RACE REPORT

SUPER GT GT500

第4戦 富士スピードウェイ

一日目 予選(8月1日・曇り/ドライ)

予選レポート

予選で苦戦も、決勝での巻き返しへ

8月1日、静岡・富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第4戦の予選が行なわれた。第3戦セパン大会が延期扱いとなっており、レース開催はおよそ3ヶ月ぶりとなる。そのなかで、No.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)は、Q1では14番手となり、翌日の決勝では14位からスタートを切ることになった。

前回、第2戦が行なわれたのはゴールデンウィークのこと。場所も今回と同じ富士での一戦だった。今回は前回かなわなかったQ1突破を是が非でも果たし、さらなる好成績を残したい。

なお、初日は午前10時30分から公式練習が行なわれたが、これに先立ち、令和8年熊本地震において被災された方々に対し、黙祷が行なわれた。

KONDO RACINGのNo.24 リアライズコーポレーションZには、まず三宅淳詞選手が乗り込み、コースイン。気温31度、路面温度44度というコンディションのもと、持ち込みのクルマの状態を確認すべく、周回を始める。そして、名取鉄平選手へ交代する前の6周目に1分30秒059のチームベストタイムをマークした。

その後、両ドライバーが定期的にドライバー交代を行ないながらセットアップを確認するなど細かな作業を続けると、FCYテスト走行、GT300クラスの専有走行を経て、最後には名取選手がGT500クラスの専有走行時にアタックシミュレーションを担当。セッション序盤に三宅選手が刻んだタイムと遜色ないタイムをマークし、13番手で走行を終えた。

GT500クラスのQ1は午後2時53分にスタート。セッション前にサーキット上空には鉛色の雲が湧き、ほどなくしてポツリポツリと雨が落ち始める。幸い、その流れで崩れることもなく、また路面温度も高いことから変わらぬコンディションのまま10分間のセッションが進むことになった。

No.24 リアライズコーポレーションZのステアリングを握ったのは、名取選手。他車よりも早めにウォームアップを開始し、アタックラップに備える。そして残り2分を切り、アタックへと向かうと、最終ラップで自己ベストタイムとなる1分28秒717をマーク。しかしながら、Q2進出圏内となるトップ10には届かず14番手に終わった。なお、翌日の決勝では天候が不安定だという予報もあり、雨となれば展開にもよりいっそう変化が現れやすい。厳しい戦いには違いないが、しっかりと猛追を続け、ポジションアップを目指していきたい。

公式予選記録

Pos. No. MACHINE DRIVER Q1 Q2 SW
1 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 太田 格之進
大津 弘樹
1’27.580 1’26.776 0
2 100 STANLEY HRC PRELUDE-GT 山本 尚貴
牧野 任祐
1’27.447 1’27.078 14
3 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越 広大
野村 勇斗
1’27.420 1’27.325 6
14 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’28.717 14

Q1 Start Time: 14:53’00 Finish Time: 15:03’00
Q2 Start Time: 15:31’00 Finish Time: 15:41’00

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

明らかにセクター2、3で遅れをとっているのは事実ですので、データを見て分析していかないといけない状態です。朝の公式練習では、日産勢の3台が同じ”悩みのタネ”を持っていたようですが、予選は予選でまた別の問題が起こってしまったという感じでした。ドライバーのフィーリングとしては悪くないのに、実際のタイムが出ていない、ということなので、明日の決勝に向けて、しっかりと解析する必要があると思っています。予選で苦戦した一方、決勝に向けてのロングランには手応えがあるようです。後方からの追い上げになるのでタフな戦いになるでしょうが、とにかくひとつでもポジションを上げてフィニッシュし、1点でも多くポイントを計上できれば、と思います。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

フィーリング的には全然乗れているんです。なので、走っていると、普通にトップ3のタイムくらい行ったかな? と思うくらいです。でも、数字が出ていなくて。なので、午後からの予選に向けて朝のセットから大幅に変えて臨むことになりました。前回第2戦の決勝で良くなったところがあったので、それをベースにしたんですが・・・。決勝レースでのペースは速そうなので、がんばります。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

リザルトだけでは判断しにくいのですが、クルマとしては3ヶ月というインターバルを経て、この時期の条件をしっかりと考えて持ち込んできました。そういう意味ではなにかミスがあったわけでもありません。ただ、前回もあった予選でのパフォーマンスでまだ不足している点があることには違いないです。決勝に向けて、天気予報では雨になるとも言われていますが、今回は最後尾からのスタートを逆手に取って、うまくチャンスを掴んでいけたらと思います。都度対応してポジションを追い上げられると思うので、しっかりと戦っていきたいですね。

島田次郎エンジニアのコメント

富士での第2戦決勝のセッティングで手応えがあったので、今回はそのデータを予選用に補正して準備しました。また、両ドライバーのコメントをすり合わせるようにして対処したのですが、結果としてデータの修正が足りなかったようです。決勝に向けては、レースペースは悪くないようなので、チャンスを最大限活用して戦えたらと思います。

二日目 決勝(8月2日・雨・曇り/ウェット・ドライ))

決勝レポート

コンディションに翻弄され、厳しい展開に

およそ3ヶ月ぶりの実戦となったSUPER GT。静岡・富士スピードウェイでの第4戦で、No.24 リアライズコーポレーションZは予選14位からジャンプアップを目指してスタート。しかしながら、不安定な天候、予想よりも低い気温や路面温度のなかで存分にパフォーマンスを発揮できず。11位でチェッカーを受けた。

予選日は比較的安定した天候だった富士スピードウェイ。しかし、決勝日は朝から湿度が高く、大気が不安定な状態に。正午にスタートした20分間のウォームアップ走行後は、各車がグリッドにつき、ファンを迎えてのスタート進行が始まった。するとにわかに雨雲が湧き、ポツポツと雨が落ち始めると、またたく間に路面を濡らしてしまう。グリッド上ではウェットタイヤへ交換するチームも多く見られたが、最終的にはドライタイヤに戻してのスタートを迎えた。

一方、路面状況を踏まえてレースはセーフティカー(SC)先導でスタート。5周目から本来のレースが始まった。多くの車両がメインストレートに向けて加速を始めるなか、上位車両3台が絡む大クラッシュが発生。すぐに赤旗中断となり、負傷したドライバーの救出作業等が行なわれた。

その後、レースは午後2時15分に再開。あらためてSC先導でスタートとなり、9周走行中にはSCのフラッシュライトが消灯して10周目にリスタートを迎えた。No.24 リアライズコーポレーションZのステアリングを握るのは、三宅淳詞選手。11番手から戦いを開始し、12周目には10位へと浮上。逆転のチャンスを伺いながら周回を重ねていった。

前方車両とのギャップを詰めながらポジションアップの好機を狙った三宅選手。自身が担当するスティント後半にはペースも良く、安定した速さを見せていた。そのなかでルーティンが近づき、29周終わりでピットイン。待ち構えたスタッフが給油、タイヤ交換を済ませ、新たに名取鉄平選手がコースへと向かい、10番手からポジションアップを目指した。

スタート前に降った雨の影響もあるのか、その後、気温が上がらず、名取選手がコースインした頃の気温は32度。路面温度も35度と、前日の予選と比較しても10度ほど低い状態。前日とまったく異なるコンディションでの戦いは、残念ながらNo.24 リアライズコーポレーションZにとって追い風にならず、厳しい戦いとなる。

奮闘する名取選手だが、コースコンディションと装着するタイヤのマッチングが芳しくなく、ピックアップもあってペースアップが叶わない。後続車との攻防を強いられ、終盤の50周目に逆転を許すことになった。その後も開幕戦から続く入賞を目指して懸命に前を追ったが、状況は変わらず。11位でタフな戦いを終えた。

健闘及ばず入賞を逃したNo.24 リアライズコーポレーションZ。この悔しさを糧に、次戦鈴鹿での戦いでは力強いパフォーマンスを見せていきたい。

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 100 STANLEY HRC PRELUDE-GT 山本 尚貴
牧野 任祐
1’29.842 66 14
2 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 太田 格之進
大津 弘樹
0.662 66
3 37 Deloitte TOM’S GR Supra 笹原 右京
G. アレジ
1.478 66
11 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
42.112 66 14

開始:13:30’00 終了:15:53’36.345
ファステストラップ : 1’29.842 (10/66) 182.841km/h 100 Naoki Yamamoto STANLEY TEAM KUNIMITSU / STANLEY HRC PRELUDE-GT

No. TEAM LAPTIME
100 STANLEY TEAM KUNIMITSU 1’29.842 (10/66)

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

思うようなセットアップがなかなか見つからず、苦労していたようです。ただ、予選よりも今日のレースのほうがポテンシャルも上がり、粘りの戦いを見せてくれました。スタッフが決勝直前まで頑張ってくれました。みんなが持つ力を振り絞り、全力で戦ってくれたと思います。ドライバーのふたりは結果だけを見たら納得していないでしょうが、与えられた現状のなかでベストを尽くしてくれたと思うので、悪い結果ではないですね。セパン大会がなくなったので、次のレースまで時間があるので、その間にしっかりと体制を整えて頑張ることでシーズン中盤はトップ3での争いができるのではないかと思います。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

三宅選手が装着したタイヤと違うタイプのタイヤで走ることになったのですが、追い上げていかないといけないなか、すぐにピックアップが出たんです。第2戦富士でもピックアップの症状はあったんですが、そのときは走っているとタイヤかすが取れたんです。ですが、今回はどうしようもなくて、ペースを上げることができませんでした。作戦的にうまく行かず残念でした。第2戦のように、クルマのいい状態が見つかってコンディションに合えば、しっかりとペース良く追い上げて戦うことができるのはわかっています。次の鈴鹿ではそういう戦いができればと思います。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

今回は後方からのスタートだったので、ピット作業も含めて前に出るためにも前半スティントでの走行で燃費を稼ぐことが求められました。その走りに徹することができたので、自身としての役目は果たせたのかなと思います。ピットインのタイミングも良く、後半のスティントに見合うだろうタイヤを装着したのですが、難しい展開になりました。鈴鹿に向けて、まずは予選でのパフォーマンスを向上させたいですね。予選でしっかりと上位につけることができれば、と思います。チームのモチベーションを上げられるような戦いがしたいです。

島田次郎エンジニアのコメント

ピットインのタイミングは、ポジション的に的確なものだったと思います。予選に比べて気温や路面温度が上がらなかったので、後半スティントに向けて、スタート時よりも適正温度がひとつ低いタイヤを選択しました。残念ながらピックアップに悩まされることになり、ペースアップできませんでした。富士は他のサーキットとクルマの仕様が異なるため、次の鈴鹿に向けては一度しっかりリセットして挑みたいと思います。

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