RACE REPORT

SUPER GT GT300

第6戦 スポーツランドSUGO

一日目 予選(9月日・晴れ/ドライ)

予選レポート

サクセスウェイト100kg 予選結果は5 番手のポジションを手にした

9 月中旬のレース開催、さらには東北地方に位置するSUGO ではあるが、連日高い湿度となり、蒸し暑い天気に見舞われた。まず、予選日の公式練習において、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は、前夜の降雨の影響でダンプコンディションとなっていた路面に苦戦。セッション中にドライアップしたものの、100kg のサクセスウェイトの影響もあってか、思うほどタイムを伸ばすことはできなかった

迎えた午後からのノックアウト予選Q1 にはA 組で出走。サポートレース終了を待っていたようなタイミングで雨が降りはじめたため、午後2 時40 分からのセッションはウエット宣言下でのスタートになった。よって、足下にはウエットタイヤが装着され、まず、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がアタックに臨んだ。幸い、短時間で雨は上がり、上空から明るい日差しも差し込んではいたが、依然として路面は濡れている状態。だが、難しいコンディションでもデ・オリベイラ選手は落ち着いたアプローチを見せて1 分27 秒908 のタイムをマーク、7 番手でQ1 通過を果たした。

その後、格段にコースコンディションが回復。チームでは、インターバルの間にセットアップをアジャストして、名取鉄平選手をQ2 に送り出す。完全にドライコンディションでのアタックが可能となる中、名取選手は1 分18 秒426 のタイムをマーク。5 番手のポジションを掴み取った。

なお、第6 戦の時点で、100kg のサクセスウェイトを搭載する車両は4 台。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は、ランキングこそ暫定3 位だが、予選ではこの4 台の中で最高位の予選結果を手にすることになった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 SW
1 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男
高木 真一
1’27.712 1’17.098 15
2 20 シェイドレーシング GR86 GT 平中 克幸
清水 英志郎
1’18.959 1’17.768 3
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
1’18.849 1’17.855 69
5 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R J.P.デ・オリベイラ
名取 鉄平
1’27.908 1’18.426 100

Q1 開始:AGr.15:20’00 終了:15:30’00 開始:BGr. 15:38’00 終了:15:48’00
Q2 開始:16:13’00 終了:16:23’00

二日目 決勝(8月27日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 10 位入賞

着実なレース運びで1 点でも多くポイントを稼ぎ、シリーズ終盤戦に向けていい流れを作ろうと臨んだ決勝レース。薄曇りの天気ながら、じめじめとした暑さが残る中、午後1 時30 分に決戦の幕が上がる。

スタートドライバーは名取選手。序盤、ウェイトハンデの少ない後続車両の先行を許すことにはなったが、それ以降は6 位をキープしたまま周回。すると、上位グループが膠着状態となり、次第に5〜6 台がひとグループを形成し、首位攻防戦のような戦いへと姿を変える。また、名取選手の前方では、61 号車BR-Z と6 号車Audi が丁々発止のバトル中。これを好機とばかり、名取選手は背後から逆転のチャンスを伺った。そして19 周目には前の2 台と”直接対決”に持ち込むと、三つ巴の争いを制してポジションアップに成功。23 周を終える頃には3 番手まで浮上した。勢いに乗って戦いを進めていくNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。31 周終わりでクラストップの車両がルーティンのピットインを行なうと、その後方では近づくピットインを前に互いを牽制しながらの走行が続いていた。また、GT500 クラスとの混戦も激しく、タイトなSUGO のコース上は大混雑状態に。そんな中、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は35 周終わりでピットへ戻るべく最終コーナーを立ち上がり、ピットロードを目指して走行ラインをイン側へと進めた。しかし、そのイン側で別途前方車両を猛追していたGT500 車両の100 号車NSX-GT に接触。交錯した勢いで、100 号車はコースイン側のガードレールにクラッシュ。また、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は右フロントのボディパーツを破損するアクシデントとなった。レースはこれを受け、セーフティカーが導入されることになったが、すでにピットにクルマを戻していたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は、名取選手からデ・オリベイラ選手への交代とタイヤ交換および給油作業を済ませ、コースへと復帰する。一方、レースはSC ランから赤旗の提示へと変わり、セッションが一時中断されることになった。

中断中、100 号車をドライブしていた山本尚貴選手は無事に救出され、その後、ドクターヘリで仙台市内の病院へと緊急搬送された。その後、命に別状はないという知らせに安堵したものの、大きなクラッシュの要因となる接触に対し、午後3 時20 分からのレース再開後には、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R に対して、100 号車への「危険なドライブ行為」でドライブスルーペナルティ、さらに赤旗中断中、デ・オリベイラ選手がグリッド上の車両に触った可能性があるということから、この行為が「赤旗中の手順違反」の対象となり、2 度目のドライブスルーペナルティが科せられることに。当然のことながらペナルティ消化を済ませると、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は14 番手までポジションを大きく落とすことになり、入賞のチャンスから大きく遠ざかってしまった。

だが、チェッカーまでまだ30 周近く残っていることもあり、チームそしてドライバーは集中力を切らすことなく戦いを継続。都度巡ってきた逆転のチャンスをしっかりとモノにして、11 位でタフな戦いを終えた。その後は、トップでチェッカーを受けた車両が、レース後の車両検査において「最低地上高違反」による失格扱いとなったことから、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は順位をひとつ繰り上げて10 位に。入賞ポイントでも1 点を計上し、シリーズランキングでは4 位へと浮上。是が非でも残り2 戦で好成績を残し、タイトル防衛を果たしたいところだ。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 18 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹
川合 孝汰
2:46’17.002 79 90
2 20 シェイドレーシング GR86 GT 平中 克幸
清水 英志郎
1 Lap 78 3
3 61 DOBOT Audi R8 LMS 片山 義章
R.メリ・ムンタン
1 Lap 78 45
10 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R J.P.デ・オリベイラ
名取 鉄平
1 Lap 78 100

ファステストラップ : 1’19.838 No.96 K-tunes RC F GT3 / 新田 守男

No. TEAM LAPTIME
96 K-tunes RC F GT3 1’19.838 3/78Lap

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