RACE REPORT

SUPER GT GT300

第8戦 富士スピードウェイ

一日目 予選(11月27日・晴れ/ドライ)

予選レポート

予選Q2へ一歩届かず予選17番手に沈む

2021年シーズンを締めくくるスーパーGT 最終戦は、 5月の第2戦以来、シーズン2度目の開催となる静岡県・富士スピードウェイで11月27日、28日に開催された。また最終戦は、規定によりウエイトハンディが無くなり、全車がマシンの性能を最大限発揮できる状態となり、前回のもてぎ大会で3位表彰台を獲得し、ランキングトップに6ポイント差までに詰めた56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、劇的な逆転2連覇を目指し最終戦に挑んだ。

また、日産のモータースポーツを活用した人材育成プロジェクト「日産メカニックチャレンジ」として活動する56号車のチームには、全国の日産販売会社から選抜されたテクニカルスタッフ8名と日産横浜自動車大学校の学生6名が合流して、チームスタッフと気持ちを一つにして最終戦での行動を共にした。

11月27日土曜日、サーキットは朝から晴天となり午前9時からの公式練習は、気温9度、路面温度13度のドライコンディションのなか行われた。56号車は、藤波選手とJPオリベイラ選手が交互に乗り込み、マシンのバランスを確認した後、マシンのセットアップやタイヤ確認などメニューをこなしていった。セッション終盤、各車が午後の予選を見据えてタイムアップを狙う中、56号車は、藤波選手が5周目にマークした1分35秒905がベストタイムとなり7番手でセッションを終えた。

午後2時30分からの公式予選Q1は、気温10度、路面温度12度のコンディションのなか行われた。予選Q1・B組の56号車には藤波選手がマシンに乗り込み、明日の決勝レースを優位に進めるべく予選Q1通過条件の8位以内を目指した。タイヤにしっかりと熱を入れた後、4周目からアタックを開始。まずは1分35秒917の好タイムをマーク。そして翌周に1分35秒809を刻みベストタイムの更新に成功。更にアタックラップは続いたが更新とならず、、、結果、8位のタイムに約0.2秒届かず、惜しくも予選Q2へ駒を進めることが叶わなかった。56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、予選17位と苦しい状況に追い込まれたが、逆転タイトル獲得のチャンスを最後まで諦めずに明日の決勝レースへ挑むこととなった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
1’35.437 1’34.395 R
2 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹
川合 孝汰
1’34.876 1’34.547 R
3 60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹
河野 駿佑
1’35.068 1’34.799
17 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
1’35.809

Q1 A組 開始:14:30’00 終了:14:40’00
Q1 B組 開始:14:48’00 終了:14:58’00
Q2 開始:15:23’00 終了:15:33’00

二日目 決勝(11月28日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

ベストを尽くして5位入賞。堂々とシリーズランキング2位を獲得!

2021年シーズンを締めくくる第8戦決勝日のサーキットは、前日に続き朝から晴天に恵まれた。シリーズランキング2位の56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、予選でランキングトップの61号車BRZがポールポジションを獲得した為、7ポイント差で逆転タイトルを目指し決勝レースに挑むこととなった。また、ピットビル3階には日産自動車大学校の学生が主軸として運営する「日産メカニックチャレンジ」ゲストエリアが設けられ、日産販売会社や日産及び日産自動車大学校関係者、スポンサー関係者など総勢250名を超える大応援団が訪れ、56号車の2連覇を掛けた決勝レースに熱い声援を送った。

午後1時、気温13度、路面温度22度という前日よりも少し暖かいコンディションの中、 フォーメーションラップを経て300Kmにおよぶ決勝レースの火蓋が切って落とされた。17位スタートの56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、藤波選手がスタートドライバーを担当。藤波選手は、オープニングラップから果敢な走りを披露し、3周目には11位、5周目には10位と次々をポジションアップを果たしていった。レースは、7周目にGT300車両同士が接触した為、セーフティーカー導入され、12周目にリスタートされた。その後も、56号車は上位の車両をオーバーテイクしていき18周目には、8位にまでポジションアップした。そして、レース周回の1/3を消化したライバル勢が次々とピットインするなか、23周目に56号車もルーティンワークの為ピットインを遂行。メカニックによる完璧なピット作業により、JPオリベイラ選手が乗り込んだマシンをいち早くコースへと送り出した。ロングスティントを任されたJPオリベイラ選手は、ベテランらしい安定感のある攻めの走りを披露し、41周目には、1分37秒210のベストタイムをマーク。45周目に、コース上に落ちた破片の回収のため、フルコースイエローが導入された全車が80Kmに制限されたが、すぐさま解除されレースは再開された。レース終盤、ライバル勢がアクシデントやマシントラブルに苦しむなか、56号車のJPオリベイラ選手は、次々とポジションアップを繰り返し、53周目には5位にまで浮上した。さらには3位争いを繰り広げる上位2台の背後に迫り、最後の最後まで諦めない熱い走りを披露した。そして、61周目、56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、スタートから12ポジションアップの5位でチェッカー。シリーズ2連覇は逃すこととなったが、 56号車はチームワークで全力を出し切り、シリーズ2位でシーズンを終えた。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹
河野 駿佑
1:48’17.889 61
2 55 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥
菅波 冬悟
14.705 61
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
18.585 61
5 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
20.546 61

1’36.600 No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT/吉田広樹

No. TEAM LAPTIME
52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 1’36.600

PHOTOギャラリー

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