RACE RESULT

KYOJO CUP

第4戦 富士スピードウェイ

第4戦 予選・スプリント(10月10日・晴れ/ドライ)

予選レポート

松井沙麗が四輪キャリア初の接触リタイア、秋晴れの空が広がった第4戦は試練の一戦に

全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催されたKYOJO CUP第4戦は、秋晴れの空が広がる穏やかな陽気で幕を開けた。しかしKeePer KONDO RACINGの松井沙麗選手は、今大会もやや緊張感のある面持ちでレースウイークを迎える。第3戦の予選と2レースを今季ベストリザルトで終えてはいるものの、「そろそろ結果を出さなければ」とプレッシャーに苛まれつつ、木曜日から行われる練習走行に臨んだ。

10日(土)午前の公式予選は、3号車 KeePer KONDO RACING KC-MG01を駆る松井選手にとって波乱のセッションとなった。走行開始直後にギヤボックスに不具合が生じ、序盤はアップ/ダウンシフトが上手く行えない事態に。ただ、トラブル解消後はベストタイムを次々と更新し、一時は4番手に順位を上げた。流れに乗った松井選手は気合いを入れて最後のアタックラップに臨んだが、ライバル車両のコースオフによって赤旗が提示。セッションはそのまま終了となってしまう。セクター1、2を自己ベストタイムで通過するもタイム更新が叶わなかった松井選手は「チェッカーまで走れていればトップを争う位置につけていたと思うので、悔しいです。ただ、それはアクシデントの前にタイムを出せなかった自分が悪いです」とコメント。6番手を獲得し、今季ベストグリッドタイからSprintに挑むこととなった。

10周のKYOJO Sprintは定刻どおりに開始。金曜日に行われたスタート練習では数台にギヤが入りにくいという症状が発生しており、安全を期すために今大会ではローリングスタートが採用された。

グリーンシグナル点灯後、ライバルに挟まれ行き場を失うかたちとなった松井選手は、GRコーナーでふたつ順位を落として8番手まで後退。さらに2周目のメインストレートでは5台が絡む8番手争いが勃発し、4台が横並びの状態でGRコーナーのブレーキング勝負に突入する。窮地に立たされた松井選手だったが、3台のイン側に位置取り8番手を死守してみせた。

翌3周目のメインストレートでは先行する富下李央菜選手のスリップストリームを使い、佐々木藍咲選手をパスする。続くGRコーナーではアウト側から富下選手に勝負を挑んだが、ランキングリーダーも簡単にはポジションを譲らない。さらに、一度は攻略に成功した佐々木選手が再び迫り、サイド・バイ・サイドでのバトルはコカ・コーラコーナーまで続く。なんとか順位を守りたい松井選手だったがポジションを奪われ、再び8番手に後退した。

ただ、佐々木選手との攻防戦はこの後も続き、9周目のGRコーナーでイン側についた松井選手がもう一度オーバーテイクを成功させる。ファイナルラップのGRコーナーでもバトルが巻き起こるが、松井選手がポジションを死守。第3戦に続いてSprint 7位を獲得し、今大会もシングルフィニッシュでレースを終えた。

3号車 松井沙麗選手のコメント

松井沙麗 PHOTO

スタートがすべてでした。位置取りでミスをしてしまい、順位を上げるのに時間がかかってしまったので悔しいです。ペースはあったので、もっとバトルの技術を身につけなければなりません。やはり、抜ききるということが難しかったです。オーバーテイクの仕方や一対一でのバトルもそうですが、位置取りがまだまだ経験不足だと感じます。最後には佐々木選手を抜くことができましたが、ずっと引っかかっていたのでもっと早く抜かないと上位には行けません。今日の感じだとペースは悪くないと思うので、反省を活かして明日はスタートを決めて、表彰台に乗りたいです。

予選結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TOTAL TIME GAP
1 7 nat KDDP KC-MG01 翁長 実希 1’44.155
2 8 nat KDDP KC-MG01 佐々木 藍咲 1’44.186 0.031
3 38 OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01 佐藤 こころ 1’44.322 0.167
6 3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 1’44.434 0.279

スプリント結果

Pos. No. MACHINE DRIVER LAP TOTAL TIME GAP
1 7 nat KDDP KC-MG01 翁長 実希 10 17’35.729
2 38 OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01 佐藤 こころ 10 17’37.733 2.004
3 10 FLEET KDDP KC-MG01 Joanne Ciconte 10 17’39.757 4.028
7 3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 10 17’45.326 9.597


第4戦 決勝(10月11日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

翌11日(日)は雲ひとつない青空が広がり、15周のKYOJO Finalはローリングスタートで開始された。

抜群の加速を見せた松井選手は、昨日の反省を活かした位置取りで5番手まで浮上する。GRコーナーでは斎藤愛未選手にポジションを奪還されたが、富下選手の先行は防いで6番手についた。レースペースの良い松井選手は序盤から攻めの姿勢を見せ、翌2周目のGRコーナーでは4番手争いを展開していた2台をイン側から一気にかわしてみせる。コカ・コーラコーナーでは三浦愛選手に先行を許して5番手となるも、2度のチャンピオン獲得経験者に引けを取らない走りを披露した。

しかし続くアドバンコーナーではブレーキングで止まり切れず、前方を走行していた三浦選手に追突してしまう。接触の衝撃でスピンを喫した2台はコース上でマシンを停め、松井選手はここで戦線を離脱。三浦選手は自力でガレージに戻ってリタイアを選択することに。四輪レースでは初めての接触アクシデントで、動揺を隠せなかった松井選手。涙をこらえきれない表情でピットに戻ってきたが、チームでのミーティングを終えると、この出来事も学びと成長につなげるのだと前を向き、最終戦に向けて決意を新たにした。

3号車 松井沙麗選手のコメント

松井沙麗 PHOTO

三浦選手に申し訳ない気持ちでいっぱいです。止まり切れずに突っ込んでしまいました。四輪のレースで初めて接触し、マシンもかなり壊れてしまったので、ぶつかってしまったときは正直不安でした。私のせいで確実に三浦選手のレースを潰してしまいましたし、一生懸命クルマを作ってくれたメカニックや(佐々木)大樹コーチ、応援に来てくださった方々にも本当に申し訳ないです。速さはあったと思うので、あの位置からでも表彰台に乗ることはできたと思います。チームに良い結果を届けられない悔しいレースになってしまいました。ただ、四輪レースに出続けていればクラッシュは避けて通れないものだとも思います。今日のレースから学べることは確実にあるので、次戦で『表彰台は最後のために取っておいたんだよ』と言えるように頑張りたいです。

近藤監督のコメント

近藤監督 PHOTO

土曜日のレースはスタートで出遅れてしまい、後続に飲み込まれてしまったことで順位を上げるチャンスをつかめなかったことは残念でした。ただ、ペースを見ると上位陣に引けを取らない走りを見せてくれていて、そこはやはり期待通りのドライバーだなと感じています。今シーズン彼女が参戦しているカートのレースを見ても、その速さは本物。ただ、4輪のレースではなかなかそれが結果に結びつかないのは、車両に対する慣れの部分もあるのだと思います。それについても、実戦を重ねることで着実に成長していますし、あと1つ2つ前のポジションからスタートしていれば、全く違う世界が見えるはず。最終戦はシーズンの集大成として、彼女が持っている力を出し切ってほしいです。

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER LAP TOTAL TIME GAP
1 38 OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01 佐藤 こころ 15 29’58.647
2 10 FLEET KDDP KC-MG01 Joanne Ciconte 15 29’59.261 0.614
3 7 nat KDDP KC-MG01 翁長 実希 15 29’59.747 1.100
3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 1 2’30.422 14Lap

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