RACE REPORT
SUPER GT GT300
第2戦 富士スピードウェイ
一日目 予選(5月3日・晴れ/ドライ)
予選レポート
平手&金丸コンビの初戦、予選は13 番手に
SUPER GT 第2 戦は、静岡・富士スピードウェイが舞台。恒例のゴールデンウィーク開催だけに、例年多くのファンが詰めかけるレースでもある。決勝を見据えたクルマ作りを行なったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGTRは、公式予選を13 位で終え、3 時間レースに臨むことになる。
今大会は3 時間の長丁場。好天気で気温が上がればタフな戦いになる。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が母国・ブラジルでのレース参戦で欠場となる今回、代わって金丸ユウ選手が平手晃平選手とタッグを組む。今シーズン、金丸選手はGT ワールドチャレンジ・アジアに参戦しており、NISSAN GT-R NISMO GT3 をドライブ。タイヤメーカーこそ異なるが、クルマの特性を踏まえた上での活躍に期待がかかる。
まず、朝の公式練習では、平手、金丸両選手がクルマのフィーリングを確認しつつ周回を重ねる一方、ドライバー交代を含むピット作業の練習も兼ねてピットインするなど、様々なメニューを消化。セッションでは、13 番手のタイムをマークした。
午後2 時30 分、予選Q1・A 組がスタート。気温20 度、路面温度33 度のなか、アタック担当の平手選手が1 分36 秒605 をマークして3 番手通過を果たす。バトンを引き継いだ金丸選手は、18 台によるQ2 に出走。SUPER GT での初のQ2 担当だが、午後3 時23 分にスタートしたセッションでは気温が19 度、路面温度は31 度と、Q1 より下がることとなり、コンディションの変化に対する合わせ込みが求められた。結果、1 分36 秒298 のタイムで13 番手に。本人にとって、やや悔しさが残る結果となった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1(ベストタイム) | Q2(ベストタイム) | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 777 | D’station Vantage GT3 | 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ |
1’35.674 | 1’34.820 | |
2 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 山内 英輝 |
1’36.063 | 1’34.882 | 6 |
3 | 7 | CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン 小林 利徠斗 澤 圭太 |
1’36.180 | 1’35.377 | |
13 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 平手 晃平 金丸 ユウ |
1’36.605 | 1’36.298 | 32 |
Q1: Start Time: AGr.14:30’00 Finish Time: 14:40’00 Start Time: BGr.14:48’00 Finish Time: 14:58’00Q2: Start Time: 15:23’00 Finish Time: 15:33’00
二日目 決勝(5月4日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
開幕戦からの連続入賞を果たし、ランキングは4 位に!
予選日に次いで好天気となった決勝日。雪化粧が残る富士山も雄大な姿を見せてくれた。関東方面での初戦ということもあり、富士には、2 日間で8 万2500 人ものファンが来場。3 時間という長い戦いに挑むドライバー、チームにとっては大きなサポートになったのは違いない。
予選日よりもまぶしい日差しが照りつけた富士。決戦を前に気温は24 度、路面温度は38 度まで上昇する。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R には平手晃平選手が乗り込み、午後2 時10 分の号砲を迎えた。果敢な攻めを見る平手選手は、オープニングラップで早速9 番手へとポジションアップに成功。翌周もひとつポジションを上げて、序盤は8 番手で周回を続けた。21 周目、FCY(フルコースイエロー)が導入されたことを受け、前方の車両がピットイン。さらに、早めのピットインを行なうチームも出るなど順位も変動したが、スタートから1 時間を迎える直前、チームは1 回目のルーティンピットを実施する。
31 周を終えてピットインしたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。タイヤ交換、給油に加え、ドライバーも平手選手から金丸ユウ選手へとスイッチ。ピット作業によって一旦はポジションが下がったが、着実に周回を重ねてポジションアップに努めると、43 周目には、9 番手まで浮上。シングルポジションからさらに上を目指した。2 度目のピットインは、73 周終了時。気温もぐっと下がり、20 度。路面温度も32 度の中で再び平手選手が巧みにクルマを操りながら、逆転のチャンスを伺う走りを続けていく。残された時間は約1 時間。GT300 クラス全車の2 度目のピット作業が終わった時点で8 番手を走行しつつ、最後の最後まで攻めの走りを続けた。
迎えたファイナルラップ。なんとトップを走る車両にトラブルが発生し、ダンロップコーナーで失速しており、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は7 位へと浮上。このままチェッカーフラッグを受け、平手&金丸両選手による初レースを終えている。
開幕戦からの連続入賞を果たし、ランキングは4 位に。次の戦いは久々の海外戦、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットが舞台となる。海外戦は2019 年、セパンでのレースは2013 年以来ではあるが、平手、金丸両選手は当地でのレース経験もあるため、不安要素はない。今大会と同じ布陣で臨む一戦では50kg のサクセスウェイトを搭載することになるが、粘り強く戦い、好成績を狙いたい。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章 ロベルト・メリ・ムンタン |
3:01’52.942 | 107 | |
2 | 777 | D’station Vantage GT3 | 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ |
28.788 | 107 | |
3 | 2 | HYPER WATER INGING GR86 GT | 堤 優威 平良 響 ト部 和久 |
43.174 | 107 | 12 |
7 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 平手 晃平 金丸 ユウ |
1’03.548 | 107 | 32 |
開始:14:18’10 終了:17:19’32.811
ファステストラップ : No.777 Tomonobu Fujii 1’37.241 3/107Lap (168.929km/h)
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
777 | D’station Vantage GT3 | 1’37.241 (3/107) |