RACE REPORT
SUPER GT GT300
第6戦 スポーツランドSUGO
一日目 予選(9月20日・曇り/ドライ)
予選レポート
アタック実り、シーズンベストの予選7番手に
SUPER GT第6戦の舞台は宮城・スポーツランドSUGO。秋の気配が感じられるなか、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)は、サクセスウェイトの影響を受けやすいコースで奮闘。予選では、今シーズンベストとなる7番手の結果を手にした。
早朝の雨が残るウェットコンディションの中で公式練習がスタート。路面の改善を確認しながら、オリベイラ選手と平手選手が交互にドライブし、セットアップや持ち込みタイヤの確認を続けた。GT500クラスとの混走中には赤旗中断やフルコースイエロー(FCY)導入もあり、落ち着いた走行とはならなかったが、GT300クラス専有走行では終盤に平手選手がアタックシミュレーションを実施。混走中にマークした1分18秒761がチームベストタイムとなり、8番手でセッションを終えた。
午後には天候が回復し、曇り空ながら雨の心配はなく、ドライコンディションでのアタックが可能に。気温21度、路面温度25度の中、Q1・A組に出走したのはオリベイラ選手。アタックでは1分17秒873をマークして一時トップに躍り出るも、直後に他車がタイムアップし、結果は2番手通過となった。
Q2を担当した平手選手は、ほぼQ1と変わらぬ路面・気温の中でアタック。早めにアタックに入った他車が1分16秒台後半のタイムをマークし、路面コンディションの改善を感じさせた。平手選手も懸命に攻め、1分17秒803を記録。決勝は7番手からの追い上げとなった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM/MACHINE | DRIVER | Q1(ベストタイム) | Q2(ベストタイム) | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | CARGUY MKS RACING/CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン 小林 利徠斗 |
1’17.596 | 1’16.968 | 89 |
2 | 60 | LM corsa/Syntium LMcorsa LC500 GT | 吉本 大樹 河野 駿佑 |
1’17.363 | 1’16.987 | 8 |
3 | 0 | JLOC/VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 |
1’18.263 | 1’17.640 | 63 |
7 | 56 | KONDO RACING/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 平手 晃平 |
1’17.873 | 1’17.803 | 89 |
Q1A: Start Time: 14:05:00 Finish Time: 14:15:00 / Q1B: Start Time: 14:23:00 Finish Time: 14:33:00Q2: Start Time: 14:58:00 Finish Time: 15:08:00
二日目 決勝(9月21日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
今シーズン最高位2位を獲得!
朝から秋晴れの青空が広がったSUGO。眩しい日差しが照る中、やや強い風が涼しさをもたらし、多くのファンが絶好のレース日和を楽しんだ。正午からウォームアップ走行が始まり、決勝に向けての最終チェックが行なわれた。その中で1台の車両にトラブルが発生し、セッションは赤旗中断。以降のスケジュールは10分遅れで進行した。
気温24度、路面温度33度と前日より高くなる中、午後1時40分にパレードラップを経てフォーメーションラップから決勝がスタート。スタートドライバーの平手選手は早速1台をパスし、6番手から追い上げを開始。7周目に5番手、翌周に4番手、10周目には3番手へと次々に順位を上げ、安定した走りを披露した。
序盤からFCYが導入されるなど終始落ち着かない展開となったが、平手選手はトップ争いに加わり、逆転優勝の機会を狙い続けた。トップ3台は0.5秒以内で激しい攻防を繰り広げる。28周目でトップ車両がルーティン作業のためピットインするも、平手選手は34周目にピットイン。サクセスウェイトと給油リストリクターによるロスタイムはあったが、無事にオリベイラ選手へバトンをつないだ。
コース復帰したオリベイラ選手は、タイヤに熱を入れつつペースアップを図り、1台また1台とポジションを上げる。しかし10分もしないうちにFCY導入・解除があり、さらに最終コーナーからメインストレートにかけてのマルチクラッシュが発生。赤旗提示、車両回収、コース・ガードレールの修復により、レースは約1時間中断。残り30分弱でタイムレースへ切り替わる厳しい展開となった。
午後4時、セーフティカーランでレースが再開。オリベイラ選手は前方のトップ車両との差1.5秒を保ちつつ追走。GT500クラスとの混走やSUGO特有の渋滞に阻まれつつも、最後まで諦めずに力を尽くし、2位でチェッカーを受けた。
No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rにとっては、開幕戦岡山以来の表彰台で、今シーズンベストリザルトとなった。一方でGT500クラスでNo.24 リアライズコーポレーションADVAN Zが勝利したことから、ダブルウィンを達成できなかった悔しさも残る。
今回の結果により、開幕戦から全戦出走する平手選手のランキングは6位から2位に上昇。トップとの差は3.5ポイントに縮まった。残り2戦も引き続き善戦し、タイトル獲得を目指す。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 60 | LM corsa/Syntium LMcorsa LC500 GT | 吉本 大樹 河野 駿佑 |
2:46’10.998 | 67 | 8 |
2 | 56 | KONDO RACING/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 平手 晃平 |
0.660 | 67 | 89 |
3 | 666 | seven × seven Racing/seven × seven PORSCHE GT3R | 近藤 翼 ハリー・キング |
1 Lap | 66 | 45 |
開始:13:45:28 終了:16:30:28
ファステストラップ : No.60 Hiroki Yoshimoto 1’18.945 57/67 163.549km/h
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
60 | LM corsa | 1’18.945(57/67) |