RACE REPORT
SUPER GT GT300
第7戦 オートポリス
予選(10月20日・曇り/ドライ・ウェット)
予選レポート
ワンデーレースとなったオートポリスで、フロントローを獲得!
SEPER GT 第7 戦を迎えた大分・オートポリス。本来予選が行なわれる予定だった土曜日は、早朝から濃霧に包まれ、さらには本格的な雨模様となり、スケジュールが大幅に変更されることとなった。
まず、午前9 時20 分スタート予定だった公式練習は天候回復をまって開始時間を先延ばしにするも、コンディションは変わらず。午前10 時30 分に走行がキャンセルとなった。その後、サーキットサファリやピットウォークのファンサービスは実施できたものの、午後1 時を前にして急激に天候が悪化。土砂降りの雨に加え、落雷も見られたため、安全面を最優先して公式予選を含む全てのセッションがキャンセルに。結果、第7 戦は翌日曜日に公式予選および決勝を行う”ワンデーレース”で開催することが発表された。
迎えた日曜日も、少し霧がかった朝にはなったものの、走行可能なコンディション。午後8 時の時点で気温10 度、路面温度13 度と寒い天候で、しかも冷たい強風が吹くなかでセッションが開始する。なお、スケジュール変更を受け、予選はQ1&Q2 ではなく、30 分間の計時方式で実施。各チームのベストタイムでスターティンググリッドを決定した。ようやくオートポリスで初めての走行セッションが始まると、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が乗り込み、コースへ。雨は降っておらずとも、前日の雨量で路面には雨がしっかりと染み込んでいる状態。乾いた路面ではないものの、ウエットタイヤでの走行には限界があるという極めて難しいコンディションということもあり、状況を的確に見極めるスキルが求められたといえる。
さらに、セッション終了まで残り7 分の時点で1 台の車両がコースアウト。まだオリベイラ選手はアタックモードに入っておらず、ポジションも10 番手。セッション再開後のアタックが必須となる。幸い、セッションは残り4 分で再開され、アウトラップ後のアタックでオリベイラ選手は1 分47 秒383 をマークしてトップに浮上! その直後に、6 号車フェラーリがこのタイムを上回ったが、ラストアタックに向かったオリベイラ選手選手は1 分46 秒785 へとさらにタイムを縮めることに成功する。これでクラスポールポジション獲得かと思われたが、対する6 号車がまたしてもタイムを更新。結果、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R は2 番手から決勝を戦うことになった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | DIFF | LAP | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章 R.メリ・ムンタン |
1’46.524 | 28 | |
2 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 佐々木 大樹 J.P.デ・オリベイラ |
0.261 | 50 | |
3 | 777 | D’station Vantage GT3 | 藤井 誠暢 C.ファグ |
0.652 | 50 |
Start Time 8:00’00 Finish Time 8:33’31赤旗提示:(8:23’30〜8:27’00)
決勝(10月20日・曇り/ドライ・ウェット)
決勝レポート
タフな戦いを強いられ、12 位チェッカー
激しいポールポジション争いを繰り広げてから、わずか5 時間後には3 時間レースの幕が上がったオートポリス。これを前に、決勝に向けてのウォームアップ走行が40 分にわたって設けられた。ようやく、オリベイラ選手とコンビを組む佐々木大樹選手もドライブすることが叶い、決勝に向けてクルマやタイヤのフィーリングを念入りに確認することとなった。
午後1 時20 分、大分県警のパトロールカーと白バイの先導によるパレードラップを経てフォーメーションラップがスタート、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされた。さまざまなタイヤメーカーによる戦いを繰り広げているGT300 クラスだが、今回の決勝では、スタート直後から気温17 度、路面温度24 度のコンディションにおけるタイヤ性能の違いが如実に現れる。クラスポールの6 号車そしてNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R のヨコハマタイヤ勢に対し、3 番手以降の他メーカータイヤ組がハイペースで追撃を見せる。それでもなお、スタートドライバーを務めたオリベイラ選手は奮闘してポジションキープ。しかし、6 周目には2 位の座を渡してしまう。その後も懸命な走りを見せて攻防戦に挑むが、ひとつまたひとつとポジションを落とし、7 番手での周回が続いた。
レースは開始から1 時間を前にして、23 周目を走行中の車両にアクシデントが発生。撤去作業のためにFCY(フルコースイエロー)~SC(セーフティカー)導入となり、前後車両とのギャップが消滅。28 周終わりでリスタートを切ったが、ほどなくしてオリベイラ選手がピットイン。ルーティン作業ではタイヤ交換、給油に加え、ドライバー交代を行ない、佐々木選手がコースへと向かった。その後もレースはアクシデントが時折発生し、SC 導入等で落ち着かない展開となる。一方、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R としては、手応えあるレースペースの確保が難しく、思うように攻めの走りを見せられない。それでもなお出来る限りのパフォーマンスを披露しようと、佐々木選手も懸命に追い上げを続けた。そして、3 回目のSC 導入が終了したタイミングで2 回目のピットインを実施。再びオリベイラ選手がステアリングを握ってコースインを果たした。
レースは終盤に入り、ほぼGT300 クラスの車両が課せられた2 回のピット作業を終える頃、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R はクラス13 番手を走行。なんとしてもポイント獲得のためにトップ10 入りを目指したいと、オリベイラ選手もその思いを走りに込めるが、なかなか好機は訪れない。チェッカーまで残り15 分を迎える頃、第2 ヘアピンで前を走るGT300 車両の1 台がクラッシュ。FCY を経て4 回目のSC 導入となる。このあと処理に時間を要し、さらにはほぼ同じ場所で別の車両がトラブルによりストップ。SC 先導の走りが続くことになり、そのまま3 時間が経過。結果、この状態のまま第7 戦のゴールを迎えることになり、12 位でフィニッシュ。惜しくも入賞は果たせなかった。
今シーズンは第2 戦、第4 戦の富士で表彰台に上がったものの、その他のレースでは苦戦が続くNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。厳しい展開の中でも改善を続け、シーズン残り2 戦においても躍進を目指す所存だ。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 88 | VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 |
3:01’28.683 | 88 | 50 |
2 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威 平良 響 |
4.005 | 88 | 50 |
3 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男 高木 真一 |
14.971 | 88 | 14 |
12 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 佐々木 大樹 J.P.デ・オリベイラ |
37.010 | 88 | 50 |
Fastest Lap : 1’45.523(67/88) 159.457km/h 65 Takuro Shinohara / LEON PYRAMID AMGStart Time : 13:26’37 Finish Time : 16:28’05
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
65 | LEON PYRAMID AMG | 1’45.523 67/88Lap |