RACE REPORT

SUPER GT GT300

第4戦 ツインリンクもてぎ

一日目 予選(7月17日・晴れ/ドライ)

予選レポート

第3戦の鈴鹿大会がコロナの影響で延期された為、梅雨明けの7月17日、18日、スーパーGT第4戦がツインリンクもてぎで開催された。56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、本大会72kgのサクセスウェイトを搭載しての本大会となっていたがレース開催前7月初旬実施されたツインリンクもてぎでの事前テストに参加、その効果があったと思われ藤波選手、JPオリベイラ選手共にマシンのフィーリング、バランスがとても良いとの感触で自信をもって予選に臨んだ。

また56号車は日産の人材育成プロジェクト「日産メカニックチャレンジ」としてレースに参加しているので、今大会も56号車のピットには日産販売会社から6名のメカニック、日産自動車大学校からは7名のスタッフが参加、グランドスタンドとゲストエリアには日産グループのゲスト、日産栃木自動車大学校の応援学生及び本プロジェクトを支援するスポンサー総勢400名以上が56号車の応援にかけつけた。同時に今シーズンから日産自動車公式チャンネルとしてスタートしているYouTubeチャンネル「日産メカニックチャレンジLive」の映像チームに参加する日産自動車大学校の学生、日産ミスフェアレディもチームの一員として参加した。

72kgのサクセスウェイトを積んだ56号車は、Q1にJPオリベイラ選手がアタック、Aグループ2番手の1‘48,366の好タイムをマーク、Q2に進出した。続くQ2では藤波選手が渾身のアタックで3番手となり、決勝レースは2列目の好位置からのスタートとなった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸
安田 裕信
1’48.334 1’47.737 27
2 244 たかのこの湯 GR Supra GT 三宅 淳詞
堤 優威
1’48.737 1’47.892 18
3 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
1’48.366 1’47.972 72

Q1 A組 開始:14:15’00 終了:14:25’00
Q1 B組 開始:14:33’00 終了:14:43’00
Q2 開始:15:08’00 終了:15:18’00

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手のコメント

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ PHOTO

僕たちのクルマは72kgのサクセスウェイトでとても重い状態だったけど、エンジニア、メカニックがとても良い仕事をしてくれてカーバランスはOKです、グレートジョブ!決勝レースは藤波さんと一緒に頑張ります!

米林エンジニアのコメント

今回のもてぎ戦の前に実施したもてぎテストがタイヤ準備に関して良い機会となり100%のパフォーマンスを発揮できました。タイヤもパーフェクトだったし、二人のドライバーもMAXのパフォーマンスを発揮してくれました。

二日目 決勝(7月18日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

本格的な夏を迎えて第4戦もてぎの決勝はスタートした。2列目3番手でスタートした藤波選手は序盤から上位を走るライバル達と激しい争いをくりひろげた。上位2台は少しペースが良く、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは重いクルマながらもポジションキープ、25周目にピットインした。チームメカニック達の迅速な作業でドライバー交代、給油、タイヤ交換をこなしJPオリベイラ選手をコースに送りだした。しかしアウトラップのヘアピンコーナーで56号車JPオリベイラ選手は、アウトサイドの走行ラインを走る88号車ランボルギーニと接触、左側前後の足回りにダメージを負い緊急ピットインとなった。

このレーシングアクシデントは、上位争いを展開していた56号車にとって致命的なものとなってしまったが、チームメカニック達は諦めず、パーツ交換、修復を短時間でこなし再びコースに復帰させた。この様子を固唾をのんで見守っていた日産メカニックチャレンジプロジェクトに参加する日産販売会社のゲスト、日産自動車大学校学生、スポンサーをはじめとする総勢400名以上の大応援団からは拍手と歓声が上がった。

尚、ピットでチームと行動を共にする日産販売会社メカニック、日産自動車大学校学生達は、アクシデントにあった56号車を諦めず、チームメカニック全員が集中し協力し修復したプロの作業を目のあたりにして、日産メカニックチャレンジプロジェクトの目的の一つである「諦めずに全力でチャレンジする」大切さを認識する大切な場面となった。そして56号車はコース復帰後、着実な走行で26番手でチェッカーを受け、シリーズランキング3位となった。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 2 muta Racing Lotus MC 加藤 寛規
阪口 良平
1:54’05.407 58 3
2 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸
安田 裕信
1.576 58 27
3 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹
川合 孝汰
1.819 58 33
26 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
12 Laps 46 72

ファステストラップ : 1’50.551 No.11 GAINER TANAX GT-R/安田 裕信
黒白旗提示 No.30 織戸学、No.88 小暮卓史、No.10 石川京侍

No. TEAM LAPTIME
11 GAINER TANAX GT-R 1’50.551
日産自動車大学校の学生(広報チーム)が制作したレースレポートになります。

藤波 清斗選手のコメント

藤波 清斗 PHOTO

予選、決勝を通してとてもバランスの良いクルマで戦えたので、この流れで鈴鹿でも良い走りをしたいと思います。チームとしてはシリーズ戦をしっかり見据えて、着実にポイントを重ねていきたいと思いますので僕もJPさんと一緒に頑張ります。そしていつも日産メカニックチャレンジで一緒に戦ってくれる日産販売会社メカニックの皆さんと日産自動車大学校の学生さん達はとても心強く、完全にチームの一員という気持ちですね。引き続き応援よろしくお願いします!

米林エンジニア

今回のレースは72kgのサクセスウェイトで重いクルマでしたが、事前テストの効果もあってとてもバランス良いクルマに仕上げられ、横浜ゴムさんも素晴らしいタイヤを準備してくれていました。ドライバー二人も頑張ってくれたのですが、レーシングアクシデントはしかたがないので、次戦鈴鹿戦で頑張りたいと思います。鈴鹿はとてもタイヤに負荷のかかるサーキットで、決勝レース、ポイント獲得を考えると予選が非常に大切になります。チームとしてもしっかりと準備をして鈴鹿に向かいたいと思います。

PHOTOギャラリー

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