RACE REPORT

SUPER FORMULA

第7戦 富士スピードウェイ 瑶子女王杯

第7戦(7月19日・曇り/ドライ)

予選&決勝レポート

後方スタートのレースを粘り強く戦い、2台そろって完走を果たす

第3戦はすでにオートポリスで予選を終えている。2021年以来の復活となった3セッションのノックアウト方式で、ルーク・ブラウニング選手は17位、笹原右京選手は20位だ。今回の決勝レースはこの予選結果が採用され、25周または50分間のスプリントレースに。上空は曇天ながら前日までの雨は止み、ドライコンディションでスタートが切られると、1コーナーで上位陣複数台による接触アクシデントが発生し、オープニングラップから早くもセーフティカー(SC)が導入されることとなった。この時点で、ブラウニング選手は5ポジションアップの12番手、笹原選手は7ポジションアップの13番手に並ぶ。10周目にリスタートを迎えたが、今度は2台の接触アクシデントで1台がコース脇にマシンをストップさせ、レースは再びSC導入。本格的に走り出せたのは、レース後半に入った15周目からとなった。ブラウニング選手は終盤、10番手を走る佐藤蓮選手との激しいポジション争いを披露したが、オーバーテイクにはあと一歩届かず。11位でチェッカーを受けたあと、1台がタイム加算ペナルティで順位を下げたため正式結果は10位となった。笹原選手は好スタートを切って1コーナーを立ち上がるころにはブラウニング選手の真後ろにつけたが、終盤に向かうにつれて徐々にポジション後退。その後、「グリッド上の路面改変行為」によるペナルティが科せられ、18番手でチェッカーを受けるも正式結果は20位となった。

午後の第7戦決勝レースは、他車がフォーメーションラップに入る直前にマシントラブルに見舞われたことからコース全周にわたってオイルが撒かれてしまい、40分ほどスタートが遅れることになってしまった。各車両はコース上からピットロードへと移動し、SC先導のもとレースがスタートした。SCランは5周。6周目に入るところで本格的にバトルが開始。24番グリッドと最後尾からのスタートしたブラウニング選手は、ピットウィンドウがオープンしてすぐの11周終了時点でタイヤ交換へ。前方がクリアな状況でペースアップすることでタイムを稼ぐ作戦に出た。これが功を奏し、全車がピット作業を終えた29周目には、ポイント圏内まであと一歩の12番手まで大きくポジションを上げることに成功する。ただ、早めにピット作業を終えた分、後半スティントではタイヤの消耗が周囲に比べて激しくなり、終盤は徐々にポジションダウン。エンジン出力を一時的にアップさせるオーバーテイクシステムも駆使しながら、ブラウニング選手は懸命な走りを見せ、17位でフィニッシュ。ポイント獲得に手が届きそうな場所まで上がっていただけに悔しい結果となった。一方、22番グリッドからスタートとなった笹原選手は、レース中盤の23周目でタイヤ交換。ブラウニング選手とは対照的な戦略を採り、終盤はタイヤが消耗しているライバルを追い立てる場面も見せた。結果は21位と、予選位置から1ポジションアップでのフィニッシュ。まだまだ課題は残るものの、マシンの振動の大きさからレース途中で戦列を離れざるを得なかった前回大会を考えれば、タフな3戦をすべて走り切ったことは前進と言える。4号車陣営としては、ここからシーズン後半戦に向け、出口の見えない迷路に一筋の光が差し込んだようなレースウィークとなった。

予選結果

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2
1 16 AUTOBACS MUGEN 野尻智紀 1’23.234 1’22.815
2 5 DOCOMO DANDELION M5S 牧野任祐 1’23.636 1’23.184
3 6 DOCOMO DANDELION M6Y 太田格之進 1’23.319 1’23.186
22 4 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 1’24.708
3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング

参加台数:24台 出走台数:24台



決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS Best Time
1 6 DOCOMO DANDELION M6Y 太田格之進 1:05’32.478 41 1’24.980
2 65 AUTOBACS MUGEN イゴール・オオムラ・フラガ 4.984 41 1’25.107
3 5 DOCOMO DANDELION M5S 牧野任祐 6.577 41 1’24.717
17 3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング 37.129 41 1’25.055
21 41 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 58.814 41 58.814

参加台数:24台 出走台数:23台 完走台数:21台
規定周回数 41Laps

FASTEST LAP

No. TEAM LAPTIME
5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’24.717 (41 / 41)

近藤監督のコメント

近藤監督 PHOTO

2台とも、予選位置が後ろの方だったので難しいレースだったと思います。ルークは、開幕のもてぎラウンドでピットインを引っ張ったことが結果につながったため、比較的ピットタイミングは遅めにする傾向があったのですが、今回はアンダーカットを実践しました。もう1台分、前に出ていれば違う展開に持ち込めたかもしれませんが、途中でバトル巧者が前に出てきてしまったので、あれ以上ポジションを上げるのは難しくなってしまったと思います。笹原は、おそらくクルマの状況はこれまでの中で一番いい状態にあります。ただこのポジションで走り続けるのはドライバーもメンタル的につらい。僕らは、クルマの状況をもっと改善することと、彼の気持ちを支えてフォローすることの両方が必要です。メカニックやエンジニアの配置を少し変更したのですが、それがうまくいき始めたようでもあるので、まずはいいリザルトを持って帰れるようなクルマを用意しなければと思っています。

3号車 ルーク・ブラウニング選手のコメント

ルーク・ブラウニング PHOTO

第3戦では、スタート直後の混乱をうまく回避できたことでポジションを上げることができましたし、その後のペースも非常に良かったです。ただ第7戦に関しては、一発のタイムは出るもののタイヤのデグラデーションが大きかったために、その速さをキープすることができませんでした。このあたりは、チームとともに改善していかなければいけません。次戦のSUGOは、初めて走るコースになります。話を聞く限りでは、結構狭いコースのようですね。チャンスがあれば攻めていきたいですが、まずはプラクティスからしっかりと経験を積みたいと思います。

4号車 笹原右京のコメント

笹原右京 PHOTO

この週末を通し、「もう一度、ちゃんと走れるように」ということを一つのテーマにして取り組んできましたが、初日1レース、今回の2レースを終えて、ステップを踏めた感じがありました。周りに比べればまだまだなところはありますが、4号車としては確かに前進したと感じられたことは収穫です。ライバルに対して後れを取っている状況ですから、シーズン後半でそれを取り戻すには相当の覚悟と努力で取り組まなければいけないと考えています。そういう気持ちで、次戦以降も戦っていきたいと思います。

3号車 エド・リーガンエンジニアのコメント

第3戦に関しては後方からのレースでしたが、非常に接近したバトルの中で、ポイント獲得間近のところまで迫れたのは良かったと思います。もちろん、結果的にそれに届かなかったことは残念ですが。第7戦に関しては、スタート位置が後方なだけに、非常に難しい戦いを強いられました。ただその中で、早めにピットインをしてポジションを上げるという展開に持っていくことができたのは良かったです。終盤、他のクルマに対してタイヤのアドバンテージがなく、またダーティエアの中でペースを築けなかった点に関しては課題ですが、この2レースで様々なデータを得られたと思います。次戦のSUGOは初めてチャレンジするコースですが、楽しみにしています。

4号車 米林慎一エンジニアのコメント

今日に関しては、2レース目で少し方向性が見えたのかなという気がしています。ただそれはまだ、入り口に入りかけたというか、富士のレースで「こうだね」ということが見えただけで、これが大きな前進につながっているかというのは、はっきりとは言えません。次戦、コース特性の異なるSUGOでどれだけのことができるかで、今日つかめたものがもう少し輪郭を持つようになると思います。引き続き、前進していけるよう頑張っていきます。

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