RACE REPORT
SUPER FORMULA
第10戦 富士スピードウェイ
第10戦(10月11日・晴れ/ドライ)
予選レポート
ピットロードで多重アクシデントの波乱。ルーク・ブラウニング選手が巻き込まれ無念のリタイアに
富士スピードウェイを舞台に開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6大会(第9・10戦)は、10月10日(土)に秋晴れの下で第9戦を終え、翌11日(日)に第10戦が行われた。
前日よりも日差しが強く感じられる中、まずは公式予選がスタート。第9戦同様にA組には笹原右京選手が出走する。この日最初の走行ということもあり、まずはコースコンディションのチェックのためにピットを離れ、アウトラップで再びピットへ。タイヤを履き替えると、アウトラップを含め4周をかけてタイヤを温めてアタックに向かった。「こうしたいという方向にクルマのフィーリングは良くなっていたし、感度もあった」と振り返る笹原選手だが、路面コンディションへのアジャストという点でやや後れを取り、1分23秒390を記録。チェッカー時点では7番手につけたが、最終的にはグループ10番手となり、残念ながらQ2進出とはならなかった。続けて行われたB組予選では、ルーク・ブラウニング選手がこちらも第9戦と同様のストラテジーで新品タイヤを装着してコースイン。タイヤのウォームアップを行ってからアタックに入った。最終コーナーでやや挙動が乱れ、タイムは1分23秒588。グループの11番手でQ1突破は叶わず、第10戦のKONDO RACINGの2台は、笹原選手が20番グリッドから、ブラウニング選手が21番グリッドからスタートすることとなった。
午後も快晴に恵まれ、決勝レーススタート時点ではこの週末一番の暑さとなった第10戦。後方グリッドからの挽回を誓いレースに臨んだKONDO RACINGの2台だったが、それぞれが思いもよらぬアクシデントに見舞われることになった。
21番手スタートのブラウニング選手はまずまずの動き出しを見せ、1コーナーではスタートで出遅れたライバルに並びかける姿を見せた。ただ、集団でのポジション争いの中で、アドバンコーナーの立ち上がりでは後続の侵入を許しポジションダウン。オープニングラップを23番手で終えることとなる。一方の笹原選手はさらにいいスタートを切って1コーナーまでに1台をかわしたが、コカ・コーラコーナーで飛び出してしまい、ポジションを下げる格好に。それでも2周目には2台をかわして再びスタートポジションの20番手を取り戻していた。このままさらに前を追いかけていこうとしていた笹原選手だったが、マシンへの違和感を訴え緊急ピットイン。エンジンに不具合が確認され、ここでマシンを降りることに。苦しいながらも少しずつ向上していく感触をつかんでいただけに、悔しいリタイアとなった。
オープニングラップで順位を落としてしまったブラウニング選手だが、その後は挽回を目指し粘り強く周回を重ねていた。11周を終えたところでピットウィンドウが開き、早めのタイヤ交換を狙っているライバル勢が次々とピットへ向かっていくが、ブラウニング選手はここでは動かず。19周目に上位争いの2台が接触するアクシデントが起きたことからセーフティカー(SC)が導入された。ここをチャンスとにらんだチームはブラウニング選手をピットへと呼び戻した。同じようにここを狙いどころと定めたライバルは7台。計8台がピットへとなだれ込んでいく。
8台の中で最後方に位置していたブラウニング選手は、自チームのピットを目指して走行していた。ところが、ひとつ手前のピットでは、タイヤ交換を終えた車両がピットアウトしようとしており、ブラウニング選手と交錯。接触を避けるためにとっさに減速したブラウニング選手に、後方からピットアウトしてきた他の車両が追突し、4台が絡む多重アクシデントとなった。ピットロードは大混乱に陥り、メカニックの手によってピットに戻されたブラウニング選手。チームはレース復帰を目指したが、マシンの損傷は大きく、ここでリタイアとなった。2レース制のメリットを生かし、マシンの戦闘力を上げて臨んだ第10戦は、2台そろって思わぬ形で幕を閉じることとなった。
3号車 ルーク・ブラウニング選手のコメント

どうにも避けようのないアクシデントに巻き込まれ、戦いから離れなければならなかったことは非常に残念です。今シーズンはあと1戦で終わってしまいますが、ベストなレースで締めくくれるよう、今はとにかく改善を目指して戦うしかないなという気持ちです。ルーキーオブザイヤーの争いもここで決着がつきます。現状はいい位置につけているはずなので、これを手に入れられるようベストを尽くします。
4号車 笹原右京のコメント

今日の予選は、狙い通りというか、こうしたいという方向に進んではくれました。進歩はしたし、感度もありましたが、思っていたよりコンディションが悪く、そこに対しての予想とかアジャストという部分が全体的に足りなかったなぁと思います。決勝は、早いうちからどんどんエンジンパワーが下がっていってしまい、最終的にはピットに戻らざるを得ませんでした。決勝のクルマのパフォーマンスに関しては、昨日と比べてグリップ感もあったし、近い位置を走っていた他のドライバーよりも速い手ごたえがあったので残念でしたが、トライしたことに対してきちんとフィードバックを得られて、それがレースウィークを通して着実に進んでいる実感として感じられたことは良かったなと思います。もちろん、その精度やスピードをもっと上げていくことがスーパーフォーミュラでは求められるので、もっと頑張らないといけないということも痛感しました。今シーズンも残るは最終戦だけになりましたが、今回積み重ねてこれたものの先に結果につながるものがあると信じて頑張ります。
3号車 エド・リーガンエンジニアのコメント
昨日の第9戦を踏まえ、マシンのセットアップにいくつか手を入れた結果、ルーク選手はそのパフォーマンスには満足していたように思います。ただ予選のアタックでは最終コーナーでオーバーステアが出てしまい、それが原因でQ2への進出を逃しました。もう1アタックできていれば、さらにタイムを縮められたと思いますが、残念です。決勝は、何も言えることがありませんね。いよいよ次戦は鈴鹿での最終戦です。今シーズンの中盤ではオートポリスやSUGOといった初めて挑戦するサーキットで苦しい経験をしましたが、鈴鹿ではすでにレース経験もありますし、今のクルマは鈴鹿にも合っていると思うので、楽しみにしています。
4号車 米林慎一エンジニアのコメント
エンジンに不具合が起きてしまったようで、走行を続けることが難しいと判断しピットへ戻ってくることになりました。今日の第10戦は、昨日の第9戦の延長線という形でクルマをセットアップしましたが、思ったよりも今日のコンディションと合わなかった印象です。後方からのスタートになり、より厳しい戦いになった中で、マシンに不具合が出てしまったことは残念ですが、このレースウィークを通じてじっくりとテーマに向き合ってセットアップを進めた結果、若干の前進も感じられたので、鈴鹿大会はそれをさらに目に見える形で出せればと思っています。
予選結果
| Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 65 | PONOS NAKAJIMA RACING | イゴール・オオムラ・フラガ | 1’22.854 | 1’22.266 |
| 2 | 1 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 岩佐歩夢 | 1’22.825 | 1’22.395 |
| 3 | 19 | TEAM IMPUL | ザック・オサリバン | 1’22.790 | 1’22.505 |
| 20 | 4 | REALIZE Corporation KONDO | 笹原右京 | 1’23.390 | |
| 21 | 3 | REALIZE Corporation KONDO | ルーク・ブラウニング | 1’23.588 |
参加台数:24台 出走台数:24台
決勝結果
| Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | Best Time |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 岩佐歩夢 | 1:13’53.821 | 41 | 1’24.542 |
| 2 | 19 | TEAM IMPUL | ザック・オサリバン | 1.347 | 41 | 1’24.461 |
| 3 | 22 | DELiGHTWORKS RACING | 松下信治 | 1.776 | 41 | 1’24.918 |
| 3 | REALIZE Corporation KONDO | ルーク・ブラウニング | 21Laps | 20 | 1’25.539 | |
| 4 | REALIZE Corporation KONDO | 笹原右京 | 34Laps | 7 | 1’26.500 |
参加台数:24台 出走台数:24台 完走台数:16台
規定周回数 41Laps
FASTEST LAP
| No. | TEAM | LAPTIME |
|---|---|---|
| 7 | KDDI TGMGP TGR-DC SF23 | 1’24.255 (41/41) 194.965 km/h |









