RACE REPORT
SUPER FORMULA
第9戦 富士スピードウェイ
第9戦(10月10日・雲り/ドライ)
予選・決勝レポート
秋晴のスーパーフォーミュラ富士大会。第9戦は僅差の戦いの中でポジションを挽回してフィニッシュ
国内トップフォーミュラレースである全日本スーパーフォーミュラ選手権は、恒例となった秋の富士大会を迎えた。同じく富士スピードウェイを舞台に7月に行われた第3・6・7戦は雨も絡んだぐずついた天気で始まったが、この週末はまさに秋晴れと言える澄み切った青空が広がり、やや強い日差しで汗ばむほどの陽気となった。
10月10日(土)の第9戦を前に、9日(金)には2本のフリープラクティスが設けられ、各チーム、ドライバーともに約2か月ぶりとなったスーパーフォーミュラの走行に臨んだ。KONDO RACINGでは、笹原右京選手が1回目のセッション序盤に好タイムを記録して一時タイミングモニターのトップに躍り出る。その後はタイムが伸び悩み、5周目に記録したこのタイムが午後のセッションまで含めたプラクティスでの自己ベストとなり、総合結果は16番手に。ルーク・ブラウニング選手はトップとの差は0.8秒ながら、0.1秒差に数台がひしめく僅差の戦いの中ではポジションが上がらず、この日の総合結果は21番手。まずは2台とも、予選でのQ1突破を目標に翌日の第9戦に臨んだ。
第9戦予選A組に出走したのは笹原選手。セッションスタートと同時にピットを離れた笹原選手は、1周のチェックラップからピットに戻りタイヤ交換のプロセスを経てコースへ。アウトラップを含めて4周とかなり入念にタイヤを温め、計測6周目にアタックする。タイムは1分22秒441。暫定トップからは約0.6秒差の5番手につけ、Q1突破圏内でチェッカーを受けた。ただ、その後6台が笹原選手のタイムを上回ったことでポジションが下がり、結果は11番手でQ2進出には届かなかった。
ブラウニング選手が出走したQ1B組はさらに熾烈を極めた。笹原選手とはストラテジーを変えて、セッション開始からしばらくはピットに待機していたブラウニング選手は、途中でタイヤを履き替えることなく連続周回でタイヤを温めたのちにアタック。1分22秒567の暫定3番手タイムでチェッカーを受けたが、後続のライバル勢がこれを上回り、最終的には8番手に。トップからは約0.4秒差、Q2進出圏内の6番手からはわずか0.2秒差と、厳しい戦いの中でQ2へ駒を進めることは叶わなかった。午後の決勝へは、ブラウニング選手が16番手から、笹原選手が21番手から挑むこととなる。
気温25度、路面温度35度と温かなコンディションのもと、41周の決勝レースがスタートした。16番グリッドのブラウニング選手は抜群のスタートからコカ・コーラコーナーまでの攻防でポジションアップに成功。GR GTコーナーでややはみ出してしまったことから数台の先行を許したが、オープニングラップはスターティンググリッドから1ポジションアップの15番手となる。ここからは、レギュラードライバーの突然の体調不良により急遽スーパーフォーミュラデビューが決まったルーキードライバーが行く手を阻んだ。ブラウニング選手はなんとかオーバーテイクのチャンスをうかがうが、相手にふたをされる形で自らのペースを保てず、我慢の周回が続く。14周目のホームストレートでオーバーテイクシステムを使って加速し、コカ・コーラコーナーでようやくとらえると、前方がクリアになり、自己ベストを更新しながら前方とのギャップを削っていった。
レースが20周を経過する頃には、半数の車両がタイヤ交換を済ませていたが、ブラウニング選手は前半スティントを引っ張る作戦で見かけ上の順位を上げていった。数台をオーバーカットできるギャップを築き、26周を終えたところでピットへと戻ってきたブラウニング選手だったが、左リヤタイヤの交換に手間取ってしまい、タイムロス。コース上には19番手で復帰した。しかしここからブラウニング選手は力強い走りを見せる。まずはすぐ前方を走るチームメイトの笹原選手をホームストレートでかわし、さらにプッシュ。1台がマシントラブルにより戦列を離れ、これで17番手にポジションを戻した。残り10周であと2台をかわし、15番手でチェッカー。終盤の好ペースを考えるとピット作業でのタイムロスが悔やまれるが、なんとかスタートポジションからは1つ上げてのフィニッシュとなった。
21番手スタートの笹原選手もスタートで2~3台をかわしていたが、前方で起きたアクシデントを避けるのにコースをはみ出してしまったことでかえって順位を落とし、オープニングラップを終える。それでも、まだライバルたちとのギャップが小さい間に挽回しようと笹原選手もフルプッシュで周回。7周目にはスタート位置の21番手まで順位を取り戻した。13周を終えたところでタイヤ交換を済ませたため、後半は28周というロングスティント。後続のオーバーカットも阻止して順位も徐々に回復していった。終盤はタイヤの消耗もあり後続のライバル勢から迫られる展開に。一時は18番手まで上がっていた笹原選手だったが、最終的には20番手でチェッカーを受けることとなった。
近藤監督のコメント

タイヤ交換に関して、より良くしようと新しいことにトライしているのですが、練習ではうまくいっていたものが本番でミスしてしまった。ルークには申し訳なかったです。予選はもう少し前に来てほしかったけれど、1周をまとめきるためにはまだ学びが必要かな。ルーキーイヤーでコースだけでなく経験が少ない中、頑張っていろいろなことを吸収しているので、早くそれが結果に結びついてほしいです。笹原については、デグラデーションが大きかったけれど、タイヤを交換してからの序盤はしっかりレースを戦ってくれたと思います。今シーズンここまで悩んでいた世界からは抜け出せたんじゃないかな。彼に対しても、改善されてきた感触が目に見える結果になってほしいですね。
3号車 ルーク・ブラウニング選手のコメント

予選のアタックラップは大きなミスもなくいい走りができたと思っています。トップタイムから0.3秒差というのも悪くなかったとは思いますが、Q1を突破できなかったのは残念です。決勝は、スタートが良かったです。今までと比べてもいいスタートだったと思います。前半、前の車両に引っかかってしまったことと、やはりピットストップが残念でしたね。うまくいっていればポイントの獲れる位置に行けたかもしれません。ただ、上位フィニッシュするためには予選でもっと前に行くことが重要です。明日のレースもまずはQ2進出を目標の一つに頑張ります。
4号車 笹原右京のコメント

金曜日の走り出しは良かったのですが、練習ではそこがベストでしたね。今大会はあまり大きくクルマをいじらずに状態を確認するという流れにしているので、予選、決勝とそれぞれでポジティブな部分とネガティブな部分を明確にすることができました。路面コンディションによっても雰囲気の良し悪しは変わってくるのでその見極めも必要ですが、予選ではセクター1、2は周りと比べても良かったと思います。ただ、タイヤを酷使しているような部分もあり、それは決勝でも影響していてガクッとペースが落ちてしまいました。現状把握はできたので、明日に向けてはもう少しステップを詰めたいですね。
3号車 エド・リーガンエンジニアのコメント
予選はかなり僅差の戦いになりました。我々はグループトップから0.3秒差しかなかったのですが、ポジションとしては8番手。ちょっとがっかりするリザルトでしたね。Q2に近づけるタイムだと思っていたのですが、まだかなり遠かったです。ピットストップのタイミングはほぼ予定通りでした。うまくいかなかったことが残念です。クルマのパフォーマンスとしては、もう少し上のポジションを狙えるはずで、明日はそれを証明するようなレースができればと期待しています。
4号車 米林慎一エンジニアのコメント
リザルトという面で見ると、あまり大きな向上がないように見えてしまいますが、クルマに起きている状況を細かく見ていくというのが今回のレースウィークのテーマの一つです。予選に関しても、グリッドポジションとしては非常に残念なのですがタイムは悪くはなかったとみています。明日の第10戦も、今日見えたことを踏まえて、この延長線上で進めていくつもりです。しっかりと見極めたいと思います。
予選結果
| Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 65 | PONOS NAKAJIMA RACING | イゴール・オオムラ・フラガ | 1’21.858 | 1’21.714 |
| 2 | 6 | DOCOMO DANDELION M6Y | 太田格之進 | 1’22.171 | 1’21.911 |
| 3 | 50 | San-Ei Gen with B-Max | 野村勇斗 | 1’21.914 | 1’21.995 |
| 16 | 3 | REALIZE Corporation KONDO | ルーク・ブラウニング | 1’22.567 | |
| 21 | 4 | REALIZE Corporation KONDO | 笹原右京 | 1’22.441 |
参加台数:24台 出走台数:24台
決勝結果
| Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | Best Time |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 65 | PONOS NAKAJIMA RACING | イゴール・オオムラ・フラガ | 58’55.883 | 41 | 1’24.171 |
| 2 | 6 | DOCOMO DANDELION M6Y | 太田格之進 | 4.115 | 41 | 1’24.142 |
| 3 | 19 | TEAM IMPUL | ザック・オサリバン | 4.385 | 41 | 1’24.445 |
| 14 | 3 | REALIZE Corporation KONDO | ルーク・ブラウニング | 46.465 | 41 | 1’25.095 |
| 20 | 4 | REALIZE Corporation KONDO | 笹原右京 | 1’01.976 | 41 | 1’25.063 |
参加台数:24台 出走台数:24台 完走台数:23台
規定周回数 41Laps
FASTEST LAP
| No. | TEAM | LAPTIME |
|---|---|---|
| 6 | DOCOMO DANDELION M6Y | 1’24.142 (24/41) 195.227 km/h |

















