手一杯だったこともあり細部の調整時間もなかったので、アライメントを確認して予選に挑むところまでいきませんでした。結果として想定外の車高で出走してしまい、予選タイムが抹消扱いになりました。厳しい結果になりましたが、明日の決勝に向けて改めてしっかりと準備を進めて備えたいと思います。

二日目 決勝(9月20日・曇り/ウェットドライ)

決勝レポート

最後尾からの力走が実り、7位入賞!

9月20日、宮城・スポーツランドSUGOで行われたSUPER GT第6戦「SUGO GT300km」において、14番手グリッドからスタートを切ったNo.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)。前日の予選が万全の結果ではなかっただけに、決勝での躍進を目指すことになった。途中、アクシデントが発生する荒れた展開になったが、チームとしてミスなく着実なレース運びを見せて7位チェッカーを実現させた。

予選日から不安定な天候となったSUGO。決勝日は早朝から断続的に霧雨に見舞われる。また、通り雨の影響もあって路面はウェット状態。しかしながら、正午からのウォームアップ走行を前に雨も上がり、次第に雲の切れ間から弱い薄日が差し込んだ。

午後1時30分、気温23度、路面温度25度のコンディション下で84周の決戦が号砲。まず宮城県警のパトカーによるパレードラップが行なわれ、そのあとはまだコースの一部がダンプコンディションということもあり、4周にわたりセーフティカーが先導する形での幕開けとなった。

GT500クラス最後尾からスタートを切ったNo.24 リアライズコーポレーションZ。三宅淳詞選手が前半スティントを担当し、まずは目前の車両にターゲットを絞って周回を重ねていく。だが、コース幅が狭く、抜きどころが限られるSUGOゆえになかなか逆転の好機が巡ってこない。

そんななか、26周目の最終コーナーでスピンして挙動が乱れ、コースを横断していたGT300車両にGT500車両が追突。すぐさまフルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)導入という流れになった。また、SCランは32周終わりまで続き、この間にGT300、500両クラスの整列が行われた。

当初、チームでは遅めのタイミングでピットインを考えていたが、タイヤコンディションを考慮し、32周終わりでのピットインを敢行。名取鉄平選手へとスイッチする。

No.24 リアライズコーポレーションZは改めて最後尾からの追い上げを開始。名取選手も高い集中力で周回を続け、ルーティンでピット作業を終えてコースへと復帰したライバルたちとの戦いに勤しんだ。そして、54周目に入賞圏内の10位へとポジションを引き上げると、さらに上を目指して攻防戦に挑むこととなった。

GT300車両も含め、コース上は雑然とした状態。それでもなお果敢に攻めの走りを続けた名取選手は、60周目を前に9番手へと浮上。61周目から62周目にかけて2回目のFCYとなったが、その後、前方の1台がピットインしたことで8番手、さらにペースが上がらない車両を逆転し、68周目には7番手までポジションを上げた。その後も粘り強い戦いを続けて84周を走破。7位入賞を果たし、タフな戦いを終えている。

最後尾からミスなくポジションアップをしてみせたNo.24 リアライズコーポレーションZ。シーズン残り3戦でさらなる躍進を果たすためにも、次戦オートポリスに向けてしっかりと準備を進めていきたい。

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越 広大
野村 勇斗
1’59’13.53 84 50
2 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
4.729 84 34
3 100 STANLEY HRC PRELUDE-GT 山本 尚貴
牧野 任祐
5.236 84 54
7 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
19.037 84 22

開始:13:37’26 終了:15:24’26
ファステストラップ : No.64 Igor Omura Fraga / Modulo HRC PRELUDE-GT 1’12.280 36/83 178.630km/h

No. TEAM LAPTIME
64 Modulo Nakajima Racing 1’12.280 36/83 178.630km/h

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

決勝ではクルマの状態も悪くはなかったですが、まず、(公式練習でのクラッシュもあり)クルマどうこうというよりも今回は装着したタイヤのことを意識しなければならなかったので、タイヤを守りつつレースをしなければなりませんでした。前半を担当した三宅(淳詞)選手のスティントはちょっとキツそうでしたね。その後、僕のスティントではやれることをやれたかなと思います。ベース的にもすごく良かったと思います。次戦のオートポリスも今回のSUGOと似ていて、予選をうまく進めていこうとすると決勝が厳しくなり、決勝を良くしようとすると予選が厳しくなるんです。その辺りの組み合わせが難しいですけど、個人的にはオートポリスが得意でもあるのでがんばります。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

僕たちは予選日でうまく流れを作れなかったと思うんですが、そんな状況から決勝で7番手まで上がれたことを考えると、チームとしてうまく戦えたのではないでしょうか。ポイントも獲れているし、ミスなく戦えたと思います。その点に関しては良かったのかなと思います。一方、総体的に予選のパフォーマンスが他メーカーに比べると厳しいことも事実です。まずは予選のパフォーマンスを出して、”レースをコントロールする側”にいないとダメですね。次のオートポリスまでに今できることをしっかりと考えて取り組んでいけたらいいかなと思います。全体のボトムアップを果たしたいです。まだまだ僕たちのクルマは軽い状態。オートポリスでは結構ウエイトの差が出ると思うので、タイヤ選択含め、そこをチャンスにしていきたいですね。。

島田次郎エンジニアのコメント

不安定なコンディションでもあったので、特に前半スティントではクルマの純粋なところが見えづらい状態でした。とはいえ、総体的に状況をもっと改善する必要があると思います。クルマのパ フォーマンスをもう一段階は引き上げないといけないでしょうね。レース前半にSC導入となり、それがクリアになるとピットインするクルマもいるだろうから、タイヤに問題がないことを前提に、コースがクリアになってタイムが上がるのであれば……(ステイアウト)ということを無線でやりとりしましたが、実際はタイヤが厳しい状態だったので早めのピットインになりました。次のオートポリスは3時間レースと長いので、しっかりと準備して挑みたいと思います。

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