RACE REPORT
SUPER GT GT300
第8戦 モビリティリゾートもてぎ
一日目 予選(11月4日・晴れ/ドライ)
予選レポート
性能調整によるウェイト85Kg という条件下での戦いを強いられ予選24 番手
第7 戦オートポリスでは、予選下位から一転、他を出し抜く戦略と速さを武器にして5 位フィニッシュを実現。最終戦のもてぎは、シーズン序盤からチームを悩ませてきたサクセスウェイトもなくなるため、ノーウェイトでのガチンコ勝負で、第2 戦富士以来の優勝を目指そうと意気込んだ。
予選日の最初のセッションとなる公式練習で、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は19 番手のタイムをマーク。これは不調というよりも、実のところ「BoP」に手を焼いていたことに原因がある。最終戦を前にして、FIA-GT3 のGT-R 勢には85kg のウェイトが追加されることになり、この性能調整によるウェイト増が、クルマのセットアップなどにも少なからず影響を与えたようだ。
そのなかで、迎えた公式予選。Q1・A 組でジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がアタックを担当する。公式練習での結果を受け、エンジニアが調整を重ねてデ・オリベイラ選手をコースに送り出したが、ライバルに対してタイムが伸びず、1 分48 秒885 のベストタイムはA 組12 番手どまり。当然のことながら、Q2 進出を逃す結果に。
これにより、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R はGT300 クラス24 位から翌日の決勝を迎えることになった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威 平良 響 |
1’46.130 | 1’45.633 | |
2 | 88 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 |
1’46.435 | 1’45.785 | |
3 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 |
1’46.610 | 1’45.787 | |
24 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | J.P.デ・オリベイラ 名取 鉄平 |
1’48.885 |
Q1 : A Gr : Start Time : 14:20’00 | Finish Time : 14:30’00
Q1 : B Gr : Start Time : 14:38’00 | Finish Time : 14:48’00
Q2 : Start Time 15:13’00 | Finish Time 15:23’00
二日目 決勝(11月5日・晴れ時々雨/ドライ・ウエット)
決勝レポート
予選24 位から6 位入賞! チーム力を大いにアピールした戦いとなった
前日よりもやや薄曇り先行の天気になった決勝日。しかしながら、気温も高く、時折強い日差しも出るなど秋晴れの陽気に包まれ、最終戦のもてぎとは思えないほどの観戦日和となった。
午後1 時、300km・63 周の戦いが号砲。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R のスタートドライバーは名取哲平選手が務めた。ハイペースで周回を重ねると、オープニングラップで3 つ、さらにそれ以降も周回ごとにポジションアップを果たす力走を見せ、10 周終了時には16 番手まで浮上。さらに勢いは留まるところを知らず、予選での悔しい思いを払拭するようなパフォーマンスで観客を沸かせた。
一方、雲行きが怪しかったサーキット上空には、開始からほどなくしてポツポツと雨が降り始める。ただ、極めて短い時間の降雨で、それが断続的に続くため、変化する路面のコンディションが周回を重ねるタイヤにも影響を与えることに。しかしながら、名取選手は不安定な環境も”どこ吹く風”という頼もしい走りで周回。ライバル達は20 周を過ぎたあたりからルーティンのピットインを始めたが、チームではそのタイミングを大幅に遅らせる戦略を採り、37 周を終えた時点で名取選手をピットへ呼び戻した。
速さと安定感ある走りでミスなくスティントを終えた名取選手の頑張りを受け、待ち構えていたメカニックたちもスピーディに給油を済ませ、デ・オリベイラ選手をコースへと送り出す。当然のことながら、タイヤ無交換でのコース復帰を選択し、さらなるポジションアップを目指した。雨をきっかけに気温、路面温度が下がり、またコース上も不安定なコンディション。時折雨足が強まる危険な状態ではあったが、そんな状況になればなるほど、デ・オリベイラ選手はクレバーな走りに磨きがかかり、巧みなステアリングさばきでライバル達を圧倒していった。
コース復帰すると、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は、慌ただしく変化する天候はもとより路面の変化も味方につけ、4 位で周回。終盤は、ドライコンディションのなか、52 号車や6 号車をはじめとしたライバルとのバトルを強いられ、タイヤ無交換の影響を受けることにはなったが、攻防戦のなかで粘り強さを見せつけ6 位でチェッカーを受けた。
シーズン序盤からサクセスウェイトを搭載し、毎戦厳しい戦いを凌いできたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。惜しくもシリーズ連覇は果たせずシリーズ3 位で今シーズンの戦いに終止符を打ったが、来シーズンは心機一転、チャンピオン獲得を目指して強いレースを披露したい。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 88 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 |
2:52’08.683 | 91 | 75 |
2 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 |
0.612 | 91 | 51 |
3 | 6 | DOBOT Audi R8 LMS | 片山 義章 R.メリ・ムンタン |
1 Lap | 90 | 21 |
6 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | J.P.デ・オリベイラ 名取 鉄平 |
1 Lap | 90 | 59 |
ファステストラップ : 1’48.505 3 No.2 muta Racing GR86 GT / 平良 響
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
2 | muta Racing GR86 GT / 平良 響 | 1’48.505 3/24Lap |