RACE REPORT
SUPER GT GT300
第2戦 富士スピードウェイ
二日目 決勝(5月4日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
スーパーGT第2戦はシリーズ最長距離の500kmレースとして開催された。
日産メカニックチャレンジの56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、開幕戦優勝でサクセスウェイト60kgを搭載しBOP規則(ブースト圧)のもとでの戦いとなった。
チームはシリーズ二連覇を目指し全レースでのポイント獲得を目標に第2戦に臨んだ。
ドライコンディションの予選ではQ1を藤波選手が担当しアタック、チームが想定したタイムをだしたがライバル勢のタイムが予想よりも速くQ1突破はならず26位の決勝スタートとなった。
決勝レースは晴天のもとコロナ対策下、沢山の観客がサーキットを訪れた。
今回は500kmレースの為、2回のピットストップとドライバー交代が義務付けとなっており、26号車はJPオリベイラ選手がスタートドライバーをつとめた。
スタート直後からJPオリベイラ選手はタイヤを労わりながらもハイペースでの走行を続け、早い段階で19位にポジションを上げた。29LAP目、メインストレートでGT500のタイヤが外れたアクシデント時に56号車は即断で1回目のピットインを遂行、チームメカニック達の迅速な作業で4本のタイヤ交換、給油を実施、藤波選手にドライバー交代をしてコースに復帰した。
GT300全車が1回目のピットインを終えた段階で56号車は5位までポジションを上げ、その後もタイヤマネジメントをしながら走行を続け、68LAP目に2回目のピットインを実施した。
チームメカニック達は再び迅速な作業でJPオリベイラ選手をコースに復帰させた。JPオリベイラ選手は9位でタイヤを労わりながらも上位を猛追していたが、レース終盤に52号車スープラと11号車GT-Rの二台が脱落し、結果的に7位でゴール、4ポイントを獲得した。
激戦のGT300クラスの中、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rはシリーズポイントトップで第3戦鈴鹿戦に臨む。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 60 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 吉本 大樹 河野 駿佑 |
3:04’16.736 | 103 | 9 |
2 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 山内 英輝 |
0.712 | 103 | |
3 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木 真一 佐藤 蓮 |
1.286 | 103 | |
7 | 56 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R |
藤波 清斗 J.P.デ・オリベイラ |
1Lap | 102 | 60 |
ファステストラップ : 1’37.577 No.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT/河野駿佑
黒白旗提示 No.50 柳田真孝、No.18 小林崇志、No.360 内田優大
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
60 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 1’37.577 |
藤波 清斗選手のコメント
予選では60kgのサクセスウェイトとBOP規則の中でのアタックとなりました。自分では思った以上にタイムも出たと感じましたがライバル勢が思ったより速く、Q2に行けず悔しかったです。
決勝は、後方スタートだったけどチームの力を出し切れば、ポイント圏内に行けると思っていたので不安なく走れました。走行ペースも悪くなく、FCYのタイミングでチームのピットインの好判断でポジションを一気に上げることができました。レース後半でライバルの脱落もあり、7位でゴールできたことは今の状況では良かったと思います。
シリーズポイントリーダーなので、次の鈴鹿も二連覇に向けてチーム一丸となって頑張ります。
米林エンジニアのコメント
開幕戦を優勝できたことで60kgのサクセスウェイトとBOP規則(ブースト圧)のもと今シーズンで最長の距離となる500kmレースに臨みました。予選ではQ1で藤波選手が良い走りをしてくれたのですが、Q1突破の想定タイムよりもライバル勢が速くQ2に進むことはできず後方からのスタートになりました。
決勝レースは、シリーズを考えて必ずポイントを獲得することを目標にしました。
スタート直後からJPが速いペースで走ってくれていた中、29LAP目の他車のアクシデントによるFCY1回目のピットインはベストなタイミングとなりポイント獲得圏内5位に浮上しました。交代した藤波選手は距離の長い500kmレースの為、タイヤを労わる走行で68LAP目に再度JPに交代しました。
9位で走行のレース後半、52号車スープラと11号車GT-Rのトラブル脱落で7位に入り、目標通りポイントを獲得してシリーズランキングトップで第3戦に向かいます。次の鈴鹿戦でもしっかりとポイントを取りたいと思います。