RACE REPORT

SUPER FORMULA

第3戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(4月23日・晴/ドライ)

予選レポート

予選は山下健太選手2位、サッシャ・フェネストラズ選手は3位に

4 月 23 日土曜日 午前 9 時 50 分から 1 時間 30 分フリー走行がスタート。気温 20 度、路面温度 27 度の中、タイヤのセッティングを確認すべく、山下、フェネストラズ両選手がコースインし、周回を重ねていく。終盤、アタックシミュレーションに入ると、山下選手は 1 分 37 秒 792 のタイムで 2 番手に浮上。トップから 0.063 秒という僅差の走りを見せた。また、フェネストラズ選手も 1 分 37 秒 976 のタイムで 4 番手に。ともに予選での躍進に向け、好調な滑り出しとなった。

ノックアウト予選 気温 24 度、路面温度 31 度

[Q1]
A グループ:午後 3 時 10 分~3 時 20 分 10 分間のセッション
参加台数:10 台
フェネストラズ選手が出走。アウトーインを行い、セッティングの確認を済ませるとタイヤを交換。計測 2 周目のアタックラップに向けてアプローチを進め、1 分 36 秒 914 の結果を出し、A グループ 1 位となった。

B グループ:午後 3 時 25 分~3 時 35 分 10 分間のセッション
参加台数:11 台
山下選手が出走。計測 1 周を終えてピットイン、タイヤを交換して最後のワンラップアタックに向かい 1 分 37 秒フラットのタイムで B グループ 2 位となった。

[Q2]
午後 3 時 45 分~3 時 52 分 7 分間のセッション
参加台数:12 台
ライバルに先んじてピットを離れたのは山下選手。アウトラップを終えてピットへクルマを戻し、セッティングを確認。その後、Q1 同様にワンラップアタックに挑むと、ひと足先にベストラップを更新していたライバルを上回る好タイム 1 分 36 秒 427をマークして 2 番手に浮上。トップタイムからわずか 0.075 秒差という見事なパフォーマンスとなった。フェネストラズ選手もQ1 同様にタイヤをじっくり温めアプローチを行う。開始後しばらくピットで待機したあとコースに向かうと、計測 2 周目にアタックし、1 分 36 秒 535 のタイムを刻んで 3 番手となり、チームとして決勝を 2 台上位スタートとなることとなった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2
1 1 TEAM MUGEN 野尻智紀 1’36.957 1’36.352
2 3 KONDO RACING 山下健太 1’37.000 1’36.427
3 4 KONDO RACING サッシャ・フェネストラズ 1’36.914 1’36.535

参加台数:21台 出走台数:21台

近藤監督のコメント

近藤監督 PHOTO

2020 年第 1 戦(8 月開催もてぎ戦)以来となる予選 2、3 位という結果となり、悔しい気持ちですが、心の中では喜びがあふれました。 去年から”この日”を待っていたという思いです。シーズンオフから始まり、開幕戦富士第 1 戦、2 戦で得た好調が保てました。今回は(山下)健太のほうがタイムも(フェネストラズ)先行し、フェネストラズは一撃の速さはありますが、そのふたりが互いに刺激し合ういい形となりました。また、健太とフェネストラズのアタックはやり方を変え、健太は 1 周目、フェネストラズは 2 周目と形が違うことでタイムも違った結果となりました。また、互いのデータを見つつもそのデータを移植するのではなく、互いのいいところを活かしたクルマ作りやセットアップが進み、結果につながりました。

3号車 山下健太選手のコメント

山下健太 PHOTO

本日の予選結果を得るまでとても苦労した感じです。今回、結果が出たわけじゃないですが、とりあえずここまで戻ルことが出来ました。去年はまったくポイントが獲れず、チームに様々なところを見直してもらいました。ポールポジションを獲りたかったところですが、野尻(智紀)選手が速いので、悔しい思いです。

4号車 サッシャ・フェネストラズ選手のコメント

サッシャ・フェネストラズ PHOTO

いい予選アタックでしたが、正直まさかこのような結果がついてくるとは思いませんでした。調子は朝のフリー走行のときから良かったです。予選結果が山下選手と揃って予選上位につけることができたので、チームにとっていい一日になりました。この結果を喜びつつ、決勝も結果を出し様、チャレンジします。

3号車 阿部和也エンジニアのコメント

いい結果は出ましたが、(ポールポジションに届かず)残念でした。トップとはわずかの差だったので。ただ、周りからは順調に見えたかもしれませんが、朝のセッションからちょっとトラブルもあって実のところ慌ただしい場面もありました。3 号車としては、鈴鹿の高速箇所であるセクター1 で(他車から)若干遅れを取っていて。ただその分、他のセクターで取り戻すことができました。予選アタックの方法がドライバーによって分かれましたが、午前中のセッションでの走りを見る限り、計測 1 周目 で行ったときにセクター3、セクター4 でタイムの取り分がありそうだったので、予選においても実施しました。結果的には他車もやり方が分かれたようですが、1 周目の計測で結果が出ました。

4号車 村田卓児エンジニアのコメント

いろいろとセットアップを確認しつつ、予選に挑みました。クルマは前回の開幕戦からのセットを活かしつつ、それを鈴鹿仕様にして持ち込みました。予選でのアタックについてですが、Q1、Q2 ともに計測 2 周目でのアタックを行いました。計測 1 周目のアタックも勧めてみましたが、まだそのシミュレーションを試すことができなかったこともあり、2 周目のアタックとなりました。いい形で予選を通過できたので決勝は自信をもって挑みます。

二日目 決勝(4月24日・雨/ウェット)

決勝レポート

雨の決勝、フェネストラズ選手4位、山下選手は16位に

前日の予選から一転、鈴鹿サーキットは雨の決勝日を迎えた。高く水煙を上げながら 31 周の戦いに挑んだ KONDO RACING の 3 号車山下健太選手と 4 号車サッシャ・フェネストラズ選手はともに表彰台を目指してスタートを切るも難しいコンディションに翻弄され、タフな戦いに。フェネストラズ選手は 4 位入賞を果たしたが、山下選手は 16 位で戦いを終えている。

[フリー走行]
4 月 24 日日曜日
午前 8 時 45 分~30 分
フルウェットコンディション
気温 16 度、路面温度 19 度

前日とは大きく異なるコンディション下でセッションを消化。雨脚が強まる中、開始 0 分後には 1 台の車両がコースアウト、マシン回収が必要となりセッションが赤旗中断となる。およそ 10 分後にセッションが再開。残り時間は 11 分ほど。限られた時間の中で各車決勝に向けての最終調整に勤しんだ。その中でフェネストラズ選手は 9 番手、そして山下選手は 11番手でフリー走行のセッションを終了した。

[決勝]
4 月 24 日日曜日
午後 2 時 30 分
フルウエットコンディション
気温 17 度、路面温度は 20 度

雨量はフリー走行時より弱まり、無風に近い状態で決勝スタートを迎え、スタンディングスタートで行われた。山下選手はスタートを決めて予選ポジションの 2 番手で 1 コーナーへと進入。ポールシッターのあとに続いた。一方のフェネストラズ選手はスタートで出遅れ、うまく加速できず、6 番手にポジションを落とした。2 位でオープニングラップを終えた山下選手だが、逃げるトップに喰らいつこうとしてもタイムが上がらない。決勝中に雨脚が強くなると読んでタイヤの内圧などを調整したが、グリップダウンが激しく、ペースを落としてしまう。結果、7 周目の逆バンクからダンロップにかけて後続の先行を許し、3 位へ。さらに 8 周目の最終コーナーから 9 周目のメインストレートに向かう中でも後続車に逆転され、4 番手に。パフォーマンスを取り戻すべく、チームは予定外ながらピットインを敢行した。11 周を終えてピットに戻った山下選手。タイヤ交換を行ったが、右フロントタイヤのナットが転がり、タイムロス。コース復帰するもポジションを大きく落とした。コース復帰後の山下選手は、つねに上位グループに対しても遜色ない安定した速さを見せて周回を重ねていく。だが、ウェットコンディションの中でとりわけて大きなハプニングもなく、またセーフティカーがコースインするような事態も起こらず、ポジションアップのきっかけに恵まれない。前後車両との車間距離もすでに大きく、攻防戦もないまま終盤へと向かう一方、終盤には前方の車両との差を確実に詰める走りを見せたが、入賞には至らず。悔しさあふれる 16 位チェッカーとなった。

一方、スタートこそ出遅れたフェネストラズ選手だが、6 番手から周回を重ね,前方では 1 台、また 1 台と激しいポジション争いを繰り広げ、8 周目には逆バンクで前方車両をパス、5 番手を奪う。また 11 周目を終えて、前方車両がタイヤ交換のためにピットへと戻ったことで 11 周終わりで 4 番手へと浮上。ポジション挽回を目指して周回を重ねたが、レース序盤にはトップ 3 とのギャップは大きく、次第にその差は 10 秒超となり、レース折り返しを過ぎた 16 周目には、およそ 12 秒まで広がった。また、後半に入るとトップ 3 のペースが上がりはじめ、フェネストラズ選手との差がさらに開いてしまう。結局のところ、前方、後方との差が開いたまま周回を続けたフェネストラズ選手。ひとり旅状態でのレースは 4 位でフィニッシュとなり、残念ながら表彰台獲得は果たせなかった。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS Best Time
1 50 B-Max Racing Team 松下信治 1:01’18.681 31 1’57.227
2 1 TEAM MUGEN 野尻智紀 5.053 31 1’55.285
3 5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野任祐 8.113 31 1’55.285
4 4 KONDO RACING サッシャ・フェネストラズ 18.419 31 1’57.227
16 3 KONDO RACING 山下健太 1’19.426 31 1’19.426

参加台数:21台 出走台数:21台 完走台数:20台
規定周回数 31Laps

FASTEST LAP

No. TEAM LAPTIME
1 Tomoki Nojiri / TEAM MUGEN MOTUL SF19 1’55.285

近藤監督のコメント

近藤監督 PHOTO

フェネストラズ選手はスーパーフォーミュラでの本格的な雨のスタートが初めてだった事もありスタートでミス。勉強不足でもあったと思いますが、決勝レースは、タイヤも保たせることができ結果を出すことができました。山下選手はタイヤがオーバーヒートしてしまいツラかった。雨のコンディションに合わせてセットを変えたことが明暗分かれる結果になった感じです。今回のように予選からいい位置で走ることができれば、今後も決勝でのチャンスもついてくると思います。今回は予選での速さを 見せられたことを良しとして、次に続けたいと思います。

3号車 山下健太選手のコメント

山下健太 PHOTO

朝のフリー走行ではそんなにフィーリングも悪くなかったのですが、ロングランの確認はできずじまいでした。決勝では、タイヤの内圧も少しいじるだけでクルマの動きがだいぶ変わる感じで、難しかったですね。レース中にも雨が強く降ると思い、もしセーフティカーが入って(車速が落ちて)タイヤが冷えてもちゃんと走れるような内圧の設定にしていたのですが……。スタートして 3 周目くらいからリアが動き始めました。ただ早くピットに入っても次のタイヤが後半まで保つかどうかわからないこと から、状況を見ていました。決勝レースがここまで厳しくなるとは想定外でした。今回を踏まえ、今後のレース運営に生かしていきたいと思います。

4号車 サッシャ・フェネストラズ選手のコメント

サッシャ・フェネストラズ PHOTO

今日のようなフルウェットでのスーパーフォーミュラレースは初めてでした。これまで路面が濡れている中でのレースはありましたが、完全レインコンディションは初めてであり、レースコントロールが難しかったです。スタートも難しく、4 番手で追う形になりましたが、トップ 3 についていけるスピードはなかったですね。その中でやれることはできたし、入賞してポイントを獲得出来たのは良かったと思います。なんとかこの結果を手にすることができました。レースではリアタイヤのマネージメントに気をつけていました。デグラデーションができないよう、うまくコントロールする必要がありました。今日のようなコンディションで戦う中、たいへん大きな経験値を得ることができたと思います。

3号車 阿部和也エンジニアのコメント

決勝前にセットを見直しました。グリッドで待っているあいだもそこそこ雨が降っていたので、雨用のセットに振って送り出しました。タイムがすぐに落ちてきた直接の原因はまだよくわからないのですが、ピットインすることにもなり……。山下選手からは 5 周くらいから厳しいと言ってきましたが、残り周回数を考えるとすぐピットに戻すことも難しく、もしセーフティカーが入ればタイヤ交換後ならリスタート時にメリットがあるかなとも思ったのですが。どちらにせよ自力のスピードを出せず、コース復帰後のペースは悪くはなかったので、次戦に生かしていきたいと思います。

4号車 村田卓児エンジニアのコメント

スタートで遅れました。フェネストラズ選手にとってはスーパーフォーミュラでの初ウェットレースだったので……。雨のレースに向けてのセッティングはなんとかつじつまを合わせることができたのかなとは思いますが、クルマを作る側としてはまだまだやることはありそうです。今回はフェネストラズ選手ががんばったと思います。トップ 3 とはスピードも違っていたので、まだまだ勉強しないといけないですが、トップ車両 3 台について走行できたことは良かったと思います。フェネストラズ選手は今日のようなコンディションにおけるタイヤの使い方を学んだと思います。

PHOTOギャラリー

Loading...