MK net Circuit Topics(3/18 体制発表会レポート)
3/18 体制発表会レポート
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司会者(扇一平さん):
本日はお忙しい中お集まりいただきまことにありがとうございます。
ただいまよりKONDO Racing体制発表会、Challenges fierce! 2003を開催いたします。
KONDO Racingのドライバーの皆さん、近藤代表にご登場いただきましょう。

---近藤代表、ドライバー登場---

司会者:
それではまず近藤代表から皆様にご挨拶と今年度の活動体制の発表をお願いします。

近藤真彦代表(以下近藤):
まず記者発表が少し遅れたことをお詫びしたいと思います。
これはですね、ル・マン24時間レースの準備に少し時間がかかったということを理解していただきたい。ル・マン24時間レースの体制・ドライバーに関しては後ほど詳しくお知らせしたいと思います。

まず、フォーミュラ・ニッポンから紹介させていただきます。
フォーミュラ・ニッポンですが、今年からシャーシ(マシンですね)が変わりました。昨年まではイギリスのレイナードというシャーシを使っていましたが、今年はレースをより楽しくするという意味で、イギリスのローラ車ということになりました。フォーミュラ・ニッポンに出場する全チームがこのローラで戦うことになります。従ってどのチームも2003年モデル、新車で戦うことになります。何回かテストを繰り返したんですけども、マフラーから出る音がずい分良くなりまして、F1に近い音です。果たしてそれがいいか悪いかもあるんですが、昨年まではエンジンから2本のマフラーが出ていたんですけどもそれを1本に変更しまして、より高い音を上げまして迫力のあるレースが展開されるということだと思います。
そしてですね、あとはレースの距離が延びました。従ってガソリンの給油もあります。絵的に見ると非常にF1に近くなったと言ってもおかしくないと思います。ドライバー、チーム、監督はかなり仕事が増えて我々も少しのミスも許されないということで緊張感のあるレースになると思います。

それではドライバーの紹介をさせていただきます。
今年もKONDO Racing Teamはもちろん2台体制でフォーミュラ・ニッポンを戦っていきます。まず3号車をドライブするドライバーは立川祐路選手です。採用の理由としては、一昨年KONDO Racingでシリーズランキング3位という活躍をしていただき、我がレーシングチームの立役者となっていただいたということです。もちろんこのチーム、スタッフ、やり方を理解しているんじゃないかということと、速さ、才能、すべて、僕たちの望むものを兼ね備えてるということで、立川選手にお願いすることになりました。

そして、もう1台4号車については、この4号車のシートに関してはうれしいことにシートが決まってない段階でトップドライバーといっても過言ではない10名近くのトップドライバーからオファーをいただきました。その中からKONDO Racing初の外国人ドライバー起用になりました。ドイツ人ドライバー、ドミニク・シュワガー選手です。2人にはまた後でご挨拶をしていただきます。

ドミニク・シュワガー選手は10数名の中から今年選んだんですけどもやはり彼も外国育ちでセールストーク、非常に優れたものを持っておりまして、今回、「日本に来て5年もたつ、でもすばらしい体制でフォーミュラ・ニッポンを一年間戦ったことがない、今、日本に一人で来てアパートを探している」というような演歌チックなセールストークに僕も心をうたれまして、彼を採用したんですけども。まぁ、それだけじゃなくて彼の持っているすばらしいスピードと実績と今年のKONDO Racingの戦闘力になってくれることは間違いありません。以上のこの2人がフォーミュラ・ニッポンのドライバーです。

そして続いて、KONDO Racingのもう一つのカテゴリーとしては今年はまたル・マン24時間レースを充実させていきたいと思います。

昨日も富士スピードウェイでのテストをしてきましたが、あいにくの雨、霧のため3時間半くらいの走行時間になったんですけども20ラップしました。しかしル・マンまでのテストの中でレインタイヤのテストがゼロというよりは20ラップ走れただけでもかなりいいものを得たと思います。
ドライバーのラインナップなんですけどもル・マン24時間にはご存知の通り3名のドライバーで戦うことになってます。私のかねてからの夢でありましたドリームチームは、鈴木亜久里、片山右京、近藤真彦ということでした。結論から言いますと鈴木亜久里さんは残念ながらスケジュール等の都合で出場できなくなりました。
従って今日僕の隣にいる福田良選手、フランスでずい分長いこと戦ってきた彼にお願いすることになりました。
後ほど鈴木亜久里さんからのドリームチームに対しての熱いメッセージをいただきたいと思っております。

この福田良選手になった理由としては、当初、私どもは国際的なドライバーをというのが今年のテーマでした。この4番目のドライバーにかなり悩みまして、先日のF1のオーストラリアグランプリに行ったときも、佐藤琢磨選手に声をかけさせていただきました。感触は悪くなかったんですけれども、契約、諸々ありましてやはり難しい状況だと。そして昨年カートで活躍しておりました中野信治選手とも接触しまして、2週間くらい前まではかなりいい状況にありました。うちからは3つの条件を出しましたけれども2つに関しては合意しましたが、残りの一つでお互い条件が合わずということで、先日電話で、彼はアメリカに行っておりまして、また機会があったときに一緒に仕事ができたらなということで、そういう結論になりました。

そして、そのころ、ここにいる福田良選手からうちのチームに対して、かなりスピーディでとてもよいアプローチをいただいておりました。この時点でインターナショナルという意味では福田良選手以外いないなという判断で本来であれば昨日の富士スピードウェイのドライのテストで、彼を採用するかどうか決める予定だったんですけども、昨日はウエットの中でも結構アグレッシブに走っていただきまして、「彼なら今年の片山右京選手と最後までル・マン24時間のゴールに導いてくれる力がある」と確信しまして彼も採用を決定し契約までとりました。

まぁしかし今回の24時間のプロジェクトで第4のドライバーを探しまして感じたことは、佐藤琢磨選手、中野信治選手、あるいはこの福田良選手、さすがに海外のレースを豊富に経験しているということもありまして自分のアピール、プロモーションに対しての非常に仕方がよくわかって理解できていると。これに関しては日本の若いドライバーたちにもっともっと勉強してほしいという気持ちになりました。
先ほどのドミニク選手の僕に対してのアピール、冗談で演歌チックと言いましたけども、さすがに外国人ドライバー、本当にチームに対して仕事に対してのアピールが高いということを改めて痛感しました。

それではドライバーのご挨拶をさせていただきます。
最初に説明しましたフォーミュラ・ニッポンの3号車のドライブする立川祐路からの挨拶です。

立川祐路選手(以下立川):
今年一年間KONDO Racingでチームの一員としてフォーミュラ・ニッポンを戦うことになりました立川祐路です。よろしくお願いします。KONDO Racingとはおととし一年間ともに戦いまして、自分の中でもベストなシリーズ3位という好成績が残せたので本当に自分自身、信頼しているチームなので今年も一緒に戦うことを決めました。
今年の目標としては、やはりおととし一年間監督に優勝をプレゼントすると言ったんですけど、惜しくも実現することができなかったので今年こそは監督のために、自分自身のためにも、必ず優勝しますので応援よろしくお願いします。

司会者:
(おととし)もてぎで表彰台にあがった時に監督うるうるきてましたね。

立川:
そうですね。今年は表彰台に上がるだけでなく全体優勝します。

司会者:
監督に優勝インタビューさせてあげたいですもんね。

立川:
チームメイトもいいドライバーなんで先を越されないようにがんばりたいと思います。

司会者:
立川祐路選手でした。

近藤:
昨日の富士スピードウェイでの24時間用のテストで、テストメニューがたくさんありまして、彼に急遽電話して参加していただきました。初めてのスポーツカーをドライブして「印象はどうだった?」という話をしたら「必ず僕もこれに乗っていつかル・マンに出たい」というアピールもいただきまして、非常に彼は最近はよく話すようになってきました。かなり無口だったんですけども、「今日のスピーチは絶対1分以上してこい」という宿題を昨日与えまして、一晩眠れなかったそうです。

それでは4号車のドライバーを紹介させていただきます。
ドイツ出身のドライバーなんですけども、おそらく皆さんにはドイツ語ではなく英語でスピーチされると思います。
ドミニク・シュワガー選手です、どうぞ。

ドミニク・シュワガー選手:
Welcome everybody my name is Dominik Schwager as you know. I'm already five years in Japan, but this is my first full season in Formula Nippon.
I came here in 1999 but I did only five races and last year I did eight only races, so I am really looking forward to the season. I am very happy to be with KONDO Racing. The season is very good and everybody is working good, so I think we can achieve a good goal. Hopefully we can win and I believe we can win. My teammate is also good and I am confident for this season. I am looking forward to it. Thank you.

司会者:
近藤監督、いつもだったら通訳の方がいらっしゃるんですが、監督は向こうが長かったということで(笑)通訳をお願いします。

近藤:
いやぁ、皆さんおっしゃった通りですね。彼は「日本に来て5年たつんですけども恵まれた環境、ベストな環境ではまだフルシーズン、フォーミュラ・ニッポンを戦ったことがない」ということで「ぜひKONDO Racingでやりたい」と。いいことも言ってくれまして「KONDO Racingはすばらしいチームでここでいいリザルトを残したいと、もちろんいいリザルトを残すだけではなく優勝したい」というメッセージをいただきました。

司会者:
さすがにインターナショナルですね、近藤監督。

近藤:
台本どおりですね。(笑)

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