RACE REPORT
SUPER GT GT300
第4戦 富士スピードウェイ
一日目 予選(8月1日・曇り/ドライ)
予選レポート
3ヶ月ぶりのレース。ウェイトハンデを跳ね除ける予選10位
8月1日、およそ3ヶ月ぶりにSUPER GTのレースが静岡・富士スピードウェイにおいて開催を迎えた。今シーズンは、第3戦としてマレーシア・セパン大会が予定されていたが、中東情勢の問題を受けて開催は翌年に延期となったことから、長いインターバルを挟むことになった。
第2戦に続き、今回も富士での一戦となるが、前回は3年ぶりとなる優勝を果たしており、クルマのセットアップに対する不安はない。しかしその一方で、54kgとなるサクセスウェイトに課された給油リストリクター、さらにはサクセスウェイトによる給油リストリクターという双方で”足かせ”があるため、そのハンデを背負いながらの戦いになる。今大会は前回のような長い時間レースではなく、300kmの戦い。まずはひとつでも上の予選ポジションを獲得し、決勝では粘りの走りを見せて確実にポイントを獲得することを目指すこととなった。
予選日の午前中には公式練習に先立ち、「令和8年熊本地震」において犠牲となられた方々に哀悼の意を表し、黙祷が捧げられた。午前10時30分に始まったセッションは、気温31度、路面温度44度というコンディションのもとで行なわれ、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rには、木村偉織選手が乗り込んだ。しかし、そのまま周回を続けるのではなく、アウトラップでピットイン。作業を済ませ、その確認を兼ねてジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がコースに向かった。その後もピットインごとにドライバー交代を行なったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。最終的にチームのベストタイムは、オリベイラ選手が序盤にマークした1分38秒634となり、9番手でセッションを終えている。
正午を過ぎると、気温、路面温度がさらに上昇し、路面温度は50度を超えるまでに。しかしながら、GT300・Q1予選がスタートする頃、どんよりとした曇り空が広がったこともあり、気温は32度、路面温度は45度まで下がった。
No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは、Q1・A組に出走。木村選手がアタックを務めると、ラストアタックで1分38秒021のタイムをマーク。力強い走りでQ1突破を果たし、バトンを繋いで見せた。
GT500クラスQ1を挟み、Q2に挑んだのはオリベイラ選手。Q1時と似通ったコンディションのなか、計測4周目のアタックで1分37秒066をマークして10番手に。第2戦を終えて暫定ランキングでも僅差で戦うクルマとほぼ同等のタイムをマークしており、健闘が光る予選結果になったといえる。
公式予選記録
| Pos. | No. | MACHINE | DRIVER | Q1(ベストタイム) | Q2(ベストタイム) | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 45 | PONOS FERRARI 296 EVO | 篠原 拓朗 川端 伸太朗 |
1’37.100 | 1’36.209 | |
| 2 | 60 | Syntium LMcorsa LC500 GT | 吉本 大樹 河野 駿佑 |
1’37.549 | 1’36.800 | 12 |
| 3 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章 ニコラス・クルッテン |
1’37.988 | 1’36.808 | 14 |
| 10 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | J.P.デ・オリベイラ 木村 偉織 |
1’38.021 | 1’37.066 | 54 |
Q1 Start Time: AGr.14:20’00 Finish Time: 14:30’00Q1 Start Time: BGr.14:38’00 Finish Time: 14:48:00Q2 Start Time: 15:13:00 Finish Time: 15:23:00
二日目 決勝(8月2日・雨・曇り/ウェット・ドライ)
決勝レポート
不安定な天候、激震の序盤。さまざまな困難を乗り越え、5位入賞!
蒸し暑い朝を迎えた富士スピードウェイ。前日よりも気温が高く、かつ湿度が感じられることから、タフな戦いになると予想された。また一方で、レース中には降雨の可能性もあるとされ、落ち着かない展開になると思われた。
午前中のピットウォーク時には青空とまぶしい日差しが照りつけたサーキットだったが、正午からのウォームアップ走行では天候が下り坂に。雨によって路面が濡れたが、気温も高いことから周回を重ねるなかでドライアップしていった。
しかしながら、決勝に向けて各車がダミーグリッドに整列し、スタート進行が始まると、再び雨が降り始める。本降りの雨で完全にウェットコンディションになったものの、午後1時30分のスタートが近づくなかで雨は上がり、また強い日差しが戻ってくる。なかにはウェットタイヤでのスタートを選択したチームもあったが、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは迷うことなくドライタイヤを選択。木村選手がスタートドライバーとして戦いに挑んだ。
なお、直前の雨を受け、レースは通常のフォーメーションラップではなく、セーフティカー(SC)先導の形に。気温32度、路面温度38度というコンディションのなか、各車がグリッドを離れた。SCのルーフライトが消灯したのは3周走行時。4周目からレーシングスピードによる戦いが始まる。
ところが、その直後、メインストレート上においてGT500クラスの車両3台が関係するアクシデントが発生。他車同士の接触から、別の1台が宙を舞って着地するという大きなクラッシュを招いてしまう。即座にレースは赤旗中断となり、その後、ドライバーの救出や安全確認、車両の回収などさまざまな作業が行なわれ、午後2時30分にようやく再開を迎えた。
予選ポジションどおり、10位からリスタートを切ったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。SCランが9周で終わり、10周目からようやくレースモードになると、さっそく目前の1台をパス。だが、後方からの別の1台に逆転を許し、再び10位で周回を重ねていった。
レースは周回数の3分の1を過ぎたタイミングでルーティンのピット作業を行なうチームが出始める。だが、走行する木村選手のペースが良く、22周目には最終的にレースでのチームベストとなるタイムをマークするなど、安定感ある走りを見せた。そして迎えた32周終了時にNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rがピットへと帰還。似通ったポジションを走るライバルたちも同じタイミングでピットインしており、コース復帰直前のピットロードでは激しいポジション取りを繰り広げる。
13番手から追い上げを開始したオリベイラ選手。トップ争いをする車両が41周目と遅いタイミングでようやくピットインし、ポジションが確定。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは5番手までポジションを上げてレース終盤に向かっていく。
オリベイラ選手は、その後も安定した速さでクルマを巧みにコントロール。サクセスウェイトが軽い前方の車両とのギャップは広がったが、後続の車両を封じ込め、5位でタフな戦いを終えた。
難しいコンディションのなか、いかにクルマをコントロールし、チームとして最善の結果が何かを明確にしつつ、ノーミスで戦いを終えたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。今回の結果により、シリーズランキングは暫定5位から3位へと浮上することになった。次戦の鈴鹿大会はさらに暑さ厳しいなかでの激戦となるだろうが、ここでもしたたかに、粘り強いパフォーマンスを披露してくれることだろう。
決勝結果
| Pos. | No. | MACHINE | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 吉田 広樹 野中 誠太 |
2h24’28.036 | 62 | 30 |
| 2 | 32 | ENEOS X PRIME AMG GT3 | 石浦 宏明 鈴木斗 輝哉 |
7.881 | 62 | 20 |
| 3 | 7 | CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO | ザック・オサリバン 梅垣 清 |
9.156 | 62 | 16 |
| 5 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | J.P.デ・オリベイラ 木村 偉織 |
17.268 | 62 | 54 |
開始:13:30’00 終了:15:53’36.345
ファステストラップ : 1’38.218 (11/62) 167.248km/h 45 Takuro Shinohara PONOS FERRARI 296 EVOStart Time: 13:30’00 Finish Time: 15:53’36.345
| No. | TEAM | LAPTIME |
|---|---|---|
| 45 | PONOS RACING | 1’38.218 (11/62) |














