RACE REPORT

SUPER GT GT300

第7戦 オートポリス

一日目 予選(10月14日・曇り/ドライ)

予選レポート

サクセスウェイト59kg。厳しい条件下での戦いを強いられ予選17 番手

予選日の公式練習に挑んだNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R はこのセッションを14 番手で終了。GT-R 勢としては厳しい条件下での戦いを強いられていることもあり、思うようにタイムを伸ばすことができなかった。一方、GT300 クラスにおけるサクセスウェイトは、今大会から、前戦までに獲得したポイント×1.5kg で計算されるため、59kg を搭載する。ランキング上位のライバルたちにとってもタフな戦いになるため、なんとかチャンスを見出して、一矢報いたいところだ。

午後3 時にスタートしたノックアウト予選Q1 のA 組に出走したNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。気温18 度、路面温度25 度となり、公式練習よりも路面温度が向上する形でセッションを迎えた。アタックを担当したのは、名取鉄平選手。公式練習でチームベストを刻んだ名取選手は、このQ1 で1 分44 秒625 のベストタイムをマーク。自身としてタイムアップを果たしたが、Q2 進出可能な上位8 番手にわずか0.053 秒足りず、Q1 どまりに。悔しさあふれるセッションとなった。結果、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は、17 番手から450km に挑むこととなった。

今シーズン、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットで450km レースを繰り広げてきたSUPER GT だが、オートポリスでの450km レースは初となる。もともとタイヤへの攻撃性が高く、300km レースでもタイヤマネージメントが厳しいと言われるサーキットだけに、今大会ではさらにタフな戦いが待ち受ける。しかし、その特徴を味方にすることで、レース中のポジションアップも可能なだけに、チームとしては、17 位から、なんとしても上位チェッカーを目指そうと決勝に備えた。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 2 muta Racing GR86 GT 堤 優威
平良 響
加藤 寛規
1’42.600 1’42.016 R 51
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
1’42.694 1’42.141 47
3 31 apr LC500h GT 嵯峨 宏紀
小高 一斗
根本 悠生
1’43.192 1’42.342 21
17 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R J.P.デ・オリベイラ
名取 鉄平
1’44.625 59

Q1 : A Gr . Start Time : 15:00’00 | Finish Time : 15:10’00
Q1 : B Gr . Start Time : 15:18’00 | Finish Time : 15:28’00
Q2 : Start Time:15:53’00 | Finish Time : 16:03’00

二日目 決勝(10月15日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

予選17 位から5 位入賞! チーム力を大いにアピールした戦いに

決勝日は前日よりもやや青空に恵まれたものの、さほど気温上昇は見られず。冷たい風が吹く中で、決戦の火蓋が切って落とされた。

No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R のスタートドライバーは名取選手。ルーティンのピット作業は2 回。各チームがどのような戦略を採るのかも気になるところだ。クリーンなスタートが切られ、名取選手は早速オープニングラップで2 台を逆転、15 番手に浮上する。その後は、序盤からピット作業に取り組むライバル勢も見られたが、逆にNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は安定したペースを味方にして周回を重ねていく。チームによっては、すでに2 回目のピットインに着手する中、ようやく45 周を終えた時点で名取選手がピットへと帰還。給油とタイヤ交換、そしてジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手への交代を行ない、コース復帰を果たした。

すると、今度は僅か2 周後となる47 周終わりにNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R はピットイン。タイヤ交換は行なわず、給油のみ実施する”スプラッシュ”作業を敢行し、4.9 秒という短い時間でピットを離れた。最短時間でルーティン作業をこなすことで、ライバルを出し抜く戦略に成功したチームでは、表彰台を見据えて終盤の戦いに取り組んだ。

その後、ライバルたちが2 回目のピットインを行なうのを尻目に、デ・オリベイラ選手は着実な走りを見せて、ひとつ、またひとつとポジションアップ。69 周目には5 位まで浮上する。チェッカーまで攻めの走りで逆転を狙っていたが、惜しくもチャンス到来とはならず。4 位には3 秒弱及ばずの5 位でチェッカーを受けることとなった。今大会を終え、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R のランキングは3 位へとひとつポジションを上げたが、トップとの差が25 ポイントまで開いたことで残念ながらタイトル防衛の目標は絶たれた。だが、暫定シリーズラ ンキング2 位との差は僅か5 ポイント。最終戦ではシリーズランキング2 位の座を目指し、すべての力を出し切って優勝を目指す。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹
川合 孝汰
野中 誠太
2:52’08.683 91 75
2 2 muta Racing GR86 GT 堤 優威
平良 響
加藤 寛規
0.612 91 51
3 31 DOBOT Audi R8 LMS 嵯峨 宏紀
小高 一斗
根本 悠生
1 Lap 90 21
10 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R J.P.デ・オリベイラ
名取 鉄平
1 Lap 90 59

ファステストラップ : 1’44.408 2 No.2 muta Racing GR86 GT / 平良 響

No. TEAM LAPTIME
2 muta Racing GR86 GT / 平良 響 1’44.408 2/30Lap

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